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『劇場版 ほんとうにあった怖い話 3D』完成報告会見

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会見に出席した室井孝介監督、新垣里沙さん、中島早貴さん、水野真典さん(後列左より)。田辺真理さん、高木紗友希さん、伊達あいさん(前列左より)

 投稿された実話恐怖体験を3D映像で再現したホラー映画『劇場版 ほんとうにあった怖い話 3D』(10月16日公開)の完成報告会見が9月16日に都内でおこなわれ、モーニング娘。の新垣里沙さん、娘。の後輩グループ・℃-ute(キュート)の中島早貴さんら出演者と室井孝介監督が出席しました。
 『劇場版 ほんとうにあった怖い話 3D』は5話からなる短編オムニバスとなっており、3D作品となっているのは第5話の「シセン」。同作品で初めての映画主演を果たした新垣さんは「私自身、ホラー映画やホラーのテレビは怖いのに観ちゃって、あとで“お風呂先に入っとけばよかった”みたいに後悔するパターンが多いんですけど、怖いのに観たい気持ちがあって、それがホラーのよさだと思いますね。今回はみんなに怖がってもらわなくちゃいけないので、観ているときにドキドキする感じとか“これからなにが起こるんだろう”って思わせるような表情をどれだけできるかをすごく挑みました」と新たなジャンルへの挑戦を振り返りました。

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室井孝介監督

監督の室井です。バラエティあるホラーができました。多くの人に観ていただきたいと思います。
(3Dを撮るにあたって意識した点は?) ぼくも含めスタッフも3D初めての人が多かったので、Sony PCLさんの協力のもと、2日間ほどカメラテストをやりました。やっぱり3Dといえば「飛び出してくる」ということなので、たとえばシャボン玉を使ったりとか、血しぶきを実際に飛ばすとか、雨を降らしたりとか、どうやったら立体感が出るのか、飛び出してくるのか感が出るのかというのをいろいろ研究してみました。
 3Dですと奥行き感、立体感が出ますので、(実際の撮影では)芝居をいつもの2Dだとカットを割ってテンポよく見せるんですけども、ワンカット長回しを使ったりして、その場の臨場感を出せるように工夫しました。
(見どころは?) 5話の短編からなるオムニバスホラーなんですけど、オムニバスならではの、次になにが起こるかわからないドキドキ感が最後まである作品です。しかも2Dありの3Dありで、多くの人に楽しんでもらえたらと思います。

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「廃工場」飯島ヤスシ役:水野真典さん

飯島ヤスシ役の水野真典です。ヤスシはバイト先で知り合った先輩のノブさんとバイクの修理工場を始める役で、ちょっと心配性でいまどきの若者です。
(出演が決まったときの気持ちは?) 初めてホラーに出演させていただいたんですけど、正直、ぼく自身ホラー映画とか霊とかが怖くて苦手で、現場もどういうところなのかという不安はありまいた。やってみてもやっぱり怖かったんですけど、現場では楽しく、怖い芝居とかも楽しんでやらせていただきました。
(見どころは?) 軽い気持ちで地縛霊がいる工場に入ってしまったふたりに襲い掛かる、得体の知れない恐怖みたいなものが「廃工場」の見どころです。

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「心霊スポット」美雪役:伊達あいさん

“すさまGカップ”伊達あいです。私は第2話の「心霊スポット」というお話で主演をさせていただいています。美雪という女の子が彼氏と旅行に行って、そこで起こる恐怖体験のお話です。撮影の時期が7月末で、今年の猛暑ですごい暑かったんですけど、古い民家で撮影をしていて、音が入っちゃいけないのでクーラーなしでずっと撮影していて、普段グラビアとかやっているので「ちょっと脱ぎたいな」というくらいな暑さで大変でした。みなさんに“すさまGカップ”見ていただきたかったんですけど、ホラー系なのでセクシー系は無理なので、それが少し残念です(笑)。怖いですけどゆっくりご覧になって楽しんでください。
(出演が決まったときの気持ちは?) 私は心霊経験とかまったくなくて、嬉しかったと同時に演じられるかという不安もすごくありました。わからないところは監督にいろいろ演技指導していただいて勉強になったし、すごく監督にはご迷惑かけたと思いますが、ありがとうございました(笑)。
(見どころは?) 私は最後にいろんな霊に取り囲まれるんですけど、そのシーンをぜひ観ていただきたいです。

