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作品スチール

コトバのない冬

監督:渡部篤郎
出演:高岡早紀 渡部篤郎 ほか

2010年2月20日(土)より渋谷ユーロスペースほかにて全国順次公開

2008年/カラー/35mm/ビスタサイズ/ドルビーステレオ/94分

イントロダクション

作品スチール

 牧場で働く女、言葉を持たない男。冬のある日、北の町でふたりは出会った――。
 俳優として数多くの作品に出演し、日本エンターテイメント界で確固たる位置を築いている渡部篤郎。これまでもミュージックビデオの演出などでクリエイターとしての活動もおこなってきた渡部が、初めて長編映画の監督に挑んだのが『コトバのない冬』だ。渡部自身の企画により自主映画的に制作されながら、第21回東京国際映画祭コンペティション部門で上映されたのをはじめ、世界各国の映画祭で高く評価されてきた作品が、いよいよ一般公開される。
 主演をつとめるのは『The Harimaya Bridge はりまや橋』『カフーを待ちわびて』など、映画女優としての評価を確かなものとしている高岡早紀。共演にも広田レオナ、渡辺えり、鈴木一真、北見敏之ら実力派俳優陣やトップモデルの未希という豪華な顔ぶれが揃った。そして、監督である渡部篤郎自身も高岡早紀の相手役として出演している。
 撮影には、清水尚、柴田満之、中村夏葉と3人のカメラマンを起用し、現場の空気をそのまま伝えるような透明感あふれる映像を生み出した。そしてその美しい映像を国際的に活躍するミュージシャンの屋敷豪太の音楽が飾る。
 岡田恵和が脚本を担当したシンプルな物語が、ギリギリまで説明を削ぎ落とした映像によって紡がれていく。ワンシーンワンカット、ワンテイク、NGなしというスタイルでの撮影で生まれた俳優同士の距離感や自然な会話のやりとりは、観客にあたかも実際にそこで生きている人物たちの生活を垣間見ているような感覚を抱かせる。
 『echo of silence』という英語タイトルのように“静寂”で綴られた、美しく哀しい物語だ。

ストーリー

作品スチール

 冬沙子(ふさこ:高岡早紀)は、北海道の小さな町・由仁で暮らし、牧場で働いている。寡黙な父親(北見敏之)とのふたり暮しだが、東京の大学に通いモデルの仕事をしている妹の早知(未希)が久しぶりに帰省し、近所の食堂のおばちゃん・みどり(渡辺えり)も交え、楽しい団欒の時間を過ごしていた。
 ある日、冬沙子は薬局を営む父親に用事を頼まれ、夕張へと出かけた。帰りのバスはなかなかやって来ず、寒さに凍える冬沙子は、バスの時間を尋ねようと通りがかった男(渡部篤郎)に声をかけた。男は、その問いかけに足元の雪に文字を書いて答える。男は言葉を話すことができないのだった。冬の間、閉鎖されている遊園地の管理をしている男は、バスが来るまでの時間、遊園地へと冬沙子を連れていき、温かい飲み物を飲ませてくれた。それが冬沙子と男=渉の出会いだった。
 その数日後、再び父に頼まれた用事で夕張を訪れた冬沙子は、車の中から渉の姿を見つけて声をかけた。閉ざされた遊園地で、冬沙子は子供のころ遊園地を訪れた思い出を語り出す。
 冬沙子と渉の出会いは、ふたりがそれぞれに過ごしてきた平凡な日常に、小さな変化をもたらした。冬沙子の働く牧場をふたりで訪れ、遊園地の動かないメリーゴーラウンドの中で互いの手に触れる……。渉に仕事を頼んでいる啓子(広田レオナ)も、渉の変化に気がついていた。
 そんな中、冬沙子が牧場で落馬して病院へと運ばれた。大きな怪我はなかったが、目を覚ました冬沙子の言葉に父と早知は戸惑う……。

キャスト

  • 黒川冬沙子:高岡早紀
  • 門倉渉:渡部篤郎

  • 田所啓子:広田レオナ
  • 黒川早知:未希
  • 水田繁:鈴木一真
  • 黒川遼一:北見敏之
  • 丸山みどり:渡辺えり

スタッフ

  • 原案・監督:渡部篤郎

  • 脚本:岡田惠和

  • エグゼクティブプロデューサー:松木光平
  • プロデューサー:石田基紀
  • アソシエイトプロデューサー:林莉惠

  • 撮影:清水尚/芝田満之/中村夏葉
  • 録音:白取貢
  • 編集:玉木郁子
  • 技術:藤崎茂夫
  • 美粧・写真:柘植伊佐夫
  • 美術:石川容平
  • 衣装:井嶋和男

  • 音楽:屋敷豪太

  • 製作プロダクション:Laetitia, Inc.

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