『追想ジャーニー』シリーズの谷健二監督の新作で森崎大祐さんが主演し橋本祥平さんが共演する『ドッペル(仮)』に、日野友輔さんと浅沼晋太郎さんが出演することが新たに発表されました。作品は2026年の公開に向け鋭意制作中です。
人生を「舞台」として表現する独特の手法で過去の自分との対話を描いた映画『追想ジャーニー リエナクト』は、クラウドファンディングによる製作プロジェクトとしてスタートし、目標額の600%近い達成額を記録。2024年に全国30館で公開され大きな話題となりました。
同作の谷健二監督が代表をつとめるセブンフィルムと、同作の主演・松田凌さんが所属する俳優事務所・キャストコーポレーションが再びタッグを組んで送り出す新作が『ドッペル(仮)』です。
『ドッペル(仮)』の主人公は、ある劇団の新人俳優。次回公演の主役に抜擢され〈感情のない殺人鬼〉を演じることになった主人公と、劇団の主宰、先輩俳優、元・劇団員たちによる物語が描かれていきます。
主人公である、劇団百夜の新人俳優・光井昇を演じるのは、映画初主演となる森崎大祐さん。大きな話題となったオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」(日プ)出身で、2022年デビューの日韓中クローバルボーイズグループ・BLANK2Y(ブランキー)、2024年デビューの日韓ボーイズグループ・Celest1a(セレスティア)と、K-POPアーティストとしての活動を経て日本で新たなフィールドに挑む期待の俳優が、堂々の映画初主演を飾ります。
そして昇の先輩である劇団百夜の看板俳優・宮林陽平役には、舞台「鬼滅の刃」「あんさんぶるスターズ!THE STAGE」など数々の2.5次元舞台で人気の橋本祥平さん。主演をつとめる森崎さんの事務所の先輩にあたる橋本さんが、現実同様の先輩役をつとめます。
5月にクラウドファンディングがスタートし、森崎さんと橋本さんの出演がすでに発表されていた『ドッペル(仮)』に、新たに日野雄介さんと浅沼晋太郎さんの出演が発表されました。
現在放送中の「仮面ライダーガヴ」で、仮面ライダーヴァレンに変身して主人公とともに闘う辛木田絆斗(からきだ・はんと)を演じている日野雄介さんが演じるのは、ある理由により劇団百夜を解雇された元・劇団員で物語のキーとなる外立智行。
同じく「仮面ライダーガヴ」で謎の研究者・酸賀研造(すが・けんぞう)を演じた浅沼晋太郎さんは、劇団百夜主宰で次回公演の作・演出をつとめる寺田直役で出演。学生時代から舞台の作・演出をおこない現在も脚本家・演出家として活躍する浅沼さん自身と重なる要素のある役を演じます。
声優として多くの作品に出演する浅沼さんはゲーム・アニメ「あんさんぶるスターズ!」で月永レオの声を演じており、舞台「あんさんぶるスターズ! THE STAGE」で月永レオを演じた橋本祥平さんとの共演が実現しています。
また、脚本を担当することが発表されていた劇団・少年社中所属の俳優・演出家・脚本家の長谷川太郎さんが、演劇ライター・藤巻晴充役で出演もすることが新たに発表。
俳優として活躍しつつ監督・脚本も手がけて映画制作もおこなう石津我聞さんが、劇団百夜の俳優・岸根を演じます。
『追想ジャーニー リエナクト』に続きメガホンをとる谷健二監督は、映画『リュウセイ』(2013年)『U-31』(2016年)などのほか「ハイスクール・ハイライフ」シリーズなど舞台の演出も手がけており、日野友輔さん(舞台出演時は改名前の野口友輔名義)や石津我聞さんは谷監督演出の舞台出演経験を持つメンバー。
映画と舞台双方を知る谷監督とキャスト陣が、どんな世界を見せてくれるか期待です。
新たなキャスト情報解禁にあたり、日野友輔さんがコメントを発表。
クラウドファンティングページで公開されている監督・キャストコメントともに紹介します。
外立智行役:日野友輔さんコメント
谷さんとは10代の頃に出会い、舞台では4度もお世話になりました。
映画を一緒にやりたい。と、ずっと話していたので、実現できてとても嬉しいです!
『ドッペル(仮)』という作品に、少しでも力になり成長した姿を見せられるよう、素敵な作品にできるよう頑張ります。
また、浅兄(浅沼)とこんなにも早く共演できることが嬉しいです!
