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海野十三作品を映画化した高階匠監督『鍵から抜け出した女』に加藤ひさしさんらが応援コメント

 伝説の作家・海野十三の小説を長編映画化した高階匠監督『鍵から抜け出した女』が3月28日に公開されるのを前に、ロックバンド・THE COLLECTORSの加藤ひさしさんと古市コータローさん、ミステリ評論家の新保博久さんら、各界著名人が寄せた応援コメントが解禁されました。また、海野十三の出身地・徳島で開催される特別展「海野十三と日本SF in 徳島」での特別上映が決定しました。

 『鍵から抜け出した女』は、亡くなった父の別荘がある島を訪ねた女性が、探偵だった父が関係するある事件へと巻き込まれていく昭和テイスト溢れる娯楽活劇。昭和初期の多くの空想科学小説や探偵小説を発表して後代のクリエイターたちに多大な影響を与えた作家・海野十三(うんの・じゅうざ)が1936年に発表した同名の短編小説を原案としています。

 監督・脚本は短編『Good bye, Eric!』(2018年)『霞姫霊異記』(2020年)『石川君、行け!!』(2022年)でPFFアワード3作連続入選の経歴を持ち本作が初の劇場公開作となる高階匠(たかしな・たくみ)監督。

 『アーバンクロウ』(2023年/橋本一郎監督)『明日を綴る映画館』(2024年/秋山純監督)などの咲貴(さき)さんが主人公・帆村春子を演じるとともに主題歌も担当するほか、ソウジ・アライさん、橋口勇輝さんらが出演。さらに、多くの作品に出演する名優であり海野十三の愛読者である佐野史郎さんが特別出演しています。

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解禁された『鍵から抜け出した女』場面写真。咲貴さんが演じる主人公・帆村春子

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解禁された『鍵から抜け出した女』場面写真。佐野史郎さんが演じる森虎造

 3月28日に池袋シネマ・ロサで公開を迎えるのを前に、各界著名人が作品に寄せた応援コメントが解禁されました。
 コメントを寄せているのは、日本のモッズシーンを牽引し続け結成40周年となる今年も精力的に活動を続けるロックバンド・THE COLLECTORSのボーカリスト・加藤ひさしさんと、同バンドのギタリストで島田角栄監督作やテレビ小説「ひよっこ」(2017年)など演技経験も持つ古市コータローさん、日本のミステリ評論の第一人者で海野十三の傑作選「盗まれた脳髄 帆村荘六のトンデモ大推理」の編者である新保博久さん、『禁忌』(2014年)『梅切らぬバカ』(2021年)などの映画監督・和島香太郎さん、書籍の装画なども手がける画家の平松麻さん。
 コメントは『鍵から抜け出した女』場面写真と組み合わせた画像で解禁されています。

THE COLLECTORS:加藤ひさしさん応援コメント

離島にある父の遺産の別荘で見つけた本で溢れた謎の地下室。
自分の親の自殺の真相を解明しようと島の施設を脱走した男との出会い。
小さな島で始まるふたりの謎解きに釘付けになりました。
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『鍵から抜け出した女』THE COLLECTORS 加藤ひさしさん応援コメント画像

THE COLLECTORS:古市コータローさん応援コメント

どこかノスタルジックでどこかファンタジー。
とてもミステリアスで最高にラブ。
素敵な映画でした。
彼女の横顔が僕の中に住みついてしまった。
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『鍵から抜け出した女』THE COLLECTORS 古市コータローさん応援コメント画像

ミステリ評論家・「盗まれた脳髄 帆村荘六のトンデモ大推理」編者:新保博久さん応援コメント

横溝正史と松本清張とは、作風は対照的なのに、
映画化作品に佳作が多い点は共通している。
映像作家にとっても観客にとっても、原作の解釈に大きな差異がないからだろう。
江戸川乱歩の小説は極彩色で、映像作家の食指を蠢かせるが、
受け手によって好むところが違いすぎるせいか、映画化には首をひねるものも散見する。
我らが海野十三はどうか。
「鍵から抜け出した女」が貴重な収穫であるように、実現した例が少ないのだが、
このさき海野作品が映像化されるとしたら、本作品を超えられるか超えられないか、
試金石となるに違いない。
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『鍵から抜け出した女』新保博久さん応援コメント画像