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「誰かいる」倉田明日香役:高木紗友希(たかぎ・さゆき)さん(ハロプロエッグ)

「誰かいる」で倉田明日香を演じさせていただきました高木紗友希です。明日香は10歳の女の子なんですけど、私はいま13歳で、みっつも下の女の子を演じるってすごく難しいなって思ったんですけど、実際現場では監督さんも含めスタッフのみなさんがすごく優しくいろいろなことを教えてくださったので、無事に明日香を演じることができました。
(出演が決まったときの気持ちは?) 小さいころから「ほんとうにあった怖い話」は怖かったんですけど観ていたので、最初は「怖っ」って思ったんですけど、家族とかみんな喜んでくれていたのでよかったです。ほんとは(ホラー映画は)観るのはダメなんで、今日初めて(完成した作品を)観るので、楽しみなんですけどちょっと怖いです(笑)。
(見どころは?) お風呂で、ちょっと不気味な感じでお風呂の中にいる霊の髪の毛を引っ張ったりするところが怖いので、観てもらいたいです。

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「死の土壌」川田清美役:田辺真理さん

「死の土壌」で川田清美を演じさせていただきました田辺真理と申します。川田清美は、SNSで知りあった人たちと畑を借りて、そこで起こる心霊現象というか怪奇現象を体験する女性の物語です。
(出演が決まったときの気持ちは?) 怖いものがすごい苦手で「キャー」っていう悲鳴がすごく苦手でして、悲鳴を出せるかどうかがすごく不安でした(笑)。でも監督さんにいろいろご指導いただき、一応は悲鳴を出すことができました。普段はけっこう声が低いというかこもってしまうほうなので、ほんとうに怖い体験をしたときに女性が発するような奇声が出るように気をつけました。(監督より「うまかったですよ」)ほんとですか? ありがとうございます(笑)。
(見どころは?) 「死の土壌」というくらいなので、土の中からなにかが出てくるところが見どころだと思います。

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「シセン」安藤千里役:新垣里沙さん(モーニング娘。)

「シセン」で千里を演じさせていただきました新垣里沙です。今回はですね、初めての主演ということで、その初めての作品がホラーって聞いたときに「これは大丈夫かなあ?」って不安とか「どういうふうに演じるんだろう」っていう楽しみだったりとかがたくさんあったんですけど、実際撮影現場に入ったら、ほんとに監督はじめたくさんのスタッフの方々があったかい雰囲気で一生懸命、私たちに教えてくれて、すごく私にとっても勉強になり、私にとってすごく大切な作品になりました。
(出演が決まったときの気持ちは?) 私はドッキリだと思い(笑)、何っ回も会社のマネージャーさんにメールで「今回これ絶対ドッキリだと思うんですけど、これドッキリじゃないですかね」って確認しました。「もういい加減にしてくれ」って言われました(笑)。「大丈夫だから、がんばってくれ」って言われて、やっと自分の中で「ホントなんだ!」ってまた改めて嬉しさがこみ上げてきたんですけど、最初は信じられないくらい嬉しかったですね。
(3D撮影を体験されての感想は?) 3Dはすっごいです、ほんとに。今回は、撮影現場でも映画館でみなさんに観てもらうメガネをかけながらのチェックを監督がしてて、それを見せてもらったりしていたんですけど、ほんとに自分なのに「怖ぁ」みたいな「出てるじゃん、飛び出てるじゃん」みたいな、すごい立体的で、私たち自身もこういう撮影をしたことがなかったのですごく新鮮だったし、早くできあがりを観たいって思ったし「これ飛び出てきたらたぶんみんなビックリしちゃうんだろうな」っていうワクワクだったりはすごいありましたね。1回、虫が映り込んじゃって、私よりもその虫が3Dですんごい目立ってて、それでもう1回やり直しとかいうパターンもあったので、虫のところはちょっと悔しかったです(笑)。
(見どころは?) そうですね、今年の秋はまだまだモワっと暑かったり、ちょっとジメジメしているので、この映画を観てヒヤっと、ヒヤーっとしてほしいなと思います。

