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作品スチール

半次郎

監督:五十嵐匠
出演:榎木孝明 AKIRA 白石美帆 ほか

2010年10月9日(土)よりシネマート六本木ほか全国順次ロードショー 9月18日(土)より九州先行公開

2010年/カラー/35mm/シネマスコープ/DTSステレオ/121分

イントロダクション

作品スチール

 日本最後の内戦となった西南戦争。薩摩軍を率いる西郷隆盛の側には、中村半次郎の姿があった――。映画『半次郎』は、薩摩出身の実在の人物・中村半次郎を主人公に、半次郎と西郷の出会いから西南戦争まで16年間を描いた映画である。
 この作品を企画したのは俳優の榎木孝明。13年の歳月をかけて映画化を実現させ、自ら主演もつとめていることからも、同じ薩摩出身である中村半次郎への並々ならぬ思い入れが感じられる。映画ではときに鬼気迫るほどの熱演で、無邪気で豪快な男・半次郎をスクリーンの中に躍動させている。また、古武術の遣い手である榎木ならではの刀さばきは見逃せない。
 半次郎の盟友・永山弥一郎には、人気グループ・EXILEのメンバーであるAKIRA。時代劇初挑戦ながら圧巻の殺陣を披露している。そして、半次郎に想いを寄せる女性・さとを白石美帆が演じ、物語の語り部的な役割も果たす。
 さらに、津田寛治、坂上忍、広島光、田上晃吉らが薩摩藩士役で榎木孝明に負けず劣らずの迫力の演技をみせるほか、北村有起哉、葛山信吾、竜雷太、雛形あきこと、共演にも個性あふれる実力派俳優が揃った。また、西郷吉之助(隆盛)役は公開オーディションをおこない、その容貌と存在感から演技未経験の田中正次氏を抜擢しているのも注目だ。
 監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』『長州ファイブ』など、実在の人物を題材にした作品の多い五十嵐匠。『HAZAN』『アダン』で榎木孝明と組んでいる五十嵐監督が、榎木をはじめとする俳優たちの発する力を鮮烈にスクリーンに焼きつけている。
 そして、人が傷つき死んでいく戦争の光景をこれまでになくリアルに描いているのもこの映画の大きな特徴だ。『半次郎』はひとりの男の半生記であり、激動の時代の物語でもあり、近年の日本映画では異例ともいえる戦争スペクタクルであるのだ。

ストーリー

作品スチール

 文久元年(1861年)・鹿児島。中村半次郎(榎木孝明)は、西郷吉之助(のちの西郷隆盛:田中正次)と大久保一蔵(のちの大久保利通:北村有起哉)のもとを訪れた。母と妹と3人、貧しい暮らしの半次郎だが、高い志を持っていた。西郷と大久保の前で剣術を披露した半次郎は西郷に問う。「侍らしゅう、義のために死ぬには、どげんしたらよしごわすか」。
 西郷に認められた半次郎は、西郷とともに京都に向かう。父親が藩の公金に手をつけた過去や貧しい出を周囲から馬鹿にされることもあったが半次郎は動じず、その人柄は次第に人々をひきつけていく。長州藩の鮎川小次郎(葛山信吾)も、その人柄に魅了されたひとりであった。そして薩摩藩士の永山弥一郎(AKIRA)は半次郎と意気投合、長きにわたりともに歩む友となる。
 ときに大きな傷を負いつつも自らの信念のために動く半次郎の姿に、煙管屋の娘・さと(白石美帆)は惹かれていく。だが、娘の将来を案じたさとの父・伊兵衛(竜雷太)は、ふたりに距離をおかせ、その想いが叶うことはなかった……。
 明治元年(1868年)、薩長連合と幕府軍との間で戊辰戦争が勃発した。永山とともに戦地に赴いた半次郎は、鬼神のような戦いぶりで薩摩軍の大きな力となった。
 明治6年(1873年)、戊辰戦争の功績により半次郎は陸軍少将となり、名を桐野利秋と改めていたが、西郷が朝鮮への派遣を巡る権力争いに敗れたのを機に、半次郎も職を辞して西郷とともに薩摩へと戻ることとなる。
  薩摩で開墾事業に取り組んでいた半次郎だが、藩内で新政府への不満が高まる中、ついに西郷を擁しての挙兵を決意する。明治10年(1877年)、半次郎たちに率いられ、1万3千人の薩摩軍が立ち上がった……。

キャスト

  • 中村半次郎:榎木孝明
  • 永山弥一郎:AKIRA
  • さと:白石美帆

  • 別府晋介:津田寛治
  • 村田新八:坂上忍
  • 篠原国幹:永澤俊矢
  • 辺見十郎太:広島光
  • 大久保一蔵(利通):北村有起哉
  • 西郷吉之助(隆盛):田中正次
  • 常吉:田上晃吉
  • 藤:雛形あきこ
  • 鮎川小次郎:葛山信吾
  • 村田屋伊兵衛:竜雷太

スタッフ

  • 監督:五十嵐匠

  • 脚本:丸内敏治/西田直子

  • 企画:榎木孝明
  • プロデューサー:坂上也寸志
  • アソシエイトプロデューサー:金澤秀一/川阪実由紀

  • 撮影監督:阪本善尚
  • 照明:大久保武志
  • 美術:池谷仙克
  • 録音:武進
  • 助監督:李潤午
  • 制作担当:江島進
  • 記録:宮下こずゑ
  • 編集:川島章正
  • アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
  • キャスティング:道上正広/本田史緒
  • 製作事務局:度會由美子/西田健一

  • 音楽:吉俣良
  • 主題歌:平原綾香「ソルヴェイグの歌」(ドリーミュージック)

  • 協賛:前田硝子/健康の森/新日本科学/ファミリーマート
  • 後援:鹿児島市/伊佐市
  • 推薦:鹿児島県
  • 助成:文化芸術振興費補助金
  • 配給:ビーズ・インターナショナル

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