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今日子と修一の場合

監督:奥田瑛二
出演:安藤サクラ 柄本佑 ほか

2013年10月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

2013年/カラー/ビスタサイズ/135分

イントロダクション

作品スチール

 故郷を追われ、街で声をかけてきた男と暮らす女・今日子。父親を殺し服役し、住み込み工員として新たな生活を始める男・修一。東北の同じ街から東京へとやって来てそれぞれの生活を送る今日子と修一は、それぞれに“その瞬間”を迎える――。
 輝かしいキャリアを持つ名優であり、監督作が海外の映画祭で高く評価され映画監督としての評価も揺るぎないものとした奥田瑛二。6年ぶりとなる長編第5作『今日子と修一の場合』は、東北大震災を背景に、ふたりの主人公・今日子と修一の交わることのない人生を1本の映画の中で描き出していく、意欲的な作品だ。
 今日子には奥田監督の前作『風の外側』で俳優デビューし『愛のむきだし』など話題作への出演が続く安藤サクラ。修一にはデビュー作『美しい夏キリシマ』以来、数々の作品でその個性を発揮する柄本佑。現在の日本映画界に欠かせない若手俳優であり、実生活では夫婦であるふたりが、今日子と修一それぞれの人生を丹念に体現していく。
 そして、今日子と同棲する男・トオルには映画・ドラマで幅広い役柄をこなす和田聰宏、修一に寄り添う未来(みき)には『ふがいない僕は空を見る』などで注目の小篠恵奈。そのほか、新鋭・和音匠や、ベテランの平田満、宮崎美子、お笑いタレントとしても人気のカンニング竹山ら、実力派キャストが印象深い演技を見せていく。
 ボランティア活動のために震災被災地を訪れた奥田監督の「自分にできることは映画を撮ること」という想いから誕生した『今日子と修一の場合』。被災地である南三陸町でのロケも敢行した本作は“喪失”と“再生”を描き、苦悩を抱えた状況の中でも決して失われることのない“希望”を提示してみせる。

ストーリー

作品スチール

 2011年3月11日14時18分。明け方に家に帰り昼過ぎまで眠る生活を送る今日子(安藤サクラ)は男と同棲する部屋の中で。少年刑務所を出所したばかりの修一(柄本佑)は立ち寄ったラーメン屋で。まったく異なった人生を送るふたりは、それぞれに“その瞬間”を迎えた――。
 夫と幼い息子、夫の両親と南三陸町で暮らしていた今日子は、保険の外務員の仕事を始めた。だが、なかなかノルマを達成することができず、上司(カンニング竹山)は今日子に自分の体を利用して契約を取ることを勧める。言われるまま契約のため男に体を許す今日子。その事実はやがて家族に知られることとなり、今日子は家を追い出され息子も奪われる。あてもなく東京にやって来た今日子は、渋谷の街で風俗のスカウトマン・トオル(和田聰宏)に声をかけられた。今日子はトオルと同棲しながら、体を売って金を稼ぐ。そして――。
 修一は大学進学を目指し南三陸町で浪人生活を送っていたが、リストラされた父親(平田満)は酒に溺れ、修一や母親(宮崎美子)に厳しく当たるようになっていた。ある日、母親に暴力を振るう父親を止めようとした修一は思わず父親を激しく殴りつけ、父は死亡してしまう。数年にわたる少年刑務所での日々を終えた修一は、東京の小さな工場に住み込みで働きはじめた。震災により母親と連絡がとれなくなりつつも仕事に励む修一。同じ工場に勤める未来(小篠恵奈)や、やはり辛い過去を持つ同僚・ケンイチ(和音匠)との触れ合いの中で修一は――。
 同じ故郷を持つ今日子と修一。“その瞬間”を経たふたりの人生はどこへ向かうのか――。

キャスト

  • 安藤サクラ
  • 柄本佑

  • 和田聰宏
  • 小篠恵奈
  • 和音匠
  • 田部周
  • カンニング竹山
  • 柴田理恵
  • 諏訪太朗
  • 高橋源一郎
  • 高橋長英
  • 宮崎美子
  • 平田満

スタッフ

  • 企画・脚本・監督:奥田瑛二

  • プロデューサー:大日方教史
  • スーパーバイザー:安藤和津

  • 撮影:灰原隆裕
  • 照明:太田博
  • 美術:竹内公一
  • 編集:野本稔
  • 整音:久連石由文
  • ポストプロダクションマネージャー:篠田学

  • 音楽:稲本響

  • 製作:ゼロ・ピクチュアズ
  • 配給:彩プロ
  • 宣伝:ミモザフィルムズ/オムロ/アルゴ・ピクチャーズ

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