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国内外で高評価の自主映画ついに公開:『ふゆの獣』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった加藤めぐみさん、佐藤博行さん、高木公平さん、前川桃子さん、内田伸輝監督(左より)

 3人のスタッフと4人のキャストのみで作られた自主制作作品ながら第11回東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞したほか、海外の映画祭でも高評価を得ている『ふゆの獣』が7月2日にテアトル新宿で初日を迎え、内田伸輝監督と出演者が舞台あいさつをおこないました。
 『ふゆの獣』は、同じ職場で働く4人の男女の恋愛を、プロット(あらすじ)とキーとなるセリフだけを指定し、ほぼ全編をキャストの即興の演技に委ねるというスタイルで作られた恋愛映画。
 内田監督はレイトショーにもかかわらずつめかけた多くの観客を前に「来ていただいてほんとうにありがとうございます。『ふゆの獣』がテアトル新宿を始めとして、これからどんどん世の中に広まっていくことを、ぼく自身願っています」とあいさつ。
 出演者の加藤めぐみさんは「無名の私たちに賞を与えていただいたのは“これからがんばりなさい”という応援の言葉だと受け止めています。自分を含めまだまだ未熟なんですけれど、賞を与えてくださったこと、公開してくださったことに応えられるように、もっともっと成長していきたいと思います」と公開を迎えての心境を語りました。

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「自分が持っていない感情をたくさんやっている役でしたので、自分とのギャップを埋めるために、私自身は(役作りに)4ヶ月間かけて撮影に臨みました」というユカコ役の加藤めぐみさん

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「(シゲヒサは)“ひどい男”と言われることが多いんですけど、どこにでもいるような役ではないかと思いますので、観ていただいてご判断いただきたいと思います」とシゲヒサ役の佐藤博行さん

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ロッテルダム映画祭上映の際に現地を訪れ、20人くらいの人から「『ふゆの獣』観たぜ」と声をかけられたというエピソードを笑いを交えながら語った佐藤さんと、その話に笑顔を見せる加藤さん

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「(登場人物)4人は欠点ばかりなんですけど、それも含めて愛らしいんですよ。それを観た上で自分のことを好きになってもらえたら、少しハッピーになってもらえると思います」とノボル役の高木公介さん

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「サエコという役は、明るく楽しくを心がけているけれど、自分が浮気の相手だと理解していても自分の気持ちを信じて走ってしまう女の子なので、やっていてつらかったです」とサエコ役の前川桃子さん

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「今日がほんとにスタートです。今日ご覧になって、いいなと思ったみなさまも、よくないなと思ったみなさまも、ネットで感想を書くなりしてどんどん広めていってもらいたいと思っています」と内田伸輝監督

 人間の感情のやりとりをリアルに映し出した『ふゆの獣』は7月2日(土)よりテアトル新宿にてレイトショー。また『ふゆの獣』公開にあわせ、内田伸輝監督の旧作『えてがみ』『かざあな』が7月23日(土)より新宿K's cinemaにて劇場初公開されます。

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