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異色の経歴の監督によるSFサスペンス『TSUSHIMA』9月公開決定 ポスター&予告編など解禁

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解禁された『TSUSHIMA』ポスターヴィジュアル(※クリックで拡大します)

 医工学研究者・報道記者の経歴を持つ監督がAIや再生医療を独自の視点で描いた山田純大さん主演のSFサスペンス『TSUSHIMA』が9月5日より全国順次公開されることが決定し、ポスターヴィジュアルと予告編、場面写真などが解禁されました。

 『TSUSHIMA』は、1990年代に選挙取材のため長崎県対馬を訪れた新聞記者を主人公に、時代を越えた謎が描かれていくストーリー。
 大学院で医工学を研究し、テレビ局で報道記者・情報番組ディレクターをつとめた異色の経歴を持つ山根高文監督が、医工学の知識やテレビ局時代に多くの取材や選挙報道に携わってきた経験をもとに、AIや再生医療、女性の社会進出、介護問題といったさまざまな分野を独自の視点でひとつの物語へとまとめ上げ、初監督作となる『TSUSHIMA』を完成させました。

 この意欲的な作品に、豪華なキャストが集結しています。
 主人公の新聞記者・田島圭介を演じるのは、日本を代表する時代劇シリーズ「水戸黄門」4代目格さん(渥美格之進)役などで知られる山田純大さん。時代劇から現代劇まで、映画やテレビドラマで幅広い役を演じる実力派が、自らの手で真実に迫ろうとする熱意を秘めた記者像を見事に表現しています。
 ヒロインの女性候補者・佐藤由里子役には『ワンダフル旅行社』(原題『神奇旅行社』2022年・中国/頃安祐良監督)で日本人女優初の中国映画主演をつとめた中西悠綺(なかにし・ゆうき)さん。アイドル活動ののち中国で演技とアクションを学び、中国圏でも人気の注目の女優が、運命に翻弄されるヒロインを演じます。

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。山田純大さん演じる田島圭介(右)と、中西悠綺さん演じる佐藤由里子

 そのほか、ヒロイン・由里子を支える「姉」の小林佳織役には女優のほか情報番組「ZIP!」リポーターでも活躍する二宮芽生(にのみや・めう)さん、由里子に長年寄り添う小向絵里役にはアイドルグループ・こぶしファクトリーでの活動を経て舞台を中心に活躍する浜浦彩乃さん、由里子に関わりを持つ人物で1960年代のパートに登場する小林修二役には伝説的ミュージシャン・ジョニー大倉さんを父に持つケニー大倉さん、物語の軸となる存在に気づく土志田教授役には「ほっしゃん。」の名前で人気となり現在は俳優としての評価をたしかなものとしている星田英利さんと、多彩な俳優陣が顔を揃えています。
 さらに、70代となった主人公・田島圭介役で数々の人気作で知られるベテラン・勝野洋さんが出演。
 また、1980年代に幅広いジャンルで次々とヒット曲を生み出し一時代を築いた作詞家・売野雅勇さんが謎の研究者・平野役で出演しているのも注目です。

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。山田純大さん演じる田島圭介(左)と中西悠綺さん演じる佐藤由里子(中央)、二宮芽生さん演じる小林佳織

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。中西悠綺さん演じる佐藤由里子

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。選挙活動をこなう佐藤由里子

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。1960年代に佐藤由里子の姿が……

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。二宮芽生さん演じる小林佳織

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。二宮芽生さん演じる小林佳織

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。浜浦彩乃さん演じる小向絵里

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。ケニー大倉さん演じる小林修二

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。星田英利さん演じる土志田教授

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真。長崎文化放送アナウンサーの大嶋真由子さん

 イギリス最大規模のインディペンデント映画祭として知られるレインダンス映画祭(Raindance Film Festival)公認の姉妹映画シアであるジャパンインディーズフィルムフェスティバル2023で観客賞を受賞、第3回宮古島チャリティー国際映画祭2024で観客賞受賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2024特別上映と、各地の映画祭で話題となってきた『TSUSHIMA』が、ついに劇場公開を迎えます。
 東京の代官山シアターギルドで9月5日より上映終了日を定めない異例の形で公開されるほか、全国順次公開予定。
 劇場公開に向けて解禁された予告編は、対馬の壮大な風景とともに、主人公の田島圭介、ヒロインの佐藤由里子をはじめとする登場人物たちが次々と登場、作品の壮大で衝撃的なストーリーを予感させるとともに、こだわりのゾンビメイクやCGと実写を融合させた奇妙な空間など、作品の独特な世界も垣間見せています。
 また予告編でも使われている主題歌は、河合奈保子さんの「Wings Of My Heart」。1980年にアイドル歌手としてデビュー後、自ら作曲もおこなうアーティストへと転身した河合さんが1993年にリリースしたアルバムの収録曲で、河合さんが作詞も手がけた数少ない曲のひとつ。『TSUSHIMA』主題歌に求められるイメージとピッタリだったことから主題歌に起用。時代を越えた河合奈保子さんの歌声が作品を飾っています。

