「現代」にカメラを向け続ける映像制作会社・グループ現代の創立以来60年以上にわたる活動の中から厳選した24作品を集めた特集上映「グループ現代 映像祭」が、3月3日より7日までの5日間にわたり、東京のアテネ・フランセ文化センターで開催されます。
グループ現代は1965年の創設以来、映画やテレビ番組などの映像作品を制作。現在も映画や「情熱大陸」「ザ・ノンフィクション」などのテレビ番組、教育映像や展示映像など、幅広いジャンルで映像メディアによる現代の情景を観客・視聴者に届け続けています。
今回の特集上映「グループ現代 映像祭」は、記録映画の黎明期から現在まで、環境・教育・医療・地域社会・文化など、さまざまな現場にカメラを向け続けてきたグループ現代の膨大な制作の軌跡を、現在の視点で見つめなおすもの。
2025年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン4位に選出された現在全国公開中のグループ現代最新作『佐藤忠男、映画の旅』(2025年/寺崎みずほ監督)など24作品を上映し、最新作から過去の作品群へと辿っていくことによりグループ現代の歩みと問題意識の変遷を立体的に体感できる構成となっています。
また「映像とトークイベントを通じて、過去と現在、そして未来を紡ぐ」というコンセプトのもと、上映作品の監督などさまざまなゲストを招いてのトークイベントも開催されます。
幕開けとなる3月3日は、映画評論家・佐藤忠男さんに教え子である寺崎みずほ監督がカメラを持って密着し佐藤さんが映画を通して夢見た世界を探る最新作『佐藤忠男、映画の旅』と、グループ現代創設メンバーである小泉修吉監督が農薬公害問題に迫った『農薬禍』(1967年)や今回の特別上映にあたりフィルムが発掘された記録映画2作品など、グループ現代の原点となる初期作品を上映。
3月4日は、宮崎県奥日向山間部のまつりを記録した『山に生きるまつり』(1970年/演出・伊藤碩男)や、長野県八千穂村の年に一度の健康診断と食事指導にカメラを向けた『ある村の健康管理』(1969年/小泉修吉監督)など、地域と人びとの暮らしに深く分け入った作品を中心に上映。
3月5日は、インド北部のラダックで現地の文化や生活、宗教を紹介する『ラマ教の高地にて―インド・ラダックの旅―』(1979年/国岡宣行監督)、「自然農」の取り組みを記録した『自然農 川口由一の世界』(1997年/小泉修吉監督)など、日本の外や自然と人間の関係に視線を向け、人間の営みを問い直すラインナップ。
3月6日は、「情熱大陸 民間月面探査プログラム HAKUTO-R」(2025年)などグループ現代が制作したTVドキュメンタリー作品と、太田直子監督が「学び」の場にカメラを向けた『月あかりの下で ある定時制高校の記憶』(2010年)『まなぶ 通信制中学 60 年の空白を越えて』(2016年)の「教育」を題材とした作品を上映。テレビ作品は入場無料での上映となっています。
最終日となる3月7日は、被曝と原子力との関わりを真正面から描き国内外で大きな反響を呼んだ『ヒバクシャ 世界の終わりに』(2003年/鎌仲ひとみ監督)や、報道カメラマン・沢田教一さんの生涯を追い第51回毎日映画コンクール記録文化映画賞グランプリなど数々の賞に輝いた『SAWADA 青森からべトナムヘピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』(1996年/五十嵐匠監督)など、社会と世界に真正面から向き合った力作が並び、特集上映を締めくくります。

























