日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>まさに“ごった煮”な約40作品一挙上映! 「ごった煮映画祭りin下北沢」12月にトリウッドで開催

まさに“ごった煮”な約40作品一挙上映! 「ごった煮映画祭りin下北沢」12月にトリウッドで開催

記事写真

「ごった煮映画祭りin下北沢」メインヴィジュアル(イラスト:ムラサキ朋子)

 若手監督の作品を中心にさまざまなジャンルの作品を上映する「ごった煮映画祭りin下北沢」が、12月16日より29日まで下北沢トリウッドで開催され、酒井善三監督『カウンセラー』や古川葵監督『MY HOMETOWN』、草場尚也監督『スーパーミキンコリニスタ』など約40作品が上映されます。

 「ごった煮映画祭りin下北沢」は、ジャンルを問わず若手監督の作品を数多く上映してきた下北沢トリウッドの主催により、同劇場を会場に開催される映画のお祭りイベント。
 若手映画プロデューサーが事務局として企画・運営にあたり、勢いのある若手作家や団体への呼びかけと一般公募により上映作品を選定しました。

 上映作品には、各方面で高評価を得て劇場公開された作品も数多く選ばれています。

 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021で短編では同映画祭史上初となるSKIPシティアワードを獲得、短編としては異例の単独劇場公開を果たしてトリウッドでは好評により再上映を重ねた酒井善三監督の心理サスペンス短編『カウンセラー』(2020年)と、酒井監督の新作コメディ『コロナvs信心』も上映。
 東放学園映画専門学校2021年度卒業制作として制作され、先ごろ開催された第14回下北沢映画祭でグランプリを受賞するなど各地の映画祭で好評を得ている古川葵監督『MY HOMETOWN』(2021年)。
 2019年開催の第41回PFFアワードでジェムストーン賞(日活賞)とエンタテインメント賞(ホリプロ賞)をダブル受賞したのをはじめ映画祭での受賞が続き劇場公開でも多くの観客の支持を集めた草場尚也監督『スーパーミキンコリニスタ』(2019年)。
 ダンサー・俳優の生島翔さんのプロデュースにより数々のヒット作で知られるベテラン・堤幸彦監督がメガホンをとったダンスアートフィルム『Trinity』(2021年)。
 短編映画制作プロジェクト・MIRRORLIAR FILMS選出作品で商業映画やドラマ演出なども手がける藤原知之監督初の自主映画である『無題』(2021年)。
 新たな才能の発掘を目指すMOON CINEMA PROJECTに選ばれ製作され第17回札幌国際短編映画祭で最優秀国内作品賞を受賞するなど国内外の映画祭で上映・受賞が続く天野大地監督『見知らぬ人の痛み』(2022年)。
 ほかにも多くの作品が上映され、100作品以上が寄せられた一般公募作品からも、商業作品も手がける山田雅史監督の『ISHI』(2020年)など充実した作品がラインナップ。

 スリラー、ホラー、ラブコメディからアート、ドキュメンタリー、さらにはカテゴライズ不能な不可思議な作品まで、監督も年齢、キャリアや活動地域もさまざまな、まさにイベントタイトルの「ごった煮」にふさわしい多彩な作品が揃っています。

記事写真

「ごった煮映画祭りin下北沢」で上映される古川葵監督『MY HOMETOWN』

記事写真

「ごった煮映画祭りin下北沢」で上映される草場尚也監督『スーパーミキンコリニスタ』

 映画祭開催にあたり、事務局としてプロデュース・キュレーションにあたった音響技師で映画プロデューサーの百々保之(どど・やすゆき)さんは次のようにコメントしています。

