１９８８年に中野武蔵野ホールで公開され、同館の動員記録を更新、その後も長年にわたり各地で上映が続けられ、伝説のカルトムービーとして語り継がれている松井良彦監督作品『追悼のざわめき』。今年の９月には「デジタルリマスター版」として再び公開され好評を博したこの作品が、12月21日、ついにＤＶＤとしてリリースされます。
　これまで１度もソフト化されることがなかった作品だけに、普通であれば待望のＤＶＤリリースを誰もが大歓迎……となるはずなのですが、そうならないのが『追悼のざわめき』の『追悼のざわめき』たるところ。「『追悼のざわめき』を観るということは暴力そのもの。それは映画館の暗がりの中でのみ限定されるべきことである」とＤＶＤ化に対する異議が噴出！　その「ＤＶＤ化を問う」特集上映が開催されることになりました！
　特集上映第１弾として、11月23日よりUPLINK Xにて「絶対にＤＶＤ化されそうにない!?松井良彦旧作特集上映!!」と題して松井監督の旧作２本を上映。第２弾として12月17日よりUPLINK FACTORYにて「ＤＶＤ化される前にもう一度!!『追悼のざわめき』ＤＶＤ発売直前上映」と題して『追悼のざわめき　デジタルリマスター版』が上映されます。
　特集上映第２弾では、松井監督とプロデューサーらによる、ＤＶＤ化を考える討論会の開催も決定。劇場公開作が当たり前のようにＤＶＤ化され、映画館で観るより安く販売されることも珍しくない昨今、改めて「映画館で映画を観る」意味を考えるこの特集上映、ぜひお見逃しなく！