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『追悼のざわめき デジタルリマスター版』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった安岡卓治さん、佐野和宏さん、仲井まみ子さん、松井良彦監督(左から)

 1980年代を代表するカルト・ムービーが新たに蘇った『追悼のざわめき デジタルリマスター版』が9月1日にシアター・イメージフォーラムで初日を迎え、スタッフ・キャストによる舞台あいさつがおこなわれました。
 『追悼のざわめき』は、1988年に中野武蔵野ホールで公開され、インディーズ映画としては記録的なヒットとなった作品。初公開から19年を経て、映像も音響もデジタル技術によって鮮明になった“デジタルリマスター版”として再上映を果たしました。
 レイトショーにもかかわらず通路まで埋まるほど多くの観客が詰め掛け、舞台あいさつに立った松井良彦監督は「中野武蔵野ホールがなくなって(2004年に閉館)、この映画を上映する場所が見つからなかったというのが正直なところで、一般劇場では劇場では久しぶりの上映になるので、ちょっと感無量になっております」とあいさつ。主演の佐野和宏さんは「20年近く前の作品なのに毎回お客さんが入ってくれて、その魅力がなんなのか自分でもわからないんですけど、愛されている映画だということは感じるんで、それに出られたことを誇りにしたいなと思っています」とあいさつしました。
 今回のデジタルリマスター版では、ミュージシャン・上田現さんが書き下ろした楽曲が追加されているのも話題のひとつ。松井監督は「彼が『追悼のざわめき』を愛してくれていて、そこから素晴しい曲が生まれました。彼の想いが、当初ぼくがやりたかった人間描写を描く上で貴重な音楽を担ってくれました。上田現くんにはすごく感謝しています」と語りました。

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「16ミリ版とは違う感慨がみなさんの中に訪れると思います。『追悼のざわめき』の新しいステップができたなと思っています」と松井良彦監督

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主人公の青年・誠を演じた佐野和宏さんは「今はなき、若いぼくを観てください(笑)」とあいさつし、客席の笑いを誘いました

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「この映画に出たことで人生が変わりました。体を張って精一杯映画にぶつかりましたので、そういうところがわかっていただければ嬉しいです」と夏子役の仲井まみ子さん

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「こういう映画がまた作れるだろうかという想いは初公開のときから続いています。まだまだ挑戦していかなくてはならないと思います」と製作の安岡卓治さん

 『追悼のざわめき デジタルリマスター版』は、9月1日(土)より、シアター・イメージフォーラムにてレイトショー上映されています。

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