映画監督:和島香太郎さん応援コメント

原作者の海野十三は知らなかったが、高階匠監督の新作ということで胸が高鳴った。
舞台は陸地から遠く離れた「黄風島」。
男はあやしげな施設から脱走し、女は亡き父の別荘を訪れる。
ふたりが出会う場面の照明には心がざわついた。
真っ暗闇の別荘の庭。光源は女が手にしたスマホのライトである。
男は施されたレトルトカレーを犬のようにガツガツと食べているが、
女の顔は逆光で見えない。
ふと、コロンビア映画のオープニングに出てくるトーチを持った女神を思い起こした。
そうか。これは恋愛ではなく、自由を求める冒険譚なのかもしれない。
ちょっと奇妙だけど、なんて素敵な場面だろう。
スマホとレトルトカレーだけで、こんなふうに映画のテーマが表現できてしまうなんて...。
高階監督の創意工夫には心がときめく。
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『鍵から抜け出した女』和島香太郎さん応援コメント画像

画家:平松麻さん応援コメント

海を越えてたどりつく小さな島には、秘密が息づいている。
当たり前だった輪郭がぼやけ、現実がわずかにズレ始める。
自分の軸が静かに揺らぎだす。

帆村春子の日常も、この島で大きく書き換えられていく。
探偵だった亡き父の隔絶された時間がひらかれ、他者が唐突に入り込む。
かつての「日常」と「非日常」は、いつの間にか位置を交換している。

人は出会によって変わる。
けれど、確かなモノとしての「鍵」だけは輪郭を失わぬまま、人のあいだを巡る。
春子は渡されたその鍵を握っていた。

高階匠監督が立ち上げる世界は、いつもどこか現実からわずかに浮遊している。
それでも遠くのどこかで実在しているように思えるのはなぜだろう。

「鍵」がある限り、関係は息づき続ける。
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『鍵から抜け出した女』平松麻さん応援コメント画像

 また、徳島県の徳島県立文学書道館で4月より6月まで開催される特別展「海野十三と日本SF in 徳島」会期中の『鍵から抜け出した女』特別上映も決定しました。
 この特別展は、昨年2025年に東京の世田谷文学館で開催され好評を博したコレクション展を海野十三の出身地である徳島に場所を移して開催するもので、その溢れるイマジネーションで「日本SFの祖」と呼ばれる海野十三の軌跡や海野十三に影響を受けたのちの作家たちの仕事を紹介するとともに、海野十三と徳島の関わりにもスポットを充てていきます。
 『鍵から抜け出した女』特別上映は5月31日日曜日14時より開催。監督・キャストによる舞台あいさつに続き上映がおこなわれます。

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「海野十三と日本SF in 徳島」『鍵から抜け出した女』特別上映

  • 開催日:2026年5月31日(日)
  • 会場:徳島県立文学書道館
  • 14時より舞台あいさつ 14時20分上映開始
  • ※「海野十三と日本SF in 徳島」は4月18日(土)~6月28日(日)開催

 現在の日本のエンターテイメントの根底に流れる源流を作ったとも言える海野十三作品のエッセンスを映画として現代に蘇らせる『鍵から抜け出した女』は、3月28日土曜日より逃去の池袋シネマ・ロサにて2週間レイトショー上映されます。

【『鍵から抜け出した女』予告編】

『鍵から抜け出した女』ストーリー

父を亡くした孤独な女・帆村春子。
「黄風島」に遺された別荘で父が探偵だった事を知った春子は、島の施設から脱走した男・北川準一との出会いから、父が関係していたある事件に巻き込まれていく。
果たして春子は、父が遺した最後の事件を解決することができるのか・・
ポスター

鍵から抜け出した女

  • 咲貴
    ソウジ・アライ 橋口勇輝
    鈴政ゲン 武田知久 中村彰男 水木彩也子
    なかがわりえ 田中祐理子 鈴鹿通儀 中村樹里 めい
    佐野史郎(特別出演)

  • 監督・脚本:高階匠
  • 撮影・照明:小山駿助/高階匠
  • 録音:橋本颯太/早川瑠南
  • 助監督:田幸翔/逵真平
  • 澤田栄一
  • 主題歌:SAKI『鍵から抜け出した女』(Powered by WAVERS)
  • 製作:魁亭

  • 2025年/カラー/ステレオ/90分

2026年3月28日(土)より池袋シネマ・ロサにて2週間レイトショー

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