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暑さの中で「とても夏を感じる作品」公開 『HOMESICK』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつに登壇した本間翔さん、舩崎飛翼(ふなさき・つばさ)さん、金田悠希さん、郭智博さん、奥田恵梨華さん、廣原暁(ひろはら・さとる)監督(左より)

 1986年生まれの新鋭・廣原暁(ひろはら・さとる)監督の商業デビュー作品となる『HOMESICK』が8月10日にオーディトリウム渋谷で初日を迎え、主演の郭智博さんと共演の奥田恵梨華さん、オーディションで選ばれた子役3人、廣原監督が舞台あいさつをおこないました。
 若き映画監督のデビューを支援するPFFスカラシップ作品である『HOMESICK』は、職を失い取り壊しの迫る家に留まり続ける青年・健二と、健二の家に遊びに訪れる小学生の悪ガキ3人組が過ごす“夏休み”の物語。
 健二を演じた郭さんは「ちょうど去年のいまごろ撮影させていただいて、暑い中、監督はじめスタッフのみなさんと俳優部のみんなで一生懸命がんばって心を込めて作った作品でした。もちろん、ここにいる3人のクソガキ……いや、子供たちも暑い中走り回ってがんばってくれた作品です(笑)」と話して撮影中の子役3人の元気さをうかがわせ、廣原監督は子役たちについて「休み時間とかも休ませてくれないんですよ(笑)。カメラが回っているのか回っていないのか、わからなくなるときがたくさんあって、自由に遊んでいるなって」と振り返りました。

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どこか子供じみた面を残した青年という役柄に「ダメな子ですね(笑)」と語った沢北健二役の郭智博さん。「ぼくもダメなんで(演じる上で)大変なことはなかったです」と振り返りました

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「30歳くらいになると働く女性としていろいろ悩むこともあると思うんですけど、私自身、設定の歳そのままだったので、そのままやらせていただきました」と、のぞみ役の奥田恵梨華さん

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「“現代の若者は”とか、社会のこととか、いろいろな言われ方をするのですが、そういったものを抜きにして、映画として感じていただけたらなと思います」とコメントした廣原暁監督

 健二と同級生の不動産会社社員・のぞみを演じた奥田さんは「実はのぞみという役は“昔、健二のことが好きだった”という裏設定があったんですよ」と明かし「自分は社会にあわせて“しっかりしなきゃ”って焦っている部分があって、余計にこういうふうに生きている健二を見てイライラするところがあっただろうし」と、演じた役について語りました。

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「水風船をがんばって投げたのが全然当たらなかった」のが撮影で印象に残っているという、ころ助役の金田悠希さん

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印象に残っているのは「水魔人(健二のあだ名)の顔面に水鉄砲を当てたところです」とヤタロー役の舩崎飛翼さん

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撮影で印象に残っているのは「段ボールで(恐竜の)トリケラトプスを作ったことです」というオッチ役の本間翔さん

 “家、家族”が映画の重要な要素となっている『HOMESICK』について、廣原監督は「もともと居場所に留まる映画を作ろうと思っていました。居場所に留まらせるものは家族だったり友達とのつながりだったりいろいろあると思うんですが、不確かな曖昧なものだなと思って“ホーム、落ち着いていられる場所”というのはなんなんだろう? と考えながら作りました」と作品の背景を説明。
 そして郭さんは「とても夏を感じる作品だと思いますので、よかったらまた観にきてください」と、ちょうど公開の季節とマッチしている映画をアピールしました。

 学生時代の監督作品が海外の映画祭で高く評価され、すでに海外からも注目を集めている廣原暁監督による“家族不在のホームドラマ”『HOMESICK』は8月10日(土)よりオーディトリウム渋谷にて上映中のほか全国順次公開。また、オーディトリウム渋谷では『HOMESICK』公開にあわせ、廣原監督の過去の全作品と、廣原監督自身のセレクトによる監督が影響を受けた作品を上映する特集企画も同時開催されています。

作品スチール

HOMESICK

  • 監督・脚本:廣原暁
  • 出演:郭智博 金田悠希 舩崎飛翼 本間翔 奥田恵梨華 ほか

2013年8月10日(土)よりオーディトリウム渋谷 ほか全国順次ロードショー

『HOMESICK』の詳しい作品情報はこちら!

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