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『シュシュシュの娘』のコギトワークスが日本映画を世界に届けるためのクラウドファンディング開始

 映画制作プロダクション・株式会社コギトワークスが、日本映画を世界のミニシアターへ直接配給する新たなルートを開拓するためのクラウドファンディングを11月24日18時よりおこなっています。

 2008年に設立されたコギトワークスは、劇場用映画やテレビドラマ、ミュージックビデオなど幅広い作品を手がける制作プロダクションで、近年は『すずしい木陰』(2020年/守屋文雄監督)『シュシュシュの娘』(2021年/入江悠監督)で配給・宣伝も担当し、作品の制作から観客に届けるまでを一貫しておこなっています。

【『シュシュシュの娘』予告編】

 日本各地のミニシアターを回り「自分たちで作った作品を自分たちで観客に届ける」を実践してきたコギトワークスが、その範囲を海外にまで拡げ、世界各国のミニシアターと直接交渉して作品を上映することを計画。そのための費用の一部を募るのが、今回のクラウドファンディングとなっています。
 日本のミニシアター系作品を国境を越えてより多くの観客に観てもらうための試みであり、市場を世界に拡大することで作品の作り手がより多くの報酬を得られる新たなビジネスモデルを実現するための試みであるこのプロジェクトは、コギトワークス代表で多くの作品にプロデューサーとして携わる関友彦さんが、イギリス、アメリカ、カナダなど世界各国17都市のミニシアターを実際に訪れてブッキング交渉をおこなうというもの。その過程を活動レポートとしてYouTubeで発信することも予定されています。

 クラウドファンディングは、渡航費・滞在費やミニシアターとの契約費用、上映素材や英語字幕の制作費用など、必要な経費の一部を募るもの。豊富な実績を持つプラットフォーム・CAMPFIREでおこなわれます。
 1000円から支援が可能で、支援額に応じてさまざまなリターンが用意されています。
 リターンには活動報告レポートや、コギトワークスの次回作のエンドクレジットに名前掲載といったものから、海外渡航前の壮行会に参加できる権利なども。さらに、関さんが現地で活動の際に着用するジャケットに個人名や社名を掲載できる権利や、関さんの各地での交渉に同行できる権利といった、ユニークなリターンも用意されています。

 また、クラウドファンディングのプロジェクトページには、俳優の前田敦子さんや井浦新さん、映画監督の入江悠さんや冨永昌敬さん、特色ある活動で知られるミニシアター・シネマスコーレの副支配人・坪井篤史さんら、俳優、監督ほか今回のプロジェクトに賛同する多くの映画人からの動画メッセージが掲載されています。

 クラウドファンディングの目標額は1000万円で、2023年1月21日の23時59分まで、目標額達成か否かに関わらず寄せられた支援額がファンディングされます。

 日本映画の未来のため、常識を打ち破るかたちで世界への道を拓こうとする意欲的なプロジェクトに注目です。

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