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𠮷田恵輔監督新作『四月の余白』6月公開 主演・一ノ瀬ワタルさんらのコメントと特報など解禁

 𠮷田恵輔監督が、暴力を繰り返す少年と彼に向き合う大人を一ノ瀬ワタルさんを主演に描く最新作『四月の余白』が6月26日全国公開となることが発表され、特報と場面写真、一ノ瀬さんと共演の夏帆さん、上阪隼人さん、𠮷田監督のコメントが解禁されました。

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解禁された『四月の余白』場面写真

 事故で娘を失った父親を主人公に人間の業を描いた『空白』(2021年)や、幼女失踪事件を通して喪失と再生を描いた『ミッシング』(2024年)など、現代の実社会を反映させたモチーフで人間の奥底の感情を描いた衝撃作を次々と送り出す𠮷田恵輔監督。
 そのオリジナル最新作となる『四月の余白』は、犯罪に手を染めた過去を持ちつつも現在は少年更生施設を運営する男を主人公に、他人の痛みを理解できない少年と彼らに寄り添おうとする大人のもがきを描く物語。𠮷田監督が、自らの少年時代に身近に触れた人々や環境をモデルにした作品となっています。

 更生施設「みらいの里」を運営する主人公・西健吾を演じるのは、大相撲を題材としたNetflixドラマ「サンクチュアリ -聖域-」で主人公の力士を演じ話題となった一ノ瀬ワタルさん。『HiGH&LOW』シリーズなど、元格闘家のキャリアを活かしたアクション作に多く出演してきた一ノ瀬さんが、少年たちに本気でぶつかり合う西役で劇場公開作初主演をつとめます。
 そして、たびたび暴力を振るい「みらいの里」に入所することになる中学生・海斗役には映画やドラマなどで活躍し𠮷田監督により抜擢された2007年生の新星・上阪隼人(こうさか・はやと)さん。
 西に海斗について相談を持ちかける中学教師・草野役には、10代から活躍し『海街diary』(2015年/是枝裕和監督)『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(2019年/箱田優子監督)などで高い評価を受ける夏帆さん。
 海斗の両親には多くの作品に出演する篠原篤さんと占部房子さん。
 さらに、海斗の不良仲間・悠役には『茜色に焼かれる』(2021年/石井裕也監督)で注目を集めた和田庵(わだ・いおり)さん、「みらいの里」の寮生には『未来』(2025年/瀬々敬久監督)『時には懺悔を』(2025年/中島哲也監督)など話題作への出演が続く山﨑七海さんや『旅と日々』(2025年/三宅唱監督)『もういちどみつめる』(2025年/佐藤慶紀監督)と準主演・主演作が続く髙田万作さんと、期待の若手俳優陣が顔を揃えています。

 解禁された特報映像は「先生、人が痛くても俺はちっとも痛くないんだけど」と衝撃的な言葉を口にする海斗の姿で幕を開け、主人公・西の「変われない子はいないと思います」という言葉と、海斗の衝動を感じさせる映像が。登場人物たちの姿に重なるように大人たちの問いかけるようなセリフが続いていきます。

【『四月の余白』特報】

 公開決定にあたり、主演の一ノ瀬ワタルさんと共演の夏帆さん、上阪隼人さん、𠮷田恵輔監督がコメントを発表。
 一ノ瀬さんは「人は更生できるのか。過去の罪は許されないのか。 この映画を観終わった後に、皆様の心に問う作品だと思います。」、夏帆さんは「許すこと、許せないこと、答えのない問いに精一杯向き合いながら演じさせていただきまし た。」、上阪さんは「初めての経験も多く、何が本当の正解かはまだ分かりませんが、この作品に僕は全力を注ぎました。」、そして𠮷田監督は「この映画が、教師の環境問題、理解を超えた子供との向き合い方を見つめ直すきっ かけになれば幸いです。」と、それぞれに作品への思いを述べています。

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西健吾役(主演):一ノ瀬ワタルさんコメント

西健吾という過去に悪かった男が、現在では子供達の更生施設を運営している所から物語がはじまります。
四月の余白のスタッフに小学校の先生をやられていた方がいて、その方は一旦教師を辞めて社会を学ぶ為にいろんな仕事をして経験を積んでると仰っていました。
確かに学校で学ぶ事って勉強だけじゃないし、西健吾みたいな人生を歩んできたからこそ子供達に教えれる事ってあるんじゃないかなって思いました。
子供達の為に体罰は必要なのか、何が子供達にとっての幸せなのか。
人は更生できるのか。過去の罪は許されないのか。
この映画を観終わった後に、皆様の心に問う作品だと思います。
「四月の余白」ぜひ劇場でご覧ください。
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草野冬子役:夏帆さんコメント

