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『恋する日曜日 私。恋した』完成披露記者会見

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会見に出席した廣木隆一監督、堀北真希さん、窪塚俊介さん、丹羽多聞アンドリウプロデューサー(左から)

 今、注目を集めている若手女優の堀北真希さんが余命3ヶ月の女子高生を演じる『恋する日曜日 私。恋した』の完成披露記者会見が2月20日に都内でおこなわれました。
 『私。恋した』は、1980〜90年代の和製ロック・ポップスの名曲をモチーフにしたBS-iの人気ドラマシリーズ「恋する日曜日」の劇場版第2弾。喜納昌吉&チャンプルーズの「花〜すべての人の心に花を」を主題歌に、死期の迫った少女の小さな旅を描いています。
 会見には、主人公・なぎさを演じた堀北さんのほか、なぎさの初恋の人・聡を演じた窪塚俊介さん、前作『恋する日曜日』に続きメガホンをとった廣木隆一監督、丹羽多聞アンドリウプロデューサーが出席しました。
 余命3ヶ月という難役に挑んだ堀北さんは、やつれた感じを出すために“塩抜きダイエット”をして撮影に臨んだそうで「窪塚さんは最初から細くてうらやましいなと思いました(笑)」と役作りの苦労をうかがわせました。

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二宮なぎさ役:堀北真希さん

今回はとっても難しい役をいただきました。余命3ヶ月ということなんですけど、病気の症状で苦しんでいるシーンとかはまだなくて、これから病気と向きあって戦っていこうとする前の話だったんです。なので、普通に演じてしまったら、ただ初恋の人に会いに行った女の子になってしまうので、初恋の人にも、周りの人にも、自分が余命3ヶ月なんだってことを隠しながら、ひとりでそういうものを背負っている女の子を演じるというのは難しかったです。
(主題歌について)撮影が終わって、完成したものを観たときに初めて聴いたんですけど、素敵な曲で、違和感なく自然に耳に入ってきたのが印象的でした。

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石川聡役:窪塚俊介さん

千葉県のほうでロケをさせていただいて、この作品にすごくあったノンビリした時間の中で、ものすごい忙しいスケジュールの中、ものすごく静かな中で撮った中での、堀北さん演じる“なぎさ”と、ぼくが演じさせていただいた“聡”という人間の、心の動きが、繊細な、センチメンタルなかたちで画面に映っていればいいなと思っています。ぼくもまだ作品を観ていないので、楽しみに観たいと思います。
(主題歌について)“花”っていうと「咲いて、咲き誇って、散る」ということなので、“すべてのことは永遠じゃない”ということを(この曲が)表しているのだとしたら、この作品のなぎさの気持ちをものすごく鮮烈に表していると思うし、そういうことなのかと想像しています。

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丹羽多聞アンドリウプロデューサー

堀北さんとは彼女がデビュー前に会って、BS-iの「恋する日曜日」(2003年放送「電車」)で初主演して、その後「ケータイ刑事」と、定期的にお仕事をさせていただいております。こうして定期的に仕事をしていくと、ほんとに女優の成長というのを垣間見えてプロデューサー冥利なんですが、私としては毎回、真希ちゃんに難しい役をやってもらおうと思って、今回は彼女にとって初めての余命3ヶ月で死ぬという役を演じてもらいました。難しい役を与えてイジメ甲斐があるといったら失礼なんですが、そういう難題を必ず真希ちゃんが越えていくのが、見てるとすごく楽しみなんです。今回は特に「泣かないけど泣ける」という難しいお芝居をしてくれて、女優として成長したと思っています。また、相手役に窪塚さんという素敵な俳優さんに共演していただき、こういった青春恋愛ものをもっとも得意とする廣木隆一監督にこの作品を撮っていただけたことを幸せに思っています。

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廣木隆一監督

自分の中では本当にすごく爽やかな青春映画になったんで珍しいなと思っています。広くいろんな人に観て欲しいなと思っています。撮影期間がすごくコンパクトだったんですけど、すごく充実して集中できた撮影だったんで、みんなのリアルな表情とかがすごく拾えていると思うので、その辺を観てもらえると嬉しいですね。
(主題歌について)「花」を使うと沖縄でロケーションができるかなと思ったんですけど、千葉になってしまいました(笑)。やっぱり名曲だと思うので、昔からいつか映画で使えたらいいなと思っていたので、今回使えてほんとに嬉しかったです。(※今回の主題歌は廣木監督の発案で選ばれた)

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映画のポスターをバックに、堀北真希さん(左)と窪塚俊介さん(右)。堀北さんの写真を大胆な構図で使ったポスターも話題のひとつ

 初恋の人に会いに行くという役を演じた堀北さんには「演じる上でご自分の初恋は思い浮かべましたか?」という質問も寄せられましたが、堀北さんは「初恋はたぶん幼稚園くらいだったと思うんですけど、あんまり覚えてないのであんまり(役作りの)参考にならなかったですね」と答え、「なぎさと(自分の)歳が近いので、自分が今の年齢で余命3ヶ月だったらということを考えて演じました」と、演じるにあたっての心境を話しました。

 “死”と“恋”というふたつの秘密を抱えた少女という役で、堀北さんが新境地を見せる『恋する日曜日 私。恋した』は、6月9日(土)より、新宿トーアほかにてロードショー公開されます。

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