１９７０年代から80年代のアイドル黄金時代。数々のアイドルがドラマをきっかけに国民的スターへとのぼりつめていきました。そして現在、邦画界では『スウィングガールズ』や『リンダ リンダ リンダ』など、良質なガールズムービーが次々と誕生しています。往年のアイドル黄金時代のテイストを漂わせつつ、“友情”“夢”“ガムシャラさ”といったガールズムービー的要素も兼ね備えた青春グラフィティ映画。それが『スプリング☆デイズ』です。
「映画を作りたい」という夢に向かう主人公の千春を演じるのは、本作が本格女優デビューとなる期待の新星・立花未樹。親友の智恵美役には、週刊ヤングサンデーの「ＹＳ乙女学院」をはじめ、グラビアや女優として活躍中の鈴木梨乃。ちょっとクールなハルカ役には、７月にＣＤデビューを果たす上月あや。さおり役に上月あやの実妹で『博士の愛した数式』などに出演する関谷愛里紗。今後の活躍が期待される若手女優が勢揃いしました。
脇を固めるのは、「爆竜戦隊アバレンジャー」「仮面ライダー剣（ブレイド）」などの加々美正史と、映画『七人の弔』に主演し、週刊ヤングジャンプ制服コレクションでグランプリに輝いたばかりの川原真琴。さらに教師役で人気お笑いタレントの長井秀和が出演しています。
監督・脚本は映像ディレクターとして幅広く活動し、東京ネットムービーフェスティバルやゆうばり国際ファンタスティック映画祭受賞経験もある越坂康史。主題歌は本作にも出演している岡田茜とあべなぎさによるユニット“あかなぎ”が担当しています。
そして、この映画の中で千春たちが作る劇中映画『学校の怪人』を、加々美正史と川原真琴の主演で短編映画として実際に制作。『スプリング☆デイズ』本編公開より一足早く、７月中旬よりネットで無料先行公開。作品の楽しみ方をさらに広げます。
かつて多くのスターがドラマや映画から生まれたように、この作品から新しいスターを生み出したい。そんな想いを乗せたアイドル＋ガールズムービーが、この夏、劇場に登場します。
全寮制の女子校・羽摘高校に通う１年生の千春（立花未樹）の夢は映画作り。そのために放送研究会に入るものの、１年生は雑用ばかり。そこで千春は、同じ放送研の１年生で寮で同室の智恵美（鈴木梨乃）を誘ってある計画を立てます。その計画とは、部室の片隅に眠っていたＵＨＦの発信機を持ち出し、寮での部屋からオールナイトでテレビ生放送をおこなうこと。注目を集めて、学校のみんなの支持を集めれば、夢に近づけるのではないかと考えたのです。
決行予定日は、１学期末のテスト終了日の夜。時計が夜中の12時を指し、いよいよ放送がスタート。意外にも大勢の友達が観てくれたようですが、その行動が寮長や先生たちに知られてしまい、ふたりは罰として１週間のトイレ掃除を言い渡されます。さらに放送研究会にも迷惑をかけたために先輩から呼び出され、千春は退部することに。彼女の映画を作りたいという夢は、これで途絶えてしまうのでしょうか？
千春と智恵美、そしてクラスメートのハルカ（上月あや）とさおり（関谷愛里紗）を巻き込み、いろいろな困難にぶつかりながらも、夢に向かってまっしぐらに突き進む少女たちの青春グラフィティが、いま幕を開けます。
