舞台あいさつをおこなった森山みつきさん、夏海(なつみ)さん、吉田伶香(よしだ・りょうか)さん、金子隼也さん、藤田健彦さん、小野峻志(おの・たかし)監督(左より)
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インディーズで注目を集めた小野峻志監督の商業デビュー作となる『翔んだタックル大旋風』が12月26日に初日を迎え、テアトル新宿で主演の吉田伶香さん、共演の金子隼也さんら出演者と小野監督が舞台あいさつをおこないました。
2023年に公開され“あまりのくだらなさ”が評判となってインディーズながら異例のロングランヒットを記録した『野球どアホウ未亡人』の小野峻志監督が初の商業映画のフィールドで放つ『翔んだタックル大旋風』は、大学のアメリカンフットボール部が舞台の“スポ根ラブコメホラー”。憧れの先輩を追ってアメフト部マネージャーとなった主人公・秋子が選手としてタックルの特訓に励むスポ根ストーリーに謎の怪人による惨殺事件が絡む、予測不能でカオスな作品となっています。
舞台あいさつは上映終了後におこなわれ、主人公の間宮秋子を演じた吉田伶香さんは「話に花を咲かせてまいりますので、ぜひ耳をかっぽじって聴いていただけたらいいなと思います」とキュートにあいさつ。
『野球どアホウ未亡人』で主演をつとめ今回は事件を追う刑事・野村沙織を演じた森山みつきさんは「テアトル新宿はずっと憧れていた劇場だったんですけど、まさか小野組で来ることができるとは、嬉しいやらなんやら、どうしようという気持ちです」、小野監督は「今日も出演者のみなさまにたっぷり怒られようと思います」と、本作らしいコメントで客席の笑いを誘いました。
撮影初日の思い出を質問されると、吉田さんは秋子がおにぎりを食べるシーンで実際におにぎりを食べたところ「味が付いてない(笑)。塩おにぎりかなと思って食べたので、これは食べ進めるのはきついぞと、何テイクもやるのはきついぞという感じでやらせていただいたんですけど、文句かな? これは(笑)。塩くらい付けてほしいって文句かな?(笑)」と裏話を披露し、小野監督の「助監督が気が利かなかったですねえ」と答えると、吉田さんは「なすりつけちゃう感じですかあ(笑)」とツッコミつつ「お米の本来の味、そのときにすごく味わえたのが印象的でした」と振り返りました。
秋子の憧れの先輩・吉岡健太郎を演じた金子隼也さんは同じ質問に「初日だけ顔が映っていたっていう。それ以外はずっとアメフトのヘルメットを被っていたので、こんなにも綺麗な顔なのに、監督はぼくの顔を塞ぐんだ!! って思ってました……冗談ですよ(笑)」と話し、映画の大部分で顔が見えない役だからこそ「動きだけでお芝居をする新鮮さはあったので、そこはすごく楽しかったという思い出があります」とコメント。
小野監督も撮影初日を振り返り「とにかく撮るシーンが山ほどあったので、それを消化しなきゃってことで頭がいっぱいで、おにぎりに味が付いているかどうかなんて」と、吉田さんの告発への弁明も交えながら、撮影初日の吉田さんや金子さんの演技を見て「かなり変な映画になりそうだなって手応えはありました」「(役のキャラクターが)見えてきた感じはありました。それが初日の思い出」と語りました。
トーク中の吉田伶香さん(左)と金子隼也さん。吉田さんが金子さんの発言をネタにして「綺麗な顔ですもんね」「そこは切り取らなくていい、冗談で言ってるから」というやり取りも
前作の『野球どアホウ未亡人』同様に独特の世界が繰り広げられる本作について、小野監督作初出演となる金子さんは「初めて台本を読んで頭にハテナが浮かんだ」とシナリオを読んだときの率直な印象を語りましたが、前作に続いて出演の森山さんは「浮かばなくなっちゃいました、この3年で。怖ろしいものですね(笑)」と、すっかり慣れた様子でコメント。
同じく前作に続いての出演で本作では警備員を演じた藤田健彦さんも「まあこんなもんだろうな」と何事もないようにシナリオの印象を語るとともに「『野球どアホウ未亡人』のときは野球の鬼監督の役だったんですけど、劇場公開のときに毎日のように(劇中衣裳の)ユニフォームを着て劇場に来ていたんですよ。その感覚で今日も警備員の格好で入口に立っていたら、誰も気がつかないんですよ」と、ひとり劇中衣裳で登場した理由とちょっと哀しい事実も明かしました。
やはり小野作品初出演で秋子の親友・三輪百合子を演じた夏海さんは「このシーンはどういう意味なんだとか突き詰めていったらキリがないので、現場でできるものを楽しんでいければいいのかなって」という気持ちで撮影に臨んでいたと話しました。
本作では、吉田さんと夏海さん、森山さんの3人で結成されたタックル三人娘が主題歌「恋の危険タックル」を歌っているのも話題のひとつ。
主題歌について、森山さんは「けっこうすんなりレコーディングは終わっちゃいましたね」、夏海さんも「レコーディングはあっという間でした」と話す一方で「私は、歌は好きなんですが、それに実力が伴うかと言われたら怪しいところではありましたね」とレコーディングに苦労があったことをうかがわせた吉田さん。そして吉田さんは、レコーディングのときに音程が取りやすいよう、すでに録音されている仮のボーカルを流してもらったところ「流れたのが小野監督の声だったんですよ。歌えるか!! って(笑)」と、仮ボーカルを小野監督が担当していたという意外すぎるエピソードを紹介して場内を沸かせました。
舞台あいさつの司会は本作のプロデューサーでもある映画評論家のくれい響さんがつとめ、キャストや監督と息のあったトークを繰り広げました。左より、くれい響さん、森山みつきさん、夏海さん、吉田伶香さん
舞台あいさつの最後に、吉田さんは初日から3日連続開催の舞台あいさつを紹介し「(完成披露試写会でも鑑賞して)今日が“2度目まして”の方もいらっしゃると思うんですけど、まさかの“3度目まして”してくれちゃったりしちゃったりする方もいらっしゃるんじゃないかと思っております。お待ちしております!」とアピール。
小野監督は「ある意味、みなさん選ばれた人たちなので、ここに来てしまった以上はこの作品を良くも悪くも広めていくという使命が待っているので、ぜひ拡散よろしくお願いします」と呼びかけて舞台あいさつを締めくくりました。
舞台あいさつ登壇者のほか、アメフト部キャプテン役に平野宏周さん、事件の鍵を握るOB役に水石亜飛夢さん、アメフト部監督役に佐野史郎さんらが出演する『翔んだタックル大旋風』は、12月26日金曜日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサで同時公開のほか、全国順次公開。12月27日、28日の2日間も公開中の各劇場でキャストと監督によるサイン会付き舞台あいさつがおこなわれます。