内気な女性とフレンチブルドッグが人探しの旅をするバディムービー『アイチェルカーレ』が3月8日より新宿K's cinemaほか全国順次公開となることが発表され、予告編とポスターヴィジュアル、主演の雪乃しほりさんとプロデューサーの吉川流光さん、小池匠監督のコメントなどが解禁されました。
『アイチェルカーレ』は、他人との関わり合いが苦手な女性・水本マナが主人公。カセットテープのメッセージだけを残して姿を消した同居人・仁藤あいを探すマナが、フレンチブルドックの「とうふ」と出会い、「とうふ」とともにあいを知る人を訪ねる中で見つけていくものを描く、ひとりの女性の成長物語となっています。
主人公の水本マナを演じるのは、アイドルグループ・仮面女子の元メンバーでミスコンテスト「Miss Galaxy of Beauty 2022」準グランプリ受賞経験を持つ雪乃しほりさん。会社員を経て24歳でアイドルデビューし、アイドル卒業後は舞台を中心に女優として活動しつつ31歳でミスコン出場・受賞と、つねに挑戦を続ける異色の経歴の持ち主である雪乃さんが、初の映画主演で演じた役と同様に新たな一歩を踏み出しています。
そしてマナとともに旅をする「とうふ」を演じるのは、2020年生まれの雌のフレンチブルドッグ・とうふちゃん。テレビドラマ「死神バーバー」(2023年)や映画『思い立っても凶日』(2023年/野本梢監督)など、すでにいくつもの映像作品出演経験を持つとうふちゃんが、雪乃さんとの名コンビぶりを見せています。
『アイチェルカーレ』場面写真。雪乃しほりさん演じる水本マナと、とうふ
企画とプロデュースは、出演者でもある吉川流光(よしかわ・りゅう)さん。吉川さんを含む4人の俳優がプロデューサーと主演をつとめた『ゆりに首ったけ』(2023年/中泉裕矢監督)など、映画プロデュースも精力的におこなっている吉川さんは、実はとうふちゃんの飼い主。“「とうふ」 の歪な走り姿を映したい”という想いから愛犬の出演作を企画し、劇場公開プロデュース作第2作として『アイチェルカーレ』を完成させました。
吉川さんの想いを受けてメガホンをとったのは小池匠(こいけ・たくみ)監督。短編『消しかすの花』(2021年)でTOKYO青春映画祭2021グランプリをはじめ各地の映画祭で13冠を獲得した1994年生まれの俊英が、初の劇場公開作に挑みました。
共演にも多彩なキャストが顔を揃えています。
『きみといた世界』(2024年/政成和慶監督)主演の中川可菜さん、『空の瞳とカタツムリ』(2018年/斎藤久志監督)主演の中神円(なかがみ・えん)さん、グラビアを中心にマルチに活動する河路由希子さん、小池監督『消しかすの花』にも出演している松瀬吹蕗(まつせ・いぶき)さん、話題作『野球どアホウ未亡人』(2023年/小野峻志監督)などに出演する井筒しまさんら若手キャストに加え、11歳から俳優として活動し『バトル・ロワイアル』(2000年/深作欣二監督)など多くの作品に出演する山口森広さん、インディーズ作品を中心に近年の日本映画界に欠かせない木村知貴さんらが、マナととうふの旅を個性豊かに彩っていきます。
『アイチェルカーレ』場面写真。吉川流光さんが演じる秋山海斗
『アイチェルカーレ』場面写真。河路由希子さんが演じる木崎なる
『アイチェルカーレ』場面写真。中川可菜さんが演じる藤岡千尋(左)と、吉川流光さんが演じる秋山海斗
『アイチェルカーレ』場面写真。中神円さんが演じる安藤陽菜
『アイチェルカーレ』場面写真。村松和輝さんが演じる佐々木瑛太
『アイチェルカーレ』場面写真。仁科かりんさんが演じる樫本可奈子
『アイチェルカーレ』場面写真。小島彩乃さんが演じる大貫志帆
『アイチェルカーレ』場面写真。松瀬吹蕗さんが演じる仁藤幸
『アイチェルカーレ』場面写真。山口森広さんが演じる堀孝二郎
『アイチェルカーレ』場面写真。木村知貴さんが演じる仁藤登志樹
解禁されたポスターヴィジュアルは、広い空の下で歩くマナととうふの写真に、タイトルなどが配され「アイを探し、巡り、出会う」という、片仮名で「アイ」と表記されたコピーも印象的なデザイン。
「仁藤あいの笑顔は、私には眩しすぎて」というマナのモノローグで幕を開ける予告編は、あいが姿を消し戸惑うマナの姿や、マナととうふの出会い、とうふとともにあいを探すマナの姿などが、ガールズバンド・ちゃくらが歌う主題歌「浮遊浪漫倶楽部」に乗せて映し出されていきます。
また、公開決定にあたり、企画・プロデューサー・出演の吉川流光さん、主演の雪乃しほりさん、小池匠監督が、次のようにコメントを発表しています。
企画・プロデューサー・出演(秋山海斗役):吉川流光さんコメント
役者や一般の仕事を経験してきたこれまでの僕の人生。コロナをきっかけに振り返ってみて、「表現者としての今までの自分から殻を割ってチャレンジする」と決意を固めました。2022年末に制作した映画をきっかけに、四苦八苦し、たくさん失敗しながら、一気にいろんな事を勉強して経験して、本気で制作に取り掛かかりました。より多くの方にこの作品が届けるように!
主演(水本マナ役):雪乃しほりさんコメント
2年前の自分と今では考え方や向き合い方が変わったなと思います。周りからしたら気づかないぐらいの微々たる変化や成長なのかもしれません。けど、自分にとってはその小さな変化、成長がかけがえのないものとなりました。この映画では、マナがとうふに出会い、振り回されながらも少しずつ成長していきます。その少しの成長でも世界が変わって見えるんだと作品を通して伝わったら嬉しいです。
小池匠監督コメント
フレンチブルドッグの「とうふ」が走る姿をスクリーンに。と、言うところから始まった本作。
雪乃しほりさんとフレンチブルドッグのとうふという人と犬という不思議な組み合わせのバディムービーです。
主演2人に加えて魅力的な出演者、スタッフ、沢山の人たちが揃い最高の1本が完成しました。
僕自身、初の劇場公開作品。是非スクリーンで観ていただけたら幸いです。
「チェルカーレ」とは、イタリア語で「探す、探し求める」の意味。
ひとりの女性とフレンチブルドッグの小さな旅が、ささやかであたたかく、しかし深く染み渡る感情を観客に届ける『アイチェルカーレ』は、3月8日土曜日より、東京の新宿K's cinemaほか、全国順次公開されます。