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相馬圭祐さん初主演作で女子プロレスに「ガチに感動」 『太陽からプランチャ』完成披露上映イベント

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舞台あいさつをおこなった、倉貫匡弘さん、馬場良馬さん、相馬圭祐さん、窪田将治監督、立花あんなさん、山口ルツコさん、志田光さん(左より)

 人気若手男優・相馬圭祐さんの初主演映画『太陽からプランチャ』(6月28日公開)の完成披露上映イベントが5月10日に発明会館で開催され、相馬さんと共演の馬場良馬さん、倉貫匡弘さんら出演者と窪田将治監督がトークイベントをおこないました。
 『太陽からプランチャ』は、写真への情熱を失ったカメラマン・石原竜太が、デビューを目指し努力する女子プロレス練習生との出会いの中で、自分の“夢”について考えていく青春ストーリー。女子プロレス団体・アイスリボンの協力のもと現役女子プロレスラーが出演し、現実感あふれる練習シーンや試合シーンを実現しています。
 上映後に舞台に登場した相馬さんは「人生ただ1回しかない“初”主演映画ということで、とても感慨深いものになっております」とあいさつし、撮影で間近に見た女子プロレスの練習や試合について「(レスラーの方々の)根性、がんばり、努力がすごいので、そこに石原竜太という役としてもいるんですけど、相馬圭祐としても“俺、こんなに頑張っているかな?”っていうのはすごく思って、ほんとに見ているとかきたてられるものがあって、ガチで感動しましたね」と振り返りました。
 また、相馬さんは劇中のバッティングセンターのシーンについて「(映画の中では)右バッターボックスなんですよ。ぼく普段は左バッターボックスなんですよ。だからあんなへなちょこなスイングになっているということだけはご了承ください(笑)。(普段は)もっとよいスイングします」と主張も忘れませんでした。

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石原竜太役の相馬圭祐さんは「撮影は1年前なんですけど当時の自分の心情がすごく出ているなと。タイトなスケジュールだったんですけど、ちょっとずつ(台本の)読み方とかを自分なりに掴んで、できてきているのが観ていてわかるんですよ。自分が石原竜太と重なって“自分の成長物語”じゃないですけど、そういう目線でしみじみと観ちゃいますね」と、初主演作への想いを語りました

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「ほんとに、すごく青春、“青い春”とはまさにこの映画のことなんじゃないかと思うくらい青臭くて泥臭くて、でもガムシャラでという、なかなか普通に生活していると出会えない感覚を、この映画を見ることによって思い起こしてもらえるというのを観ていてすごく思いました。その感覚を大切に、みなさんも諦めた夢、もう1回追いかけてみませんか?」と、前山忠弘役の馬場良馬さん

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「なにに感動したかというと女子プロレスラーのみなさんが自分の魂を削って命を懸けてやっている姿がそのまま映像に映っているということにほんとに感動して、この『太陽からプランチャ』に出たことによって、役者もそうじゃなきゃいけないってことを教えていただいて、ぼくの役者人生の岐路になったというか、役者の意識がすごく変わった作品ですね」と、山口智明役の倉貫匡弘さん

 本作出演にあたりプロレスデビューを果たした荒山麻美役の山口ルツコさんは、実際には新人にもかかわらず劇中では後輩を指導する中心選手を演じており「自分の練習生時代を思い出して引き出しを開けたんですけど、いっぱいいっぱいになりすぎて引き出しになにも入ってない」と、撮影時の苦労を告白。
 窪田監督の5年前の作品『スリーカウント』出演をきっかけにプロレスデビューし、本作でもレスラー・石川晴菜役で出演した志田光さんは試合シーンの型作りも担当しており「そこで監督に意見を言えるというのが“ちょっと成長できたのかな?”というふうに感じられました」とデビューから5年を経ての心境を語りました。
 アイドルグループ・アリス十番のメンバーで、映画でも“アリス十番”のメンバー・桜田琴美として出演している立花あんなさんは「私はこの映画に出会う前にちょっと悩んでいた時期があって、この映画に出て“またがんばろう”って思えたんですよ。すごくそれをファンの方に伝えたくて、ほんとに夢のある映画じゃないですか。夢を諦めかけていたカメラマンさんが、私たち地下アイドルや女子プロレスラーを見て“がんばろう”って感情が上がっていく姿をみなさんに感じていただけたら」とコメント。
 映画の中では、カメラマンを演じた相馬さんや馬場さん、倉貫さんが実際にプロレスの練習や試合、アリス十番のライブを撮影した写真も使われており、竜太の後輩カメラマン・前山忠弘を演じた馬場さんは「女子プロレスラーもそうですしアイドルのライブシーンもそうですし、動く被写体をきれいに撮るって難しいね。劇中で使われているのは、まだよく撮れたのを監督が厳選してくれています」、先輩カメラマン・山口智明役の倉貫匡弘さんは「本物のカメラマンさんに話を聞いて、(プロレスの試合を)動いて撮ってたら“あんなに動くカメラマンいない”って言われて(笑)。でもすごく楽しかったですよね」と、それぞれカメラマン体験を振り返り、相馬さんは「カメラ以上に大変なことがいっぱいあったから(笑)」と話して場内の笑いを誘いました。