初めての𠮷田組は、毎日とんでもないスピードでぐんぐん進んでいき、的確で無駄がないのに、遊び心のある𠮷田さんの演出に、ただただ圧倒されるばかりでした。
わたしは冬子という教師を演じています。人を指導することのむずかしさ、歯痒さ、そして罪を償うこととは?
許すこと、許せないこと、答えのない問いに精一杯向き合いながら演じさせていただきました。
一ノ瀬さん、そして上阪くんをはじめ、生徒役のみなさんと対峙した時間が、今もまだ強く記憶に残っています。ぜひ、劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。
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澤海斗役:上阪隼人さんコメント

作品への出演が決まったときは、大きな喜びと同時に身の引き締まる思いがありました。
常識にとらわれず、ユーモアと深い洞察をあわせ持つ𠮷田監督の現場は、常に和やかで笑いに満ちており、理解が難しい場面についても丁寧に向き合ってくださったことで、ある意味で「素の自分」で役を演じる事ができたと感じています。
その年頃にしか分からない親や社会への反発心、
何が彼(海斗)をあんなふうにさせてしまったのか、役と向き合う中で、僕自身も多くのことを考えさせられました。
この作品は自分自身の人生を大きく変える一本になると思います。初めての経験も多く、何が本当の正解かはまだ分かりませんが、この作品に僕は全力を注ぎました。
人生の中で𠮷田監督の作品に携わり、海斗として生きた時間は、僕にとって一生の宝物です。

𠮷田恵輔監督コメント

記事写真 この物語は私の実体験や、周りで起こったことをベースに書きました。
子供の頃に育った地域は治安が悪く、不良からヤクザになる人が沢山いました。
私も誰かを傷つけたり、暴力を振るう事に罪悪感など考える事がなく、それが当たり前と思っている環境でした。
その環境でも仲間や、理解のある大人との出会いで少しずつ、まともになっていった気がします。
しかし、その成長過程で、飛び抜けて狂気に走る子供が何人かいました。
皆が痛みの限度を知る中で、全く共感性などの理解がなく、仲間の中でも孤立していき、嘘をつき、弱い人間を徹底的に痛めつけ全てを奪う。
そういう子供は、喧嘩が弱く、強いリーダーの陰に隠れて悪さをするタイプが多かった気がします。

当時の学校教育は、教師が生徒を叩いたり、力でねじ伏せていました。
そこで、ゲンコツの痛みを知って大人の階段を登る時代でした。
しかし、現在の教育では教師が生徒に手を挙げる事ことは、当然ダメで強く叱ることも、場合によってはクレームがくる状況です。
対話で理解させる。これが今の教育。
対話で何ともならない子供を見てきた自分としては、現在の教育で狂気に走る子供達を、どうやって導いたらいいのか疑問を持っています。
勿論、子供に手を上げることは推奨していません。
だとしたら、同じ目線で徹底的に向き合うしか道はないと思いますが、日本の教師は、あまりに時間がありません。
授業を終えても、課外を作り、テスト採点をして、部活の顧問もやらなくてはいけない。
給料だって高くなく、負担だけが多い職業となっています。
この映画が、教師の環境問題、理解を超えた子供との向き合い方を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

 少年の危うさに全力で向き合う大人の姿を通して、𠮷田恵輔監督が現代社会に切実に問いかけていく『四月の余白』は、6月26日金曜日より東京の新宿ピカデリーほか全国公開されます。

『四月の余白』ストーリー

元半グレで元受刑者の過去を背負う西健吾(一ノ瀬ワタル)は、海の見える地方都市で全寮制更生施設「みらいの里」を運営している。
実体験を糧に道を踏み外しかけた子供たちに体当たりで向き合うが、体罰も辞さない更生方針は教育関係者から批判されていた。
ある時、中学教師の冬子(夏帆)から手に負えない生徒の海斗(上阪隼人)と、鑑別所帰りの悠について相談を受ける。
2人に会った西は、一瞬で海斗の狂気を見抜いた。激しい家庭内暴力に疲れた母(占部房子)も息子を「みらいの里」に託すと決意するが、海斗は施設でも寮生とトラブルを起こして脱走。さらには傷害事件で逮捕されてしまった。
西は海斗の父(篠原篤)から責め立てられた。若い頃、西にリンチされ、左脚に障害が残ったというのだ。
記憶のない過去と向き合う西にできる贖罪は、海斗を更生させることだけ。「ひとは変われる」と信じて新たな取り組みに踏み出すがーー。
場面写真

四月の余白

  • 一ノ瀬ワタル
    夏帆 上阪隼人 篠原篤 占部房子
    山﨑七海 和田庵 髙田万作 松木大輔 小沢まゆ パトリック・ハーラン

  • 監督・脚本:𠮷田恵輔
  • 音楽:世武裕子
  • 配給:アークエンタテインメント
  • ©2025 N.R.E

2026年6月26日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

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