俳優・映画監督として活躍する安楽涼監督初のドキュメンタリー作品『ライフテープ』が3月28日よりユーロスペースほか全国順次公開となることが発表され、ポスターヴィジュアルと特報映像、制作者メッセージ、応援コメントなどが解禁されました。
『ライフテープ』は、俳優として『轟音』(2019年/片山享監督)『彼方のうた』(2023年/杉田協士監督)などに出演し、監督としても『追い風』(2019年)『夢半ば』(2022年)などの劇映画を手がけてきた安楽涼(あんらく・りょう)監督の初のドキュメンタリー作品。
安楽監督の幼なじみであり過去の監督作に出演もしているアーティストのRYUICHI(隆一)さんからの「家族を撮ってほしい」という依頼により、隆一さん、妻の朱香(かおる)さん、生まれたばかりの息子・珀久(はく)さんに猫のフィガロを加えた3人と1匹にカメラを向け、珀久さんが約12万人にひとりの難病・メンケス病との診断を受けた中での家族の日々を映像として捉えていきます。
2025年に開催されたドキュメンタリー映画祭「第16回座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」コンペティション部門に入賞し注目を集めた『ライブテープ』が、映画祭上映版に再編集を加えた新たなバージョンで劇場公開決定。
劇場公開にあたっては、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルの審査員であったドキュメンタリー監督・大島新さんが作品の魅力を大きく評価、自ら名乗りを上げプロデューサーをつとめています。
公開決定にあたり解禁された特報予告編は安楽監督が自らナレーションも担当。「「家族を撮ってほしい」と、親友に言われた」という監督の言葉に続き、隆一さん、朱香さん、珀久さんの家族の3人の姿が、RYUICHIさん自身による音楽「ONE DAY」に乗せて映し出されていきます。
安楽監督や大島プロデューサー、前田亜紀プロデューサーが公開に向けてメッセージを発表。
また、声優・俳優として幅広く活躍し『追い風』に出演するなど安楽監督とは以前から親交のある木村昴さんや、安楽監督を俳優として何度も起用している映画監督の杉田協士さんらが作品にコメントを寄せています。
安楽涼監督メッセージ
親友の隆一を久々に遊びに誘ったはずの電話で、彼の息子がメンケス病になった事を伝えてくれました。ネットで調べても情報が僅かにしか出てこない。当然のように何もできない。それでも、初めて会いに行った日、こちらの心配なんて関係なく超楽しそうに家族3人は遊んでいました。この幸せを映画にしよう、友人として一緒にいよう。そう思って撮り始めました。目を離せない大変な日々だって楽しんでる3人を尊敬しています。公開して、沢山の人が3人に出会ってくれたら嬉しいです 。
大島新プロデューサーメッセージ
長くドキュメンタリーに携わってきたが、「難病」は苦手だった。とりわけそれが子どもの場合、観ていてあまりに痛ましいから。そして「感動」は、もっと苦手だった。時にそれはあざとく、押しつけがましいから。しかし『ライフテープ』は、まったく違った。私はこの難病の子を持つ夫婦の姿に、はげしく感動した。隆一さんと朱香さん、なんて素敵な人たちだろう。そして二人の思いに応えた安楽さん、人としても映像作家としても、最高にイケてるよ。これはポップな若者たちの、愛と友情の物語。ドキュメンタリー映画の世界に、新しい風が吹いた。
前田亜紀プロデューサーメッセージ
2025年2月、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで審査員をしている大島さんが興奮気味に電話をかけて きた。「すごい掘り出し物がある!これを劇場公開する手伝いをしたい、ぜひ観てみて!」それがこの『ライフテープ』だった。大島さんがあまりに褒めちぎるので観る前から期待値のハードルをかなり上げられてしまって、いかがなものかと思ったけれど、観ていて途中から泣いてしまった。この愛おしい日々の記録が多くの人に届きますように。
ライター:ISOさんコメント
夫と妻と息子と猫。全員が揃って幸福が完成するパズルのような一家。
その幸福は目に見えない。けれどカメラはその形ないものを真っ直ぐに捉え続ける。なんて愛おしい眺めだろうか。
彼らならこの先もずっと大丈夫。根拠はないけれど、この映画を観た後じゃそう言い切りたくもなる。
映画編集:大川恵子さんコメント
安楽さんの映画を見ると、カメラに温もりを感じます。今回の映画でもカメラは、隆一さんの家族の目となり耳となり当たり前のようにそばにいる。安楽さんの眼差しがその時の家族にはきっと必要だった。『ライフテープ』は愛と魂が記録されている映画だと思います。
声優:木村昴さんコメント
「このふたりならきっと幸せにしてくれる」天使が選んだのは、初めて親になる、不器用だけど必死で前を向くパパとママがいる家。これは、希望のライフテープだ。
映画監督:杉田協士さんコメント
人類がどうして散歩をしてきたのか、この映画を見てわかった気がする。コメントでそれをどうにか説明できたらと、繰り返し見てる。
そのたびに笑って終えてしまう。もう考えなくていいかもしれない。この映画を見たら写ってるから、その理由を私が書けなくていい。
些細な日常の中にある、カメラを通して気づくものを、あたたかな視線を感じる映像で伝えていく『ライフテープ』は、3月28日より東京・渋谷のユーロスペースほか全国順次公開されます。