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後藤剛範さん主演で人気小説を映画化 横尾初喜監督『大事なことほど小声でささやく』10月21日公開

 後藤剛範さんを主演に横尾初喜監督が人気小説を映画化する『大事なことほど小声でささやく』が10月21日より全国順次公開されることが決定し、ポスターヴィジュアルと場面写真、主演・後藤剛範さんのコメントが解禁されました。

 『大事なことほど小声でささやく』は、人間模様を優しく描き、これまでも『津軽百人物語』(2010年/大森一樹監督)「虹の岬の喫茶店」(映画化タイトル『ふしぎな岬の物語』2014年/成島出監督)『夏美のホタル』(2016年/廣木隆一監督)など多くの作品が映画化されている人気作家・森沢明夫さんの同名小説が原作。
 スナックを営む“マッチョなオカマ”のゴンママとスナックを訪れる人々の交流をハートウォーミングに描き、2013年の刊行(文庫化2015年)以来、読者の熱い支持を集めている作品を、森沢作品に惚れ込んだ横尾初喜(よこお・はつき)監督がメガホンをとって映画化しました。舞台劇を映画化した『ゆらり』(2017年)や監督自身の半生を元にした『こはく』(2019)など、人と人が織りなすドラマをあたたかな視点で描いてきた横尾監督と森沢作品は、まさに最高の出会いと言えるでしょう。
 章ごとに様々な登場人物にスポットを当てている原作から、映画は歯科医の四海良一とその妻のエピソードにクローズアップ。劇団時間制作を主宰する注目の劇作家・演出家である谷碧仁(たに・あおと)さんが脚本を担当しています。

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『大事なことほど小声でささやく』より。後藤剛範さん演じるゴンママ(一番右)のスナックに集まる仲間たち

 昼間はジムで身体を鍛え、夜はジムの仲間が集うスナックのママとなる主人公・ゴンママこと権田鉄雄を演じるのは、Netflix配信ドラマ「全裸監督」シリーズで筋骨隆々の男優・ラグビー後藤を演じて注目を集めた後藤剛範さん。映画初主演となる本作では、トレーニングで鍛え上げた身長180センチの肉体で“でっかくマッチョなオカマ”という特徴的な設定のキャラクターを見事に具現化しました。

 そしてゴンママとの出会いによりにより心の傷から立ち直っていく夫妻の夫・歯科医の四海良一を幅広い役をこなす深水元基さん、妻の由佳を横尾監督の妻であり監督の過去作にも出演する遠藤久美子さんが演じます。

 さらに、ゴンママのスナックに集まる個性的な面々にも、豪華なキャストが揃いました。
 井上美鈴役には、2021年にアイドルグループ・AKB48を卒業、同グループ在籍時からドラマや映画出演など幅広く活動し、先ごろの結婚発表も話題となった峯岸みなみさん。
 本田宗一役には、お笑いに加え俳優としてもたしかな力を見せるアキラ100%こと大橋彰さんが、主演をつとめた『こはく』『達人 THE MASTER』(2020年)に続いて横尾監督の全劇場作品に連続出演。
 国見俊介役には、子役としてキャリアをスタートさせ2000年生まれながらすでに多くの映画・ドラマ出演歴を持ち、横尾監督が次回作にも起用するほど期待を寄せる新鋭・遠藤健慎(えんどう・けんしん)さん。
 末次庄三郎役には、個性的な風貌で日本の映画・ドラマに欠かせない名バイプレイヤーの田中要次さん。

 さらに、ゴンママのスナックのバーテンダー・カオリを、アイドルグループ・アンジュルムでの活動を経て舞台を中心に活躍するミュージカル界の新星・田村芽実(たむら・めいみ)さんが演じ、ソロとして初の映画出演を果たしています。

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『大事なことほど小声でささやく』より。深水元基さん演じる四海良一(左)と遠藤久美子さん演じる四海由佳の夫妻

