神威杏次監督が率いる“神威組”最新作となるシリアス・サスペンス『7WAYS』が、東京の池袋シネマ・ロサで６月３日より公開されることが決定しました。

　１９９年代より俳優として幅広いジャンルで活躍し、活動休止期間を経て２０１８年より監督として映画製作をスタートさせた神威杏次（かむい・きょうじ）監督が、ヨーロッパの映画祭を中心に高評価を得た『スモーキー・アンド・ビート』（２０２０年）、同様に高評価を受けアメリカ・イギリスでの配信もおこなわれている『ムーンライト・ビター』（２０２２年）に続き、ともに作品を作り上げてきたチーム“神威組”で送り出す新作長編が『7WAYS』です。

　主人公は、いかにも「訳あり」な人物たちと閉ざされた孤島のモーテルに滞在することになった作家のナオ。ある依頼を受けた探偵と刑事が街で７人の人物を調べる中で知られざる事実が明かされていく、無国籍でハードボイルドなシリアス・サスペンスとなっています。

　主演をつとめるのは、劇団「遅咲会」を主宰する女優・中川ミコさん。神威監督の初監督作である短編『マイ・ガール』（２０１８年）に主演して以降、神威監督とお互いを「同志」と呼ぶ神威組の中心メンバーが、長編単独主演を飾ります。
　そのほか、工藤俊作さん、坂本三成さん、平塚千瑛さん、萩原佐代子さん、牧野美千子さん、萩田博之さん、蜂谷英昭さんら、神威監督の前作『ムーンライト・ビター』に続いての出演となる神威組常連の俳優陣が集結。「科学戦隊ダイナマン」のダイナピンク＝立花レイを演じた萩原佐代子さんと「超電子バイオマン」のピンクファイブ＝桂木ひかるを演じた牧野美千子さんと、戦隊シリーズ７作目・８作目のピンク戦士ふたりが共演しているのは特撮ファンには見逃せないところでしょう。
　さらに、お笑いコンビ・猿岩石で一世を風靡した森脇和成さんと、ＣＭやドラマなどマルチに活動するたかはしあいこさんが、神威組に初参加し、神威監督自身も神威監督作品全作に共通して登場する探偵・黒猫役で出演。
　充実のキャストが揃いました。

　予告編は、前半の孤島パートと後半の街パートの対比が作品への興味を高める内容。

　２０２２年に実施された制作支援クラウドファンディングで目標額を越える支援金額を達成し、多くのファンが期待を寄せる中、ついに『7WAYS』が劇場公開。
　“驚愕の脚本マジック”が仕掛けられ“ラスト30分の衝撃”が観客を待ち受ける注目作『7WAYS』は、６月３日土曜日より、池袋シネマ・ロサにて２週間限定ロードショー公開されます。

『7WAYS』あらすじ

作家のナオ（中川ミコ）は、とある孤島にやってきた。異空間のようなモーテルの先客は、役作りのために滞在している舞台俳優・銀次（坂本三成）。経営者であるマスター（蜂谷英昭）がナオを迎えた。
　そこに、隣島の刑務所から脱獄してきた男2人、成瀬（森脇和成）と嶋村（萩田博之）。さらに、突発的な嵐で街からの一本道が土砂崩れで塞がれたため行き場を失った女2人、千夏（萩原佐代子）と涼香（牧野美千子）がやってくる。続々と現れるワケアリな人間たち。まもなくラジオから流れたのは、街で起こった宝石強盗殺人事件のニュース。犯人は女の二人組だという。
　一方、探偵・黒猫（神威杏次）は、ナオの姉である香織（たかはしあいこ）から「妹を助けてほしい」との依頼を受けていた。ナオは、ある殺人事件の容疑者として逮捕されていたが、裁判では、とある事情から無罪の判決が下りていた。すでに無罪の判決を受けているナオを助けるとはどういう意味なのか。黒猫に協力を求められた警部の麻生（工藤俊作）とミサト（平塚千瑛）は、孤島での出来事について、その場にいた七人全員から事情聴取を進めていく。