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津田寛治さん“自分”を演じ「原点回帰みたい」 『津田寛治に撮休はない』先行上映舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった中村祐美子さん、津田寛治さん、萱野孝幸監督(左より)
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 日本映画界に欠かせない名バイプレイヤー・津田寛治さんが「本人役」で主演をつとめた『津田寛治に撮休はない』(3月28日公開)の新春先行上映が1月9日に東京の新宿K's cinemaでおこなわれ、津田さんと萱野孝幸監督が舞台あいさつをおこないました。

 『津田寛治に撮休はない』は、撮影にリハーサルに打ち合わせにイベント出演などなど休みもなく活躍する「俳優・津田寛治」が、仕事やプライベートで目まぐるしい日々を送る中で奇妙な体験をしていくストーリー。津田さん以外にも実在の俳優や映画監督が実名で登場し、虚構と現実が交錯する新感覚のミステリーとなっています。

 舞台あいさつは上映前におこなわれ、自分自身を演じた津田寛治さんは「もし客席が埋まらなかったらどうしようかと思いましたけど、晴れて満席ということで、すごく嬉しいしみなさんに感謝しております。外は寒いですけどすごい熱気を感じております」とあいさつ。満員の客席から大きな拍手が送られました。

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作品の企画と脚本もつとめた萱野孝幸監督

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「俳優・津田寛治」役で主演をつとめた津田寛治さん

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プロデューサーでありマネージャー・久味星子役で出演もしている中村祐美子さん

 舞台あいさつは、作品のプロデューサーでありマネジャー役で出演もしている中村祐美子さんの司会で進められました。

 本作は萱野孝幸監督が企画書を持って津田さんに直接プレゼンテーションして始まった作品で、萱野監督は、津田さんと会うことが決まってから急遽思いついたアイディアを「ダメ元で」企画書にまとめていたと明かし、その事実に津田さんは「数年くらいあたためた企画だと思っていたので、いま衝撃を受けています(笑)」と驚いた様子。

 津田さんは、監督が書いたシナリオを読んだときの印象を「なんでこんなことまで俺のこと知ってるんだと思うくらいリアルなぼくが書かれていて、タイトルからは想像できないくらい濃い話で、津田寛治じゃなくてもこの映画に参加したいみたいな気持ちになったのは覚えていますね」と振り返り「ひとりでも多くの方に観てもらいたいと思う映画ではありますね」と作品の出来栄えに自信を見せました。
 また、タイトルにちなんで実際に津田さんに撮休があるか質問されると「あえて撮休と言えば、娘と映画に行くときくらいですかね。娘も今年から大学生なんですけど、まだ一緒に映画に行ってくれるんで、それがぼくにとっての撮休ですね」と話しました。

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トーク中の中村祐美子さん、津田寛治さん、萱野孝幸監督(左より)

 現実と虚構が交錯する作品だけに、撮影中も現実と虚構の境目がなくなりような感覚もあったそうで、津田さんは「現実と虚構の境がなくなって、それはぼくが俳優人生の中で一番目指しているところなんですよね」「セリフなんだっけ? とか考えず、ただ気持ちのままに喋っている、でもストーリーの中に生きている、100%登場人物になりきるみたいなのって、なかなかできないんだけど、この映画はほぼ最初っから終わりまでそれができていたというか、できるようにみなさんに準備してもらったので、俳優としてこんなに幸せなことはないなって思いますね」とコメント。
 さらに津田さんは、本作の撮影では「演技というもの自体を捨ててカメラの前に立つ」ことを試せたと話し「それは奇しくも、ぼくのデビュー作『ソナチネ』(1993年)で北野(武)監督に言われた“芝居はしないで”ってことと一緒だったんですよ。この歳になってそれを再認識して、原点回帰みたいなところはありましたね」と撮影の感想を述べました。

 萱野監督も「明らかにお芝居じゃないものが映っているカットが何個かあるんですよ。それはぜひ当ててほしいですね。お芝居を超えたというか」と、特殊な設定の作品だからこそ生まれたものがあることを紹介しました。

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撮影を振り返る津田寛治さん(左)と萱野孝幸監督

 舞台あいさつは、津田さんと萱野監督それぞれのコメントで締めくくられました。

津田寛治さん「この映画は2年半くらい前の、ものすごい暑い夏に、みんなでいいものにしようと思って作った映画です。みんなが萱野監督の頭の中にある世界を具現化しようとがんばって撮った映画で、誰も“俺が目立ちたい”とか“俺が仕事しやすいように”とか思いながらやっていた人はまったくいなかったんです。だから、この映画が評価されることというのは、ぼくとか監督以外にも、いろいろな人が泣くほど嬉しいことだと思いますので、ご覧になってもし面白かったと思ったら、拡散していただいたら嬉しく思います」

萱野孝幸監督「これまでの話で、この映画は(難しい映画ではないかと)ちょっとハードルを上げてしまった節があるんですけど、ぼくは本心から、津田さんのかわいいところがたくさん観られる《津田寛治のアイドルムービー》だと思いながら撮った節がありまして、あんな津田さんやこんな津田さんが観られる映画はそうそうないと思うので、津田さんのチャーミングさに癒やされながら、ほのぼのと観ていただけると幸いございます」

 津田寛治さん、中村祐美子さんのほか、平澤由理さん、一ノ瀬竜さん、こばやし元樹さん、篠田諒さん、さらに本人役の井口昇さん、駒井蓮さん、岩崎ひろみさん渡辺哲さんらが出演し、映画の中の現実と映画の中の映画、さらに現実とが入り混じっていくよな独特の奇妙な物語が描かれていく『津田寛治に撮休はない』は、3月28日土曜日より、新宿K's cinemaほか全国順次公開されます。

ポスター

津田寛治に撮休はない

  • 津田寛治
    平澤由理 一ノ瀬竜 こばやし元樹 篠田諒 中村祐美子 / 井口昇 駒井蓮 岩崎ひろみ 渡辺哲

  • 脚本・監督:萱野孝幸
  • プロデューサー:中村祐美子
  • 企画:萱野孝幸/中村祐美子
  • 音楽:松下雅史
  • 撮影:宗大介
  • 照明:平江広大
  • 編集:萱野孝幸
  • 録音:地福聖ニ
  • 制作プロダクション:KAYANOFILM
  • 配給:アークエンタテインメント
  • 配給協力:クロスメディア

  • 2025年/カラー/114分

2026年3月28日(土)より 新宿K's cinema ほか全国順次公開

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