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W主演で村井良大さん「苦しんでる感」武田梨奈さん「空腹感」に苦労 『ドクムシ』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった、Faint⋆StarのHINAさんとYURIAさん、水上京香さん、秋山真太郎さん、村井良大さん、武田梨奈さん、駒木根隆介さん、野口真緒さん、朝倉加葉子監督(左より)
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 村井良大さんと武田梨奈さんのダブル主演で廃校に閉じ込められた7人の男女の姿を描く『ドクムシ』が4月9