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作品スチール

ひかりをあててしぼる

監督:坂牧良太
出演:忍成修吾 派谷惠美 桜井ユキ 永山たかし ほか

2016年12月3日(土)より 渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー

2015年/カラー/HD/83分

イントロダクション

作品スチール

 渋谷のゴミ捨て場から見つかった切断された人間の片腕。その腕は高級マンションに住む男性のものと判明する。男とその美しい妻、幸せに暮らしていたように見えた夫妻になにがあったのか? 夫妻の知人は知られざる事実を語り出す……。
 妻に激しい家庭内暴力=DVをおこなう夫、逃げることなく夫の暴力を受け入れる妻。夫婦の間にあるものは? かつて実際にあった殺人事件をモチーフに、夫婦の残酷で純粋な「愛」を描いたのが『ひかりをあててしぼる』だ。
 監督は、監督デビュー作『こぼれる月』が各国の映画祭で好評を得た坂牧良太。近年は舞台の作・演出も手がける坂牧は、2011年に舞台版「ひかりをあててしぼる」を上演。評判を呼んだ同作を自らのメガホンで映像化した。
 『リリイ・シュシュのすべて』『ヘヴンズ ストーリー』などで知られる忍成修吾が妻にDVをおこなう谷中浩平役で主演をつとめ、妻の智美を演じるのはデビュー作『非・バランス』で注目を集め近年は『渇き。』や坂牧作・演出の舞台「ぶざま」に出演する派谷惠美(はたちや・めぐみ)。ともに10代から活躍する実力派俳優ふたりが、夫婦の捻れた愛情をまさに全身全霊を込めた演技で表現する。
 さらに、夫妻の知人・豊永巧役で舞台を中心に活躍する永山たかし、智美の妹・恵美役で映画出演が続く桜井ユキが共演。また、デビュー以来独自のスタンスで活躍するシンガーソングライター・小南泰葉が主題歌を担当している。
 他人からは異常に見える夫婦の関係。しかし夫婦にとってそれは幸せではなかったのだろうか? 『ひかりをあててしぼる』は「幸せ」のあり方を問いかける。

ストーリー

作品スチール

 東京・渋谷。ゴミ収集場所に無造作に積み上げられたゴミ袋の山の中から、人間の片腕が突き出していた――。
 その数ヶ月前。同じ渋谷の高級マンションの一室でホームパーティーが開かれていた。パーティーの主役は、部屋の主である谷中浩平(忍成修吾)と妻の智美(派谷惠美)。何不自由なく幸せそうな夫妻を、部屋を訪れた友人・知人たちは祝福する。その中には、夫妻共通の知人である豊永巧(永山たかし)と、智美の妹・恵美(桜井ユキ)の姿もあった。
 それから数ヶ月が経ち、ゴミ捨て場から見つかったあの片腕は浩平のものだと断定されていた。そして、巧が突然に恵美の部屋を訪れる。警察が巧の行方を探しているという恵美の言葉に焦る様子も見せず、巧は、恵美がこれまで知らなかった浩平と智美の秘密を恵美に話して聞かせる――。
 谷中浩平と木下智美は、巧も参加していた合コンで知り合った。ふたりはすぐに体を重ねる関係となり、智美の妊娠が発覚するまでさして時間はかからなかった。妊娠発覚を機に結婚することになったふたりだが、まだまだ自分の自由を謳歌したい智美は子供を産むことを拒否。さらに、ろくな稼ぎもない浩平を罵倒する。引け目から罵倒に耐えていた浩平だが、ついに感情を露わにし、智美を激しく殴りつける。それが、始まりだった。
 浩平は「高級マンションで暮らす幸せな夫婦」の生活を維持するために必死になる一方で、衝動的な智美への家庭内暴力を続けていく。だが智美は浩平から逃げることもせずに暴力を受け入れ、浩平と智美は奇妙なかたちで依存しあっていた。
 夫妻がそんな生活を続けていく中、夫妻の家を訪れた巧は暴力の痕跡に気づく――。

キャスト

  • 忍成修吾
  • 派谷惠美

  • 桜井ユキ

  • Erina
  • 江口亜衣子
  • 川連廣明
  • 真田幹也

  • 永山たかし

スタッフ

  • 監督:坂牧良太

  • 脚本:宮崎大祐/坂牧良太

  • プロデューサー:古賀奏一郎/松江勇武/竹村喜美江

  • 撮影監督:古屋幸一
  • 照明:加藤大輔
  • 録音:岩間翼
  • 美術:大藤邦康
  • 編集:坂牧良太

  • 音楽:下石奈緒美
  • 主題歌:小南泰葉「白闇」(ユニバーサルミュージック合同会社)

  • 配給宣伝:アルゴ・ピクチャーズ

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