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『半次郎』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなったAKIRAさん、榎木孝明さん、白石美帆さん、五十嵐匠監督(左より)

 西郷隆盛の片腕として活躍した実在の人物・中村半次郎の半生を描いた映画『半次郎』が10月9日にシネマート六本木で初日を迎え、主演の榎木孝明さん、共演のAKIRAさんと白石美帆さん、五十嵐匠監督が舞台あいさつをおこないました。
 映画『半次郎』は、モデルである中村半次郎と同じ薩摩出身の榎木さん自身が映画化を熱望し、自ら企画して13年をかけて実現させた作品。榎木さんは「私は昔から中村半次郎に対してひじょうに憧れを持っておりまして、この人物を自分で演じたいという夢があったものですから“『半次郎』を作りたい、作る”とずっと言い続けてきて今日に至ったわけです。私の個人の発想から始まった、いわばわがままかも知れませんけど、やっとここまでたどり着きました」と初日を迎えた心境を語り「映画の中で(半次郎のことを)“ぼっけもん”(薩摩の言葉で“豪快な人物”の意味)という言い方をしていたと思うんですけど、私は個人的にも“ぼっけもん”という言葉の響きにとても憧れがあります。日本人がだんだん小型化してきて、特に男性が昔の“ぼっけもん”的な生き方を忘れてしまった時代になっている気がしますので、率先してそういう役を演じることで、自分自身もそうですけど、世の中の活性化に“ぼっけもん”的な発想が大事な気がしています」と映画に込めた想いを語りました。
 人気グループ・EXILEのメンバーとして活躍中のAKIRAさんは、半次郎の盟友・永山弥一郎役で時代劇初挑戦。劇中で披露している殺陣について、指導を受けての稽古に加え「空き時間に家の庭で横木打ちですね、延々と」と自主練習を積んだことを明かし「隣の住民にはちょっと怪しい人と思われていましたけど」と話して客席を沸かしました。
 また、半次郎に想いを寄せる女性・さとを演じた白石さんは、モデルとなったさとの子孫の方々に会ったエピソードを紹介し「そういう出会いにも感謝しつつ、さとさんに失礼のないように、なるべくさとさんに近づけるように表現したつもりです。榎木さんのお人柄もあっていろんな方がこの作品に携わってくださって、この作品に出会えたことがすごく財産になったなと実感しています」と振り返りました。

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「夢にまで見た初日の舞台あいさつを迎えられました。感無量です。夢というのは見続けること、周りに言い続けることでいつか実現するんじゃないかとぼくは思っています」と中村半次郎役の榎木孝明さん

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「スケジュールと時間のない中、ワンシーンにスタッフのみなさんが魂を込めて集中して撮影してくださったのでぼくも殺陣まわりができたと思うので感謝しています」と永山弥一郎役のAKIRAさん

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「今日は珍しく朝方まで眠れませんでした。こうやってみなさんに観ていただくことで映画が歩き出したんだなと、記念すべき日を迎えられてほんとうに嬉しく思っています」とさと役の白石美帆さん

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「人間は人生の中で何本の映画を劇場で観られるのかなと思います。その1本としてこの『半次郎』を観てくださったということで、ほんとうにスタッフ・キャスト一同感謝しています」と五十嵐匠監督

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映画公開を記念して、劇場スタッフから監督・キャストに花束が贈られました。写真は花束を受け取ってあいさつする榎木孝明さん

 榎木さんは「一言で言うと、かっこいい日本人を表現したかったとあえて言わせてもらいます。いま、日本が自信をなくしてしまっている時代になっている気がするので、日本人の生き様ってこんな素敵な人たちがいたんだよということで、自信とか誇りとかを取り戻すきっかけにならないかなと引っかかっていました。今年は時代劇がいっぱい上映される年になりまして、ぜひほかの時代劇も見ていただいて、いろいろな意味で比較していただいたらとても嬉しく思います」と舞台あいさつを締めくくりました。

 映画の舞台である九州ではすでに先行公開され好評を博している『半次郎』は、10月9日(土)よりシネマート六本木にて公開、ほか全国順次ロードショーされます。

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