ごった煮映画祭り事務局コメント

昨年、自分達で製作した『カウンセラー』という映画の配給・宣伝をしていて、色々な方から「どうやったら映画館で上映できるんですか?」と聞かれることが多く、僕らよりも何本も製作していて映画祭にも沢山選ばれている方からも聞かれたりして驚きました。
「意外とみんな”知らない” というだけで諦めているのかな?あんまり横の繋がりってないのかな?」となんとなく思っていました。「だったらそんなイベントができたら面白いんじゃないか?」と思って、ノリと勢いでトリウッドさんに相談した所、主催してもらえることになり、プロデューサー仲間の𠮷川さんも誘い、多くの知人を巻き込み企画が始動しました。
作品の良し悪しは僕には判断出来ないし、ましてや人様を選別できる身分でもありません。映画はラーメンと一緒で好みでしかないと思います。なので、今回のラインナップは基本僕達が好きな人・会ってみたい人の作品を選んでいます。今後一緒にどこかで映画作りをしていく同志でありたい、あわよくば、助け合いが出来るかもしれない、と思った方々に声がけさせていただきました。僕自身は映画祭の運営はおろか、製作者として参加もしたことがありません。素人の思いつき企画なので怒られそうで毎日ビクビクしていますが、そんなユルい映画のお祭りが1個くらいあっていいじゃないか。ゴリゴリに個人の独断と私情を押し出しつつも、お客さんも関わった人もみんなが楽しめる映画祭にします。また、「こんな素人でもできる!」ということが、これから何かを始めようとする人のヒントになればいいとも思います。

ごった煮映画祭りin下北沢 プロデューサー・キュレーター 百々保之

 開催に向けて公式サイトツイッターの公式アカウントInstagramの公式アカウントが開設されており、最新情報などを発信中。約1分間の間に上映作品の一部が次々と映し出されていく“ごった煮”感満載の予告編も完成しています。

 12月16日金曜日から2週間にわたり、つねに刺激的な文化を発信する街・下北沢で開催される「ごった煮映画祭りin下北沢」。今後のさらなる活躍が期待される気鋭の作家たちによる魅力あるれる約40以上の作品群は、1年を振り返り未来を見据える時期に鑑賞するのにピッタリ。
 2022年を締めくくる2週間、「ごった煮映画祭りin下北沢」に注目です。

ごった煮映画祭りin下北沢

  • 主催:下北沢トリウッド 事務局:株式会社 DrunkenBird/映画 山脈
  • 会場:下北沢トリウッド
  • 開催期間:2022年12月16日(金)~29日(木) ※毎週火曜日(20日・27日)休映
【「ごった煮映画祭りin下北沢」予告編】

「ごった煮映画祭りin下北沢」上映作品(10月30日現在決定分・順不同)

  • 『無題』藤原知之監督
  • 『誰が為に花は咲く』藤原知之監督
  • 『スーパーミキンコリニスタ』草場尚也監督
  • 『GLIDE』 鈴木トウサ監督
  • 『ガールズキャッチ』 濱崎初菜監督
  • 『コロナvs信心』酒井善三監督
  • 『カウンセラー』酒井善三監督
  • 『「繩」』吉田虚無監督
  • 『リトルサーカス』逢坂芳郎監督
  • 『いとしいひと』丸山夏奈監督
  • 『MY HOMETOWN』古川葵監督
  • 『West End Girls』片岡大樹監督
  • 『Trinity』 堤幸彦監督
  • 『見知らぬ人の痛み』天野大地監督
  • 『怪獣少女』坂部敬史監督
  • 『アカネのソラ』タカオカショージ監督
  • 『マッチポンプの少女』タカオカショージ監督
  • 『大怪獣ブゴン』田口清隆監督
  • 『シアノス』 松本剛監督
  • 『ピョーン』畠山隼一監督
  • 『お揃いの孤独』横浜岳城監督
  • 『ゆかちゃんの愛した時代』吐山ゆん監督
  • 『わたしのまち』太田龍馬監督
  • 『たまには船にでも乗ろうか』角洋介監督
  • 『レミングたち』 角洋介監督
  • 『露光時間』角洋介監督
  • 『セーラー忍者かげちよ』小山亮太監督
  • 『僕の一番好きだった人』 上村奈帆監督

公募作品

  • 『綻び』小野遥香監督
  • 『ぼくときみの小さな勇気』相馬雄太監督
  • 『つくもさん』鹿野洋平監督
  • 『Veils』なかやまえりか監督
  • 『スイソウ』Tsubaki TAKEDA監督
  • 『めもりぃ』Tsubaki TAKEDA監督
  • 『Letters from Prison』上野貴弘監督
  • 『シカト』三浦賢太郎監督
  • 『ISHI』山田雅史監督
  • 『都市の上に浮かんだもの』張蘇銘監督
  • 『あめとひなた』江口寛武監督
記事写真

「ごった煮映画祭りin下北沢」で上映される堤幸彦監督『Trinity』

記事写真

「ごった煮映画祭りin下北沢」で上映される藤原知之監督『無題』

スポンサーリンク