今年８月に東京で公開されてヒットを記録し、現在も各地で順次公開が続いている小野峻志監督『野球どアホウ未亡人』が、２０２４年１月13日より２週間にわたり初公開の場である東京の池袋シネマ・ロサで凱旋上映されることが発表されました。

　『野球どアホウ未亡人』は、平凡な主婦であった主人公が夫を亡くし、夫の遺した借金返済のため草野球チームの投手となり野球の快感に目覚めていくというストーリー。
　２０２０年に特集上映がおこなわれるなど注目を集めている１９９７年生まれの新鋭・小野峻志監督が、昭和に数々の名作を生み出した「スポ根マンガ」と「未亡人もの」というふたつのジャンルを、なにを思ったか合体させて生み出した“バカとエロの場外ホームラン映画”となっています。

　水原夏子というどこかで聞いたような気もする名字の主人公を演じるのは、短編『死後写真』（２０２３年／溝井辰明監督）に主演しイタリアで開催されたSipotum Arthouse International Film Festivalで最優秀女優賞に輝いた森山みつきさん。
　夏子を野球の世界へと誘う監督・重野役には『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』（２０２２年／石井良和監督）で主演をつとめるほか多くの作品に出演し、映画制作ユニット・ルネシネマでの活動でも知られる藤田健彦さん。
　そのほか、夏子の夫・賢一役には劇団GOシュートwithペガサスを主宰する秋斗（しゅうと）さん、賢一の妹・春代役にはＳＮＳでの活躍で次世代女優として注目を集める井筒しまさん、夏子に注目するプロ野球スカウトマン・吉田役には劇団TEAM 発砲・B・ZINに創設から解散まで参加し劇団解散後も多くの舞台に出演する工藤潤矢さんと、実力派キャストが脇を固めています。

　２０２３年８月19日に東京の池袋シネマ・ロサで公開された『野球どアホウ未亡人』は、これまたどこかで聞いたようなタイトルや往年の邦画テイストあふれるポスターのインパクト、さらには野球映画にもかかわらず出演者が８人しかいない思い切りのよさやなにを言っているのかわからない名ゼリフの数々など、小野監督をはじめ制作スタッフのほぼ全員が野球の経験も思い入れもないからこその斬新さがＳＮＳなどで話題となり、最終日には満席を記録するという異例のヒットを記録しました。

　その後、愛知、大阪での上映や新宿でのイベント上映も盛況となり、現在も各地で上映が続く『野球どアホウ未亡人』が、２０２４年１月、初公開の地である池袋シネマ・ロサに堂々の凱旋！　１月13日土曜日より26日金曜日まで２週間にわたりレイトショー上映されます。
　凱旋上映にあたっては、８月の上映の未使用前売り券も使用可能。リピーター割引も実施されます。

　シネマ・ロサでの凱旋上映だけでなく、現在も愛知の刈谷日劇でロングラン上映、11月23日まで長野の千石劇場で上映中。
　さらに、11月に開催される第33回TAMA CINEMA FORUM、12月開催のMOOSIC LAB 2024内で上映されるほか、12月には東京の新文芸坐での、年明け１月には神戸の元町映画館での上映が予定されているなど、今後も各地で上映がおこなわれます。

　上映時間60分のスクリューボール・コメディが、池袋で再び放たれる!!

※記事初出時、出演者のお名前、作品名に一部誤記がありました。お詫びして訂正いたします。（11月11日修正・12日再修正）

『野球どアホウ未亡人』ストーリー

夫の賢一(秋斗) を支える貞淑な妻、夏子(森山みつき) 。草野球チーム「多摩川メッツ」 の監督である重野(藤田健彦) から野球の才能を見出されたことと、最愛の夫である賢一の死が、主婦としての彼女の生活に終わりを告げる。重野とともに激しい特訓を重ね、「野球」という名の快感にとりつかれた夏子が歩む、未亡人野球道。義妹の春代(井筒しま) やプロ野球のスカウトマン・吉田(工藤潤矢)ら、一癖も二癖もある連中に囲まれて、夏子が歩むその道の先に待つのは勝利かはたまた......
普通の主婦が「野球」にとりつかれ狂っていく様を描いた、青春野球どアホウ喜劇の決定版、ここに誕生！