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「こんな素敵な場所にいさせてもらっているのがほんとに夢みたいで、映画みたいに夢を諦めなくてよかったなとすごく思っています。地下アイドル界と女子プロレス界、なかなか知っている方も少ないほうだと思うんですけど、この映画を観て興味を持っていただけたら嬉しいなと思います。こんな素敵な場所にいるのも監督のおかげなので感謝しています」と、桜田琴美役の立花あんなさん

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荒山麻美を演じた山口ルツコさんは「私はこの『太陽からプランチャ』という作品でプロレスに出会いまして、この作品を通してプロレスの魅力とかをいろいろな方に感じ取っていただきたいなというのは個人的に強く思うことです。自分もプロレスの魅力と出会って、いろいろな嬉しい想いも楽しい想いもたくさんしたので、それがお客さまにも届いたらなと思います」とコメントしました

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石川晴菜役の志田光さんは映画撮影後フリーのレスラーに転身。「この映画を観て、ちょっとでも“人生もう少しがんばってみようかな”と思えていただけたらすごく価値のあるものだなと思いました。映画の中ではプロレスの現状が厳し目に描かれていて、でもほんとにその通りなので、プロレスもまだまだがんばっていかなくてはいけないなと改めて思いました」と決意を語りました

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「この映画の良馬のやった役は、ほぼ俺なのよ。俺はああいう“生活なんかどうでもいいや!”というタイプで、家賃が払えずカメラを質に入れたり、やりたいことをやっていたタイプだった。相馬の役みたいな奴も近くにいたし、それをすごく思い出した」と、窪田将治監督

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倉貫匡弘さん、馬場良馬さん、主演の相馬圭祐さん(左より)の男性キャスト3人は、それぞれ「未来戦隊タイムレンジャー」「特命戦隊ゴーバスターズ」「侍戦隊シンケンジャー」とヒーロー番組出演経験が。トークでも随所にヒーローらしさ(?)をのぞかせました。

 相馬さんは「最初のほうはいろいろとプレッシャーとかも感じていたのですが、進むにつれてプレッシャーすら忘れるくらい没頭して集中してできた部分があって、それはほんとにみなさんが力を貸してくれたというか、ぼくがダメでも何度も何度も撮り直して、時間がギリギリの中で最後の1分まで使ってやってくれたり、ぼくはすごく清々しい気持ちでクランクアップを迎えられることができました。映画にもその清々しさがあって、1年前なんですけど自分が闘っている姿が観られて、それをみなさまに観ていただいて、かたちに残るということで、嬉しく思っております。ほんとにありがとうございました」と、観客の皆さんに感謝のメッセージを。
 窪田監督は「この映画は自分が通過したプロセスでもあるので、やりたいことをやり続けるというのは難しいことで、食えればいいですけど食えなかったらなおさら大変なんですよね。女子プロレスもニッチな世界で、地下アイドルもそうですし、30代、30手前の役者たちも大変でしょうし、その中で“ガムシャラに一緒にやっていこうぜ”みたいなメッセージを込めています。この映画に悪人は出てきません。自分に負けたり自分に食われた人間がたぶんいなくなっていくと思うので、この映画では悪人は自分たちの心の中にあるということですね」と、映画に託した想いを述べてトークイベントを締めくくりました。

 舞台あいさつ登壇者のほか、現役レスラーの藤本つかささん、Sareeeさん、本作をきっかけにプロレスデビューした世羅りささん、窪田将治監督作品常連の草野康太さんらが出演する『太陽からプランチャ』は、6月28日(土)より新宿バルト9ほか全国順次公開されます。

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