人気シリーズの劇場版第２作となる『ケータイ刑事 THE MOVIE 2　石川五右衛門一族の陰謀 〜決闘！ゴルゴダの森』（２００７年３月10日公開）で、かつての人気刑事ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」の名コンビ“トミーとマツ”が久々の共演を果たすことが10月16日に発表され、ＴＢＳ放送センターでトミーこと岡野富夫役の国広富之さんとマツこと松山進役の松崎しげるさんが記者会見をおこないました。
　劇場版に先駆けてテレビ放送された「ケータイ刑事」シリーズ第５作「ケータイ刑事　銭形雷」では、主人公の女子高生にして刑事の銭形雷とコンビを組む刑事として、国広さんが「トミーとマツ」と同じ“岡野富夫”の役名で出演。25年ぶりとなる今回のコンビ復活は、番組中で国広さんが台本にはない“マツ”の存在を感じさせるセリフをアドリブで演じたことから「熱い想いをドラマの中で出していただいたので、映画では共演していただかなきゃいけないんじゃないか」（丹羽多聞アンドリウプロデューサー）といういきさつで実現したもの。
　小出早織さん演じる銭形雷と、夏帆さんが演じる銭形零、若いふたりの“ケータイ刑事”をサポートするパートナー刑事として“トミーとマツ”がスクリーンで活躍します。

写真：コンビ復活に気合のガッツポーズの国広富之さん（左）と松崎しげるさん（右）

トミー＝岡野富夫役・国広富之さん 今回、ひた隠しに隠しておりました豪華共演者の「豪」の方でございます(笑)。私はテレビシリーズの「ケータイ刑事」で小出早織ちゃんとコンビを組んでおりまして、「ケータイ刑事」の場合は私が「トミーとマツ」のマツのような役割をやりまして、小出早織ちゃんをスマートにエスコートして楽しくやって来たんですが、マツの役割をやっておりますと、ついつい台本にも書いていないのにマツのことを話に出していました。そうしましたら、今回、懐かしの永遠の相棒・マツと共演することができまして、ほんとに楽しく撮影することができて喜んでおります。映画の中で久々にマツとふたりで戯れているシーンもたくさんありますし、往年の「トミマツ」ファンの方にも楽しんでいただいて、そしてまた、若い「ケータイ刑事」のファンの方にも楽しんでいただけるんじゃないかと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

マツ＝松山進役・松崎しげるさん コンサートで各地に行きますと、いろいろなところでトミーからのラブコールが（「ケータイ刑事」の）テレビシリーズであったと聞きましてですね、いつか俺に話が来るんじゃないかと思っておりました。“トミーとマツ”は女関係でダメになったんじゃないかという噂がありましたが、まったくそういうことはありません(笑)。ぼくの場合はずっと音楽の方でやっていましたが、久々に（演技を）やってみて、嬉しいという感じです。自分の破天荒な部分はあの番組の中でしか出せないので、今回それができたというのは、57歳にしてますます元気が出るという、そういう映画になったと思います。主役のふたり、高校生、中学生と一緒に仕事をするのは自分の中でも腰が引けた部分がありましたが、やってみると彼女たちの輝きというのを非常に感じまして、我々の方がグッと押されているような感じでした。国広くんとやるときには、トミーが演技プランをいっぱい立ててくれまして、その中からふたりで考えていくという、昔の時間がまた取り戻せたという感じがこの作品でありました。次回の「ケータイ刑事」は「トミーとマツ」とタイトルが変わるくらいのできではないかと思っています(笑)。みなさんに往年の「トミーとマツ」、それから新しい感覚で観ていただきたいと思います。

　会見では「主演のふたりは“トミーとマツ”を知らない世代なので、まず“お母さんに聞きなさい、お父さんに聞きなさい”という話をしました」（松崎さん）、「25年前は夜の六本木に繰り出すために栄養ドリンクを飲んでいたんですが、今回は純粋に翌日の撮影のために飲みました」（国広さん）と、年齢を感じさせるようなエピソードも飛び出しましたが、「50歳を過ぎたらボロボロになって冴えない刑事になるんじゃないかと思っていたんですが、70歳にならないとボロボロの刑事はできないね」（国広さん）、「よりパワーアップしてみなさんに観てもらえるのは間違いないと思います」（松崎さん）と、まだまだ活躍の意欲は充分。そして一世を風靡した「トミコ！」の掛け声でのトミーの変身については「“トミコ！”のセリフは何箇所かありますが、変身するかは観てのお楽しみ」と含みを残しました。
　“銭形雷・零”コンビ、“トミーとマツ”コンビに加え、警視庁副総監役に宍戸錠さん、今回の敵役となる石川五右衛門の子孫・石川小百合役に星野真里さんなど、豪華なキャストが揃う『ケータイ刑事 THE MOVIE 2　石川五右衛門一族の陰謀 〜決闘！ゴルゴダの森』は、２００７年３月10日(土)より、新宿トーアほか、全国公開されます。

写真：映画『ケータイ刑事 THE MOVIE 2　石川五右衛門一族の陰謀 〜決闘！ゴルゴダの森』（配給：エム・エフボックス／２００７年３月10日公開）より

　２００６年２月公開の劇場版第１作『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』関連の情報はこちら。

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