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「シセン」甲斐田加奈子役:中島早貴さん(℃-ute)

加奈子を演じました℃-uteの中島早貴です。あたしはいつも舞台のほうで演技をすることが多いので、今回、映画に出演するよって言われたときは、舞台と映画、映像って演技がまた違うってよく聞くので「大丈夫かな?」ってすごい不安だったんですけど、でも監督さんからいっぱいいろんなことを教えてもらいつつ、ほんとに最後まで演じきれたのでよかったなって思っています。
(出演が決まったときの気持ちは?) 決まったときはあたしもほんとにビックリしました。「あたしでいいのかな?」って思っちゃって逆に。でも、今回は先輩の新垣さんも一緒に出演するよって言われて「ああ、新垣さんいてくれるんだ!」と思って心強かったですね。 (またホラーをやりたいですか?) ……ホラーはちょっと苦手なので、でもホラーって、いつも(のお芝居では)セリフを言ったりするんですけど、ホラー映画は表情でけっこう演技をするので、台本も「こういう表情をしている加奈子」みたいな感じで書いてあって「ホラーってこういう台本なんだ」って思って、表情で演技するのがホラーだなって思ったので、いろいろな表情を観てほしいって思います。
(3D撮影を体験されての感想は?) 3Dって(普及してきたのが)最近じゃないですか。最近出たばっかりなのに、もうあたしが3Dで飛び出てきちゃうということで、ほんとに「どうなるんだろう?」と思ったりとか、撮影したときがちょうど雨が降っていて、あたしけっこうくせっ毛なので、すごいパヤッパヤになっちゃうんですよ髪の毛が。そのパヤ毛が3Dで飛び出してきちゃって、もう「ああ、メイクさん直してください」みたいな感じになって、でもほんとに飛び出てくるんだなって思いました、ちっちゃなものまで(笑)。
(見どころは?) 3Dなので、あたし自身が吐血するシーンがあるんですよ。なので、そこはぜひみなさんに実際じゃないですけど(血を)浴びてもらいたいなというのがあります(笑)。

 撮影中に実際に起きた怪奇現象についての質問がされると、新垣さんは「撮影したのが学校なんですけど、寮みたいに泊まれる部屋があって、その部屋にマネージャーさんとかナッキー(中島さん)と一緒に行ったら畳からキノコが生えていて“怖っ!”って思って、それがいちばん怖かったです。霊とかは大丈夫な感じなんで心配していないんですけど、キノコが怖かったです」と恐怖(?)体験を披露。そして室井監督の「撮影前に脚本を書いているときに肩が重くなってくるんですよ。明らかになんか乗ってきているんです」という体験談にキャストの間に緊張感が走りましたが、監督は「“肩が重くなるのは映像化したら面白くない、却下!”と思ってそのまま書いていたら軽くなりました。だから怖いって思う人ほど霊とかは出てきやすいのかな」と、ややあっけらかんと話をまとめ、キャストも安心した表情を見せました。

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ちょっと怖がりながら室井孝介監督(左)の恐怖体験談に耳を傾ける新垣里沙さん(中央)と中島早貴さん(右)

 3Dという新たな技術と、趣向を凝らした演出により5通りの恐怖に観客を誘う『劇場版 ほんとうにあった怖い話 3D』は10月16日(土)よりシネマート新宿、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋、ワーナー・マイカル・シネマズ港北ニュータウンほかにてレイトショーされます。

※記事公開当初、出演者の水野真典さんのお名前を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします(9月22日訂正)。

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