「デニール」とは、ストッキングやタイツの厚さを示すのに使われる単位。『原宿デニール』は、最新のカルチャーを発信する街・原宿を舞台に、それぞれの夢を抱えた若者たちの物語をストッキングをひとつのキーとして描いていく群像劇だ！
主演をつとめるのは、ＣＭでの瓦割りも話題となった武田梨奈と、原宿を拠点に活動するボーイズグループで映画初出演のBEE SHUFFLE（ビー・シャッフル）。武田梨奈は、ひそかに上司と交際中の婦人警官・横山役で大人っぽい表情も覗かせるとともに、得意のアクションも見せてくれる。日本人のジュンとシュウタ、韓国人のジュノとミンス、ギュミンの５人で結成され、原宿でのイベント開催などで着実にファンを増やしてきたBEE SHUFFLEは、普段の彼らとは違った姿で楽しませてくれる。また、劇中では武田梨奈とBEE SHUFFLEの誰かのキスシーンも……？
共演には、お笑いコンビ・キングオブコメディで活躍し俳優としての出演作も多い今野浩喜、映画初出演となるモデルの麻宮彩希、さらに平田薫、椎名もも、小山莉奈、外岡えりか、三宅ひとみ、田代さやかの女優陣に、個性派の木下ほうかや山本浩司ら、多彩なキャストが顔を揃えている。
監督は、映画『ホテルビーナス』やドラマ「黒い十人の黒木瞳」「ミエリーノ柏木」、バラエティ、ミュージックビデオなど幅広く手がけるタカハタ秀太。本作では脚本も手がけ、夢を抱えた若者たちが集まる「街」の物語を生み出した。
『原宿デニール』は独特のビートを刻み、若者たちの物語はまるでパズルが組み合わさるようにひとつのクライマックスへと向かう。エンディングを飾るのは主演のBEE SHUFFLEが歌う「マジ★いいじゃん」。この映画のビート、マジいいじゃん!!
夢を抱いた若者たちが日本中から、いや世界中から集まる街。それが、原宿……。
スケートボードで遊ぶ若者たちを注意している交通課勤務の婦人警官・横山（武田梨奈）。
ストッキング専門店で働くソン（ミンス）は、ストッキングのデニール数を言い当てるのが特技。
ソンの友人でファッションサイトを運営するペク（ジュノ）は、街を歩く女性の姿を写真に収めていく。
芸能界に憧れる高校生の祥太（ジュン）は、スカウトが声をかけるのを待っている。
横山と同じ署に勤務する警官の武田（シュウタ）は、淡々と仕事をこなすだけの毎日。
キム（ギュミン）は、ちょっと怪しげな耳かき専門店で店番のアルバイトをしている。
ある夜、たくさんのストッキングを抱えて歩いているソンを不審に思って声をかけたのは武田。警察署に連行されたソンは、刑事の澤田（今野浩喜）や横山に出会う。
芸能人になる夢を諦めた祥太は芸能事務所で働きはじめ、スカウトする側として原宿の街に立つことになる。祥太の事務所の社長・佐藤（山本浩司）は、キムが働く耳かきの店にも関係しているらしい。
横山やソン、ペク、祥太、武田、キム、そして露店で指輪を売る美女や、かつての祥太のようにスカウトを待つ女子高生。原宿に集まる若者たちの姿を、ウミ（麻宮彩希）は静かに見つめている。
やがて若者たちの人生は、パズルが組み合わさるように交錯していく……。
