TEAM KAMU(神威組)を率いて独自のスタイルで映画制作をおこなっている神威杏次監督の最新作『ヘブンズベル』(2026年日本公開予定)が、日本公開に先駆けて10月25日に韓国・ソウルで先行上映され、キャスト・監督の舞台あいさつもおこなわれ大きな盛り上がりを見せました。
1990年代に特撮作品などで俳優として活躍した神威杏次監督は、2018年より映画制作をスタート。TEAM KAMUIを率いて『7WAYS』(2022年)などの作品を送り出し、作品の独特な世界観やファンへの積極的な情報発信で熱い支持を集めています。
その最新作となる『ヘブンズベル』は、治外法権の町を舞台に、さまざまな事情を抱えた登場人物たちの思惑が交錯する中で明らかになる謎を激しいアクションを交えて描く無国籍サスペンス・アクション。
これまでもTEAM KAMUI作品に出演してきた平塚千瑛(ひらつか・ちあき)さんが主演をつとめ、前作『7WAYS』主演の中川ミコさんや、スーパー戦隊シリーズのピンク戦士で知られる萩原佐代子さんと牧野美千子さんらが出演、神威監督自身も出演しています。
このほどおこなわれた韓国での先行上映は、韓国の大手ゲーム会社・Com2uSグループが運営するNFTプラットフォーム・X-PLANETが主催し、TEAM KAMUIのコンテンツ提供により実施されたもので、人気アーティストもイベントをおこなうソウル・龍山(ヨンサン)のイベントホールのテウォン・コンテンツ・ライブで開催。
作品上映に加え、平塚千瑛さん、中川ミコさん、本条舞さん、 萩田博之さん、蜂谷英昭さん、牧野美千子さん、萩原佐代子さん、神威杏次監督のキャスト8名がこの日のために渡韓して舞台あいさつをおこないました。
神威杏次監督が「特捜エクシードラフト」(1992年)や劇場作品『仮面ライダーJ』(1994年/雨宮慶太監督)に出演しているのをはじめ、牧野美千子さんは「超電子バイオマン」、萩原佐代子さんは「科学戦隊ダイナマン」(1983年)と、登壇メンバーに韓国でも人気の高い特撮作品出演者がいることも手伝って、先行上映には多くの現地のファンが来場。
「どう受け止めるのか、想像がつかなかった」という神威監督の心配をよそに、上映後の舞台あいさつは大きな歓声と万雷の拍手で迎えられ、8名のキャストは通訳を交えながら、ときには自ら韓国語も交えながらあいさつ。質疑応答でもタイトルの意味や劇中のシーンの意図など、活発な質問が寄せられ、約20分の舞台あいさつは神威監督の「いま、ここにいる俳優たちの顔を覚えてください。そして韓国で話題にしてください」というアピールで締めくくられました。
舞台あいさつ後も出演者はサインや記念撮影の求めにひとりひとり丁寧に対応し、ファンの方々を喜ばせました。
先行上映を終えて神威監督は「この興行から、自分たちになにが残るか、この先になにが生まれるか、それはまだわかりません。でも、国内ではミニシアターが厳しい状況にある中、特にインディーズの監督たちが映画を世に出す方法論は、既存の方法に固執しない自由な発想が必要になってくる。それぞれができることを模索して、結果を共有していけばいい。それが、いつか誰かのために、誰かの礎になる日がくればいい」と、新たな試みの意義を語りました。
『ヘブンズベル』には、韓国上映登壇メンバーのほか、お笑いコンビ・猿岩石で一斉を風靡した森脇和成さんや、特撮作品で知られる神里まつりさん、たなかえりさん、横山一敏さん、石渡康浩さん、和泉史郎さんら、TEAM KAMUI作品ならではの多彩なキャストが出演。
2026年の全国順次公開が予定されており、現在、情報解禁に向けての準備が進行中。今後の展開が期待されます。
韓国・ソウルで舞台あいさつをおこなった『ヘブンズベル』出演者。後列左より、萩田博之さん、神威杏次監督、蜂谷英昭さん。前列左より、中川ミコさん、牧野美千子さん、萩原佐代子さん、本条舞さん、平塚千瑛さん(提供写真)
『ヘブンズベル』舞台あいさつ時の会場の様子(提供写真)
トーク中の蜂谷英昭さん、萩田博之さん、神威杏次監督、中川ミコさん(左より)(提供写真)
『ヘブンズベル』舞台あいさつ時の会場の様子(提供写真)
『ヘブンズベル』舞台あいさつ時の会場の様子(提供写真)
牧野美千子さん(左)と萩原佐代子さんの「Wピンク」(提供写真)
萩原佐代子さん、平塚千瑛さん、本条舞さん(左より)(提供写真)