【『TSUSHIMA』予告編】

 『TSUSHIMA』は、9月5日金曜日より、東京の代官山シアターギルドほか全国順次公開。公開決定に合わせて公式ウェブサイトが開設され、撮影時のメイキング映像などのほか、劇場でのイベント情報も発信される予定となっています。

主演(田島圭介役):山田純大さんコメント

「TSUSHIMA」では山根監督から、取材対象の話しを淡々と聞き、悩み、戸惑い、冷静に分析し、記事にする事が「本来の新聞記者の姿」であるため、その姿勢を持って記者を演じてもらいたいとのお話がありました。しかし想像を遥かに超えた現象を目撃してしまう記者の田島は、果たして正気を保ち、淡々と取材を続けていくことが出来るのだろうか。
対馬の美しい景色の中で繰り広げられる不思議な物語。そして翻弄されていく人々の姿。この物語を通して、自から考える事の大切さを感じていただけたらと思います。

山根高文監督コメント

作品の最後の場面を描きながら、老いて弱くなっていく親を前に、科学技術の力で元に戻すことができるのではないかと思うことがありました。人類共通の夢・欲望でもある不老不死は、再生医療とAIが結びついて現実のものとなりつつあります。しかし、死の恐怖がなくなったとき、人は大きな何かを失うのではないかと感じてしまいます。弱くなっていく人を前にするからこそ、その人を慈しむ心が生まれます。慈しむからこそ愛情が深まります。慈しむ心を失うと、人は人でなくなってしまうのではないか。AIは人智の及ばない速さで発展し、人の心はそれに追いついていません。今一度立ち止まって考える、この映画がそんなきっかけになればと思います。
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解禁された『TSUSHIMA』場面写真

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解禁された『TSUSHIMA』場面写真

『TSUSHIMA』ストーリー

1990年代、神宿る島、長崎県の離島・対馬で選挙活動を始めた佐藤由里子(27)。新聞記者の田島圭介は、由里子を追って訪れた対馬で恐ろしい光景を目にする。カギとなる「緑の物質」。
1960年代に遡り、なぜかこの時代に一人で生きる由里子の姿が…。巷で若い女性の無残な遺体が次々に見つかるが、みんな若返りの薬として「緑の物質」を服用していた。張本人は、AIの導きに盲従するだけの「自ら考えない」人類だった。
AIが密かに人間社会に忍び込み、あたかも神のようにコントロールしようとしていることに気づく田島。
時が過ぎ、認知症が進んだ80代の由里子。家族となった田島に、医師はAIを利用した新しい治療法を勧める。「緑色」の治療薬を目にしたとき、田島の頭に昔の記憶がよみがえる。
ポスター

TSUSHIMA

  • 山田純大
    中西悠綺
    二宮芽生 浜浦彩乃
    ケニー大倉 勝野洋 星田英利
    売野雅勇 古藤芳治 大嶋真由子(長崎文化放送アナウンサー)
    黒瀬友美 稲垣雅之 鈴木恒守 彦坂啓介 宮澤佑 萩原謙太 楓
    藤真由美 野口勝博 田中愛桜(子役) 中西美江子

  • 脚本・監督・編集:山根高文
  • プロデューサー:宮下昇/米田利己/夏原健
  • アソシエイトプロデューサー:米田伊織
  • 助監督:高原一
  • 撮影:藍河兼一/岡村浩代(助手)
  • 録音:豊田真一/高島良太
  • スタイリスト:松下綾子
  • ヘアメイク:岩橋奈都子
  • 美術:江連亜花里
  • ポスターデザイン:近藤知佳
  • 特殊メイク:征矢杏子
  • CG:佐野和信
  • MA:吉方淳二
  • 英語字幕:蔭山歩美/Janelle Bowditch
  • 音楽:陶旭茹
  • ウェブサイト:村田愛理/菅原澪

  • 2023年/98分

2025年9月5日(金) 代官山シアターギルドにて公開 ほか全国順次公開

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