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作品スチール

ももいろそらを

監督:小林啓一
出演:池田愛 小篠恵奈 藤原令子 高山翼 桃月庵白酒 ほか

2013年1月12日(土)より新宿シネマカリテほかにてロードショー

2012年/カラー/16:9/113分

イントロダクション

作品スチール

 モノクロームの映像、BGMなし。極限までシンプルに徹したようなスタイルが、女子高生たちの過ごす日々を鮮やかに描き出す。2011年開催の第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞を受賞したほか、海外の映画祭で高い評価を受けている『ももいろそらを』は、少女映画の新たな傑作と呼ぶにふさわしい作品だ。
 『ももいろそらを』は、主人公のいづみが大金の入った財布を拾うところから始まる。いつも世の中を“採点”しているいづみは、ある理由からその財布を落とし主に返すのをやめてしまう。そのいづみの行動は、友達の蓮美と薫や、財布の落とし主である男子高校生・光輝も巻き込んで、思わぬ方向へと進んでいく……。
 監督・脚本は、これまで音楽バラエティやミュージックビデオ、CMの演出などに携わってきた小林啓一。初の劇場用作品となる本作では自ら撮影も手がけ、美しい映像で独自の世界を作り出してみせた。
 いづみを演じるのは、テレビドラマなどに出演し『ももいろそらを』が映画初出演となる池田愛。みずみずしい演技で、ちょっと変わったいづみという少女をしっかりと映画の中に息づかせている。そして、蓮美役には小篠恵奈、薫役には藤原令子、光輝役には高山翼と、期待の若手俳優たちが共演。さらに落語家の桃月庵白酒(とうげつあん・はくしゅ)が若手俳優の中で味わい深い存在感を見せる。
 『ももいろそらを』が描くのは、まぎれもなく現代の少女たちの姿であると同時に、どこか懐かしさも感じるような普遍的な青春だ。どれだけときが過ぎても褪せることがないと確信できる、眩しい時間がここにある。

ストーリー

作品スチール

 高校生の川島いづみ(池田愛)は、ある日30万円が入った財布を拾った。中に入っていた学生証の住所を頼りにいづみが見つけたのは大きな邸宅。でもいづみは、表札の名前を見てなにかに気づいた。
 いづみはいつも、新聞を読んではその記事に点をつけている。しばらく前の新聞に見つけた天下り官僚の記事。そこにはあの表札の名前が書いてあった。その記事にいづみがつけたのは「−10点」。
 すっかり財布を届ける気をなくしたいづみは、顔見知りの印刷屋(桃月庵白酒)が金策に困っていると知り、財布の金をポンと渡してしまう。印刷屋は必ず返すと約束して20万円を受け取った。財布の中身の残り、10万円。
 やがて、いづみの友人の蓮美(小篠恵奈)と薫(藤原令子)も、いづみが財布を拾ったことを知る。蓮美は学生証の顔写真が気に入って、財布を持ち主に返そうと言い出した。これまでのいきさつを話さないまま、いづみは蓮美と薫と一緒に再びあの邸宅を訪れる。そして、持ち主の高校生・佐藤光輝(高山翼)に財布を渡すと、中身が減っていることが気づかれないうちに急いでその場を離れた……。
 その数日後、光輝がいづみのバイト先にやってきた。いづみが光輝のお金を勝手に貸したことに気がついたのだ。押し問答の末、光輝は、いずみにある提案を持ちかけてきた。それは、入院している光輝の知り合いに読ませるための「いいニュース」だけの新聞を作ること。
 蓮美と薫も手伝うことになり、いづみたちの新聞作りが始まった……。

キャスト

  • 川島いづみ:池田愛
  • 小野蓮美:小篠恵奈
  • 黛薫:藤原令子
  • 佐藤光輝:高山翼
  • 印刷屋:桃月庵白酒

スタッフ

  • 監督・脚本・撮影:小林啓一

  • プロデューサー:原田博志

  • 題字:土屋浄
  • 録音:日高成幸
  • マネージメント:宮崎紀彦
  • 制作担当:松島翔

  • 製作:michaelgion
  • 配給・宣伝:太秦

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