上田修生監督の長編デビュー作で、小説家志望の男の妄想と現実が錯綜するエンターテイメント・スリラー『Sappy』が5月9日より下北沢トリウッドで公開されるのを前に、予告編が解禁されました。
『Sappy』(サッピー)は、他人を見下しながら小説家を目指す男が創作に苦悩する中で妄想に飲み込まれていく姿を、過去の名作映画のオマージュを織り交ぜながら描いていく”反骨の創作譚”。
メガホンをとったのは、これが長編デビュー作となる上田修生(うえだ・しゅうせい)監督。大学卒業後に多くの映画人を輩出するニューシネマワークショップ(NCW)で学び、初監督作である中編『My Way』(2021年)を経て、NCW時代の仲間とともに初長編『Sappy』を製作しました。
他人を見下すことを原動力に小説家を目指しつつデリヘルドライバーとして働く《主人公》を演じるのは、各地で上映が続き話題の主演作『あとがき』(2023年/玉木慧監督)などの映画や「トリリオンゲーム」(2023年)などのテレビドラマで活躍する猪征大(いの・ゆきひろ)さん。
《主人公》にアドバイスを送る旧友で売れっ子小説家の小林役には、短編『DUNCE』(2024年/須藤しぐま監督)で主演をつとめるほか『真夜中乙女戦争』(2022年)など二宮健監督作品やテレビドラマなどで活躍する結城あずまさん。
《主人公》にインスピレーションを与える風俗嬢役には、歌手として活動し、人気コミックを舞台化した「「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage」などで女優としても活躍する川上明莉さん。
そのほか、映画やミュージックビデオなどに出演する犬童みる(けんどう・みる)さん、演劇集団ツチプロを主宰する土屋士(つちや・つかさ)さん、『愛の茶番』(2024年/江本純子監督)などの藤田晃輔さん、『記憶の居所』(2024年/常間地裕監督)などの橘舞衣さん、多くの短編作品などに出演する吉田憲明さんら、多彩なキャストが出演しています。
2022年開催の第23回TAMA NEW WAVE「ある視点」部門に選出されたのをはじめ国内外の映画祭で評価を受けた『Sappy』が、ついに劇場公開。
公開に向けて解禁された予告編は、パソコンのキーボードを叩く《主人公》の姿で幕を開け、個性的な登場人物たちが次々に登場、現在の東京を切り取ったような風景も印象に残り、作品に散りばめされた数々の名作へのオマージュの一端も垣間見ることができます。