日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>玉城裕規さん、主演作撮影で感じたのは「ものづくりの楽しさ」 『NOT BEER』公開決定記念イベント

玉城裕規さん、主演作撮影で感じたのは「ものづくりの楽しさ」 『NOT BEER』公開決定記念イベント

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった相馬理(そうま・さとる)さん、玉城裕規(たまき・ゆうき)さん、中川寛崇監督(左より)
※画像をクリックすると大きく表示します

 玉城裕規さんが詐欺師を演じる『NOT BEER』が5月30日に公開されるのを前に、玉城さんと共演の相馬理さん、中川寛崇監督が出席する公開決定記念イベントが4月18日に都内でおこなわれました。

 『NOT BEER』は、劇団オレガ・ユナイテッドが2013年に上演した舞台劇「Not beer but low-molt beer」の映画化で、亡くなった老婦人が遺した財産を巡って詐欺師とその弟分、老婦人の孫娘、弁護士の4人が通夜の席で繰り広げる“騙し合い”が描かれていきます。

 撮影がおこなわれたのは3年前で、主人公の詐欺師・鮫島優を演じた玉城裕規さんは初めて台本を読んだときに「セリフの量、ヤバっ! と思いましたね(笑)。セリフを覚えながら台本を読んでいった感じで、でもすごく楽しかったですね。楽しくやろうと思いました」と振り返ってコメント。
 詐欺師見習い・押切淳平役の相馬理さんも「セリフの量が莫大だったので、どうしようというところから始まりましたね(笑)」と、やはりセリフの量に戸惑いはあった様子。
 さらに玉城さんは撮影前に中川寛崇監督から長回しで撮影すると言われていたため「よし、しっかり覚えようと思いましたね(笑)」と、当時の心境を笑いを交えて語りました。
 これが初長編となる中川監督は、短い撮影期間で撮り切るために長回しを多用したと意図を説明し「おふたりはじめキャストのみなさまにはすごい苦労をかけさせてしまったんですけど、撮影しているときにセリフ飛ばしたりは全然なくて」とキャストを称賛。
 事前に長回しだと聞いていた緊張感がよかったのではと相馬さんが話すと、玉城さんも「たしかに、長回しでセリフ噛んだときのダメージはでかいですからね(笑)」と笑いました。

コメント写真

詐欺師異見習いの押切淳平を演じた相馬理さん

コメント写真

主人公の詐欺師・鮫島優を演じた玉城裕規さん

コメント写真

中川寛崇監督

 初めて共演してのお互いの印象を質問されると、玉城さんは「相馬ちゃんは“笑顔でわかる、いい子だ”って思って。そのまま終わりまで、いまも変わらず素敵なので“ああよかった、弟分が素敵な子で”と思って」と相馬さんを絶賛。
 一方の相馬さんは「(玉城さんは)当時は髪が長くて眉もなかったので“危ない人が来たな”って(笑)」と話し、これには玉城さん本人も大笑い。相馬さんはそのあと「リハーサルとか本番でもすごい気さくにお話してくださったので、180度印象が変わりましたね」と続け、しっかりとお互い好印象であったことを示しました。
 中川監督は、玉城さんには普段演じている役とクールでダークなイメージとは異なる役を演じてもらい「キャラクターを作り上げていく中で、とても優しい方なんだな」と感じたと、相馬さんは現場で指示を出すと「全部吸収して自分のものにしてしまう、本番の強さに驚きました」と、それぞれ印象を語りました。

 また、現場の印象を質問されると、玉城さんは「監督のこの作品への熱量であったり、周りのスタッフさんのこの作品を楽しく作り上げていこうという空気感が充満していたので、その空気を吸っているだけで心地よかったです」と話し「これがものづくりの楽しさだよなっていうのを改めて感じましたね」とコメント。
 相馬さんは同じ質問に「結構緊張していたんですけど、みなさん親しみやすい雰囲気で、あたたかく迎え入れていただいたので、自分ももっと挑戦してみようかなとか、そういう気持ちになれたと思いますし、あの空間自体が空気清浄機みたいでした。浄化してくださって」と話しました。

記事メイン写真

トーク中の相馬理さん、玉城裕規さん、中川寛崇監督(左より)

 イベントは、中川監督、相馬さん、玉城さんそれぞれのメッセージで締めくくられました。

中川寛崇監督「本作は“嘘”をテーマに取り扱っている話になるんですけれども、みなさまが日常の中で連想する“嘘”というのは、ネガティブなものが第一に浮かんでしまうのかなと思っています。本作で“嘘”というのは、少し角度を変えた見方をして描かれているのですけれども、ぜひこの作品を通して“嘘”というものが自分の中でちょっぴり変わっていくような変化をして観ていただけたらなと思います。ほんとに、ちょっぴりハラハラするし、笑いもあるし、ちょっぴりうるっとしてしまうような、老若男女問わず誰でも気軽に観られるう作品となっていますので、劇場で観ていただけると嬉しいです」

相馬理さん「本作はオーディションで決まった作品で、初めての映画というところでもあったので、特に思い入れも強いですし、撮ったのはちょっと前なんですけど、いま話している中で、いろいろな思い出が募ってきて、懐かしさも覚えつつ、思い入れが強いからこそ、いろいろな方に観ていただいたら嬉しいなと思いますし、気軽に観られる作品になっていると思いますので、ぜひ、笑いながら、ちょっといいシーンも詰まっていたりとかもするので、最後まで観ていただけると嬉しいです。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」

玉城裕規さん「ほんとに、監督と相馬ちゃんが言ったのがすべてではありますけど(笑)、この72分の(上映時間の)中に、ドタバタと喜怒哀楽が詰まって、その上でスタッフさんキャストの『NOT BEER』を楽しく作る、みんなに観てほしいという想いが滲み出て伝わってくると思います。ほんとに映画を観たあとにビールが飲みたく、でもその感情は人それぞれで、少し儚げなのか、“楽しかったね”なのか、いろいろあると思うので、それを感じながら、おいしいビールを飲んでいただけたらなと思いますし、ようやくこの作品がみなさまの目に触れることをとても幸せに思いますので、ぜひ劇場で見ていただけたらなと思います」

 ポスターの「全員嘘つき!!!!」というキャッチコピーも強烈な『NOT BEER』は、玉城裕規さん、相馬理さんのほか、孫娘・二階堂早妃を演じる永瀬未留さん、弁護士の辻和成を演じる伊藤慶徳さん、老婦人・瀧ハルエ役の金子早苗さんらが出演し、原作舞台の脚本を手掛けた佐渡ツトムさんが脚本を担当。
 5月30日金曜日より、東京のシネマート新宿で2週間限定上映されます。

【『NOT BEER』予告編】
ポスター

NOT BEER

    • 監督:中川寛崇
    • 脚本:佐渡ツムジ
    • 出演:玉城裕規 相馬理 永瀬未留 伊藤慶徳 金子早苗 ほか
    • 製作・配給:Go×En

    2025年5月30日(金)より6月12日(木)まで シネマート新宿にて2週間限定上映

スポンサーリンク