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『大事なことほど小声でささやく』より。峯岸みなみさん演じる井上美鈴(ミレイ)

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『大事なことほど小声でささやく』より。大橋彰さん演じる本田宗一(ケラ)

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『大事なことほど小声でささやく』より。田中要次さん演じる末次庄三郎(シャチョー)

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『大事なことほど小声でささやく』より。遠藤健慎さん演じる国見俊介(シュン)

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『大事なことほど小声でささやく』より。田村芽実さんが演じるバーテンダーのカオリ

 公開決定にあたり、主演の後藤剛範さんは次のようにコメントを発表しています。

ゴンママ(権田鉄雄)役:後藤剛範さんコメント

ゴンママという役を体ひとつで演じられたことは役者として糧になりますし、今後も一緒に生きていきたいと思える役に出会えたと思っています。この役を監督はじめみなさんと立ち上げる作業はとても楽しかったですし、監督とはドラマのワンシーンで一度ご一緒しただけなのに声を掛けていただいたことに漢気を感じますし、とても感謝しています。
この物語は孤独とどう向き合って生きていくのかを追いかける話になっています。原作は一話完結型でゴンママの元に集まるユニークな人たちの人生にゴンママがそっと寄り添うんですが、その物語に出てくる登場人物はみんなとても身近に感じるし、みんな優しい人たちなんです。そんな彼らが孤独とどういう風にお付き合いしているのかご覧ください。

 解禁されたポスターヴィジュアル(※記事最後に掲載)は、上段に四海夫妻の写真が見つめ合うような構図で、下段にもたれるように座るゴンママの写真が配され、作品のタイトルと「悲しいときは 泣いていいのよ」と語りかけるようなコピーが添えられ、作品の持つメッセージを予感させるデザインとなっています。
 同時に解禁された場面写真はゴンママのスナックに集まる個性的な人々ひとりひとりが紹介され、作品の中で彼ら彼女たちがどんなふうに生きているのか、期待を高めます。

 ゴンママとカオリが悩みを抱えてスナックに集う人々に用意するのは、小声で告げる「カクテル言葉」を添えた、悩みに寄り添うようなカクテル。カクテルに込められた「大事なこと」が、観客の心にもそっと穏やかな時間を届けてくれるような映画『大事なことほど小声でささやく』は、10月21日金曜日より、シネマート新宿、ユーロスペースほか全国順次公開されます。

『大事なことほど小声でささやく』ストーリー

主人公は、でっかくマッチョなオカマのゴンママこと権田鉄雄。昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通う「スナックひばり」を営んでいる。今夜も歯科医の四海良一がやってきた。マシンガントークが売りの陽気な良一だったが大きな悲しみを抱え、妻との関係も冷え切っていた。ぽつりと話し出した良一にゴンママはあるカクテルを出す…。
ジム仲間は、万年課長補佐のサラリーマンや素性を明かさない美女、紙ヒコーキ好きの高校生、60歳を過ぎてもお盛んな広告会社社長…と個性豊かな面々だが、やっぱり彼らも人知れず悩みや悲しみを抱えている。そんなお客たちにゴンママとカオリは毎夜、悩みに合わせたカクテルを用意する。大事な言葉を小声で添えて。

ポスター

大事なことほど小声でささやく

  • 後藤剛範 深水元基 遠藤久美子 田村芽実 峯岸みなみ 遠藤健慎 大橋彰 田中要次 ほか

  • 原作:森沢明夫「大事なことほど小声でささやく」(幻冬舎文庫)
  • 監督:横尾初喜
  • 脚本:谷碧仁
  • プロデューサー:杉浦美奈子/田窪桜子
  • 制作協力:UNITED PRODUCTIONS/アイオーン/avenir
  • 企画:ゴールデンツリー/アイオーン
  • 製作:GOLDEN TREE

  • © ゴールデンツリー/2022「⼤事なことほど⼩声でささやく」 製作委員会

2022年10月21日(金)より シネマート新宿、ユーロスペース ほか全国順次公開

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