とにかく早く会いたいので撮影が始まるのが待ち遠しいです!
光井昇役:森崎大祐さんコメント
音楽を中心に活動してきた僕ですが、俳優という新たなフィールドに挑戦し、最初の大きな壁にぶつかっていた時、谷監督と出会いました。
それまでの僕は、演技中に「何かを掴む」という感覚を持てずにいました。ですが、監督のワークショップに参加させていただいたことで、初めて“お芝居の楽しさ”を心から感じることができたんです。
「谷監督と作品を作りたい!」
そう強く思い、ワークショップ終了後すぐに、「監督とご一緒したいです!」と伝えたあの瞬間を、今でも鮮明に覚えています!
そして今、その夢が現実になろうとしています。
さらに、尊敬している大先輩の橋本祥平さんと共演できること、本当に夢のようです!
この素晴らしい機会に心から感謝し、全身全霊で臨みます。
どうか皆さま、僕たちの挑戦にお力添えしていただけたら嬉しいです!
ご支援、よろしくお願いいたします!
宮林陽介役:橋本祥平さんコメント
事務所の先輩である松田凌さん主演の前作『追想ジャーニー リエナクト』を鑑賞させていただきました。画面越しから伝わる熱量と作品に対する想い、演劇を愛する人達だから作れる作品に感銘を受けました。
そして今作、そのチームに加わり映画が撮れる事、心から嬉しく思います。
演劇はその時だけの儚さがあって好きです。
映画はその時の最高がフィルムに残り続けるから好きです。
その双方の旨みが今作では味わえる予感がします。
素敵な物を作れる様に、今の自分の精一杯で向き合いたいと思います。
どうか皆様のお力添え、何卒よろしくお願いいたします。
共に作品を作ってくださったら幸いです。
藤巻晴充役・脚本:長谷川太郎さんコメント
縁に恵まれ、脚本を書かせていただくこととなりました。
映画の脚本は初となるのですが、挑戦させてくださる谷監督に感謝いたします。
俳優が背負う【業】をテーマに、自身のこれまでの演劇人生を見つめ直しながら執筆しております。
今回初めましての森崎大祐さん、何度もご一緒させていただいている橋本祥平さんによってどのように具現化されるのか、非常に楽しみです。
お力添えのほど、何卒よろしくお願いいたします。
谷健二監督コメント
俳優・森崎大祐と映画を作りたい。
前回の映画『追想ジャーニー リエナクト』では、主演の松田凌くんともう一度タッグを組みたいという思いから企画が始まりました。そこで、今回はその松田くんの所属事務所から連絡があったところから始まります。
「新たに所属した俳優がいます。ちょっと面白い経歴なので、一度会っていただけませんか?」
そこで紹介されたのが、森崎大祐くん(現在24歳)。プロフィールを見たとき「新人にしてはかなりキャリアがあるな」と思いました。というのも、彼は16歳で単身韓国に渡り、厳しいレッスンを受けたのち、2022年からK-POPアイドルとして活動。グループの解散を機に日本へ戻り、今は俳優として新たなスタートを切ろうとしているとのこと。その後、実際に会い話をして、軽く演技も見せてもらったんですが―― そのときの表現に、思わず息をのみました。帰国して間もないため、日本語のやりとりなどはまだ不慣れな部分もあったのですが、それを補って余りある瞬発力と、内面から湧き上がるような表現の熱がありました。K-POPの世界がどれだけ過酷で競争が激しいかは、オーディション番組などで垣間見てはいましたが、実際にその環境を生き抜いてきた彼の姿には、経験だけでは測れない魅力がありました。そして何より、多くの人を惹きつけてきた彼の<人としての力>を感じたんです。
「彼となら、今までにない何かが生まれるかもしれない。」
そう思えたこと、それがこのプロジェクトを始める決め手になりました。さらに今回は、彼の事務所の先輩であり、俳優としてすでに活躍している橋本祥平くんも出演してくれるとのこと。こうして、本作の企画が本格的に動き出しました。
5月にスタートしたクラウドファンディングは、クラウドファンディングプラットフォーム・MotionGalleryにて7月31日23時59分まで実施中。支援者には、制作日誌が届けられるほか、本編をいち早くオンラインで鑑賞できる特典などが用意されています。
映画『ドッペル(仮)』は、2026年劇場公開を予定しています。