日本語ロックの伝説的名曲に着想を得て、川上さわ監督と日髙麻鈴さんのタッグが贈る『12月の雨の日』の製作が決定。製作支援のクラウドファンディングがスタートしています。
19歳で初めて監督した『散文、ただしルール』(2021年)がカナザワ映画祭2022「期待の新人監督」でグランプリを獲得、同映画祭のスカラシップを得た長編『地獄のSE』が劇場公開され話題となった川上さわ監督。多くの女優やアーティストを輩出してきたグループ・さくら学院の元メンバーで『麻希のいる世界』(2022年/塩田明彦監督)に主演するなど女優として活躍する日髙麻鈴(ひだか・まりん)さん。2002年生まれの川上監督と2003年生まれの日髙さん、同世代のふたりがタッグを組んで作品づくりに挑みます。
映画のもととなるのは、日本語ロックを開拓した伝説的ロックバンド・はっぴいえんどが1970年にリリースしたファーストアルバム「はっぴいえんど」収録の「12月の雨の日」。
時代を越えて人々を魅了するこの名曲が、リリースから55年を経た今年2025年、注目の若手女優をシンガーとして起用する音楽プロジェクト「Magica」の第3弾として、音楽家・山本精一さんのプロデュース、日髙麻鈴さんの歌唱によりリリースされました。
このほど製作が発表された映画『12月の雨の日』は、日髙さんが歌う2025年バージョンを原案に、川上監督がオリジナルの脚本を執筆。生まれた場所を探す少女・マリンの独創性と奇怪な出来事に満ちた冒険が描かれていきます。
製作発表にあたり、川上監督と日髙さんは次のようにコメントを発表。
川上監督は「「12月の雨の日」という楽曲から川上が想起した、”彼方者”という状態をロードムービーとして映画のなかで前進してもらおうという希望を反映した作品です。」と作品のコンセプトを語り、日髙さんは「川上監督の世界に飛び込みたいと思いながら劇場を後にした日のことをよく覚えています。」と『地獄のSE』を鑑賞したときを振り返りながら作品への意気込みの強さを感じさせています。
脚本・監督:川上さわ監督コメント
監督の川上さわです。この映画は、「12月の雨の日」という楽曲から川上が想起した、”彼方者”という状態をロードムービーとして映画のなかで前進してもらおうという希望を反映した作品です。日髙麻鈴さんをはじめ素敵なキャストのみなさんやスタッフのみなさん、そして「12月の雨の日」という偉大な楽曲のお力をお借りしてこの映画の時間を作り上げることができればと思います。
主演・劇中歌:日髙麻鈴さんコメント
『地獄のSE』で川上監督の作り出す世界に魅了されてから『12月の雨の日』の映像化が楽しみで仕方ありませんでした。川上監督の世界に飛び込みたいと思いながら劇場を後にした日のことをよく覚えています。長く深く愛されているこの楽曲を題材にした今回の作品がまた新しい形でこの世に生まれ沢山の方々に愛してもらえるように大切に演じます。
そして、製作を支援するクラウドファンディングがスタートしています。
クラウドファンディングは豊富な実績を持つプラットフォーム・MotionGalleryで実施中。リターンには、日髙さん、川上監督のメッセージ動画や完成披露上映会招待などのほか、限定3名で監督と日髙さんサイン入りの撮影小道具という貴重なものが用意されています。
SNSで公式アカウントもスタート。注目の若手監督と若手女優による『12月の雨の日』の今後の情報に期待です。