各地の映画祭で受賞・入選を重ねてきた中編『隣のサンズイ』(道川内蒼監督)が、池袋シネマ・ロサで公開されることが決定し、第一弾解禁情報として、ティザーヴィジュアルが解禁。劇場公開に向けたクラウドファンディングもスタートしています。
『隣のサンズイ』は、幼馴染みである流と涼、流の恋人の菜奈の3人の姿を通して“ともに生きる者たち”を等身大に描いた中編。
流を演じた道川内蒼(みちかわうち・そう)監督、涼役の小原澤遼典(こはらざわ・りょうすけ)さん、菜奈役の大畑優衣さんの、若手俳優3人と、当時は映像学校在学中だった撮影の池田啓将さんの4人によって企画がスタートし、道川内監督の実体験をもとにした初監督作が完成。
2023年開催のはままつ映画祭2023で大賞受賞、2024年開催の第8回杉並ヒーロー映画祭で観客賞受賞、第22回中之島映画祭で優秀賞受賞、うえだ城下町映画祭第22回自主映画コンテスト入選と、各地の映画祭で高評価を得てきました。
そして撮影から3年を経た2025年、宣伝・配給までも監督・キャストたち制作チームでおこなう完全自主体制により、インディーズ映画の聖地である東京の池袋シネマ・ロサでの劇場公開が決定しました。
公開決定にあたり、海に向かった流、涼、菜奈の後ろ姿が印象的なティザーヴィジュアルが解禁されました。
劇場公開決定にあわせ、宣伝・配給費用を支援するクラウドファンディングがスタートしています。
クラウドファンディングは、映画関連で豊富な実績を持つプラットフォーム・MotionGalleryにて、7月28日まで実施されています。
また、劇場公開決定にあたり、俳優としての道川内監督を知る映画監督の菊地健雄さん、自ら企画・主演した映画『女だんじゃないよ』(2023年/日下玉巳監督)が話題となった俳優の海老沢七海さん、劇団・東京にこにこちゃんを主宰し同劇団の作・演出を手がける萩田頌豊与(はぎた・つぐとよ)さんが、応援コメントを寄せています。
映画監督:菊地健雄さんさんコメント
道川内蒼、小原澤遼典、大畑優衣、この3人の若い俳優の名前を絶対に覚えてほしい。
彼らに初めて出会ったときの第一印象は、「何だかカッコつけてるなー」だったのだが、
この作品を見た今となっては自分の不明を恥じ入るばかりだ。
この作品の中で、彼らはカッコつけずにちゃんと悩んだり傷ついたりしていた。
『隣のサンズイ』は、今を生きる彼らの喜怒哀楽の実感が詰まった等身大のポートレートだ。
彼らの儚くも美しい魂のかけらがたくさん詰まっている。
だからこそ、この作品は、さりげなく、でも、確実に観客の胸を打つだろう。
ちょっと大げさな気もするけど、「この作品には日本映画の未来も可能性も詰まっている」と声を大にして言いたい。
俳優:海老沢七海さんコメント
誰もが歩ける道ではなく、成し遂げた者にしか歩けない道がある。
そこで僕は道川内蒼と合流した。
彼は、どこか不安気だが、大丈夫、
ここまで来たらもう怖いものは無いから。
彼自身の全てを出し尽くした、
作品、隣のサンズイ。
この様な映画がこれからのインディーズ界に光を当てると確信している。
製作チーム、そして、道川内蒼、よくぞ完成させ、劇場公開にたどり着いた。 凄いことだ。
胸を張れ!!!
東京にこにこちゃん主宰:萩田頌豊与さんコメント
脆く儚い⻘春時代は、大人になるにつれて音もなく静かに瓦解していく。
ただ勘違いしないで欲しいのは、確かにそこにあったということ。
だからいつか思い出す。
3人の淡いフィルム映画のような時間も、線香花火のように切なくて、
思い出して恥ずかしくなるようなあの時間も、確かにそこにあったのだ。
そんな綺麗で、ちょっと恥ずかしい⻘春の思い出をくすぐられる美しい映画だった。
中編ながら単独劇場公開を果たす『隣のサンズイ』は、2025年の夏から秋に池袋シネマ・ロサでの公開が予定されています。
※記事公開当初、道川内蒼監督のお名前を誤って記載した箇所がありました。お詫びして訂正します。