広島県江田島市を舞台に沖正人監督が送る三浦貴大さんと武田航平さんダブル主演のヒューマンストーリー『やがて海になる』が8月29日に広島先行公開、10月にヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開されることが発表され、ティザーポスターと特報映像、場面写真が解禁されました。
『やがて海になる』は、瀬戸内海に浮かぶ広島県江田島市で生まれ島から出ずに生きてきた修司と、その幼馴染で映画監督となり撮影のため島に戻ってきた和也、かつてふたりが想いを寄せていた幸恵、3人の人生が再び交錯していく姿を通して、若者とはいえない年齢となった男女の《第二の青春ストーリー》が綴られていきます。
島でうだつのあがらない生活を送る修司を演じるのは三浦貴大さん、東京で映画監督となった和也を演じるのは武田航平さんと、ともに多くの映画やテレビドラマなどに出演し40代に近づく同世代のふたりがダブル主演。ヒロインの幸恵を宝塚出身の咲妃みゆさんが演じます。
メガホンをとったのは、コロナ禍の2020年に予算0円・撮影期間半日で制作した短編『ある役者達の風景』が話題となり、長編化したリメイク版『ある役者達の風景』(2021年)もロングランヒットを記録した沖正人監督。俳優・プロデューサーとしても活躍し、2025年は『みんな笑え』(鈴木太一監督)『そして、優子II』(佐藤竜憲監督)とプロデュース作の公開も続いている気鋭の監督が、出身地である江田島市を舞台に、自らの人生を投影した作品を生み出しました。
『やがて海になる』場面写真。三浦貴大さん演じる修司
『やがて海になる』場面写真。武田航平さん演じる和也
『やがて海になる』場面写真。咲妃みゆさん演じる幸恵
今年5月上旬に開催された第3回横浜国際映画祭に正式出品、ワールドプレミア上映が盛況を記録した『やがて海になる』の舞台である広島での先行公開日と全国公開予定がついに決定。
広島市の八丁座で8月29日金曜日より、呉市の呉ポポロシアターで9月5日金曜日より、それぞれ先行公開されルノに続き、10月に東京のヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開されます。
公開決定にあたり、瀬戸内の海をバックにした和也、修司、幸恵それぞれの横顔が印象的なティザーポスターが解禁。
合わせて解禁された特報映像は、修司がニュースで和也の活躍を知る場面で幕を開け、修司、和也、幸恵の現在と高校時代とが映し出され、それぞれが抱える事情もうかがわせる映像となっています。
また、共演キャストやスタッフの情報も解禁となっています。
メインの登場人物3人の高校時代を演じるのは、修司を若手俳優集団・EBIDAN NEXTのメンバーでもある後藤陽向(ごとう・ひなた)さん、和也を舞台やテレビドラマなどに出演する市村優汰(いちむら・ゆうた)さん、幸恵をホリプロスカウトキャラバン出身で『金子差入店』(2025年/古川豪監督)出演の川口真奈さんと、今後の活躍も期待される10代の俳優たち。
そのほか、お笑いや俳優など多彩に活躍する広島県出身のドロンズ石本さん、元キックボクサーの経歴を持つ武田幸三さん、広島県出身で主演作『スーパーミキンコリニスタ』(2019年/草場尚也監督)で高い評価を得た高山璃子さん、『ら・かんぱねら』(2025年/鈴木一美監督)など出演作が続く緒形敦さん、舞台・映画など出演作が続く占部房子さん、ベテランの白川和子さん、さらに山口智恵さん、柳憂怜さん、大谷亮介さん、渡辺哲さんの、豊富なキャリアと沖監督の監督作・プロデュース作出演経験を持つ俳優陣ら、幅広いキャストが顔を揃えています。
脚本は『みんな笑え』の監督・鈴木太一さんが沖監督と共同で担当。音楽を故・坂本龍一さんが才能を認めた音楽家・小山絵里奈さんが手がけています。
『やがて海になる』場面写真。高校時代の3人。後藤陽向さん演じる修司(左)、川口真奈さん演じる幸恵(右・後ろ)、市川悠太さん演じる和也
瀬戸内の美しいロケーションの中で、人生に悩みながらも懸命に生きる主人公たちの姿が観客に勇気を与える『やがて海になる』は、8月29日金曜日より広島県先行公開、10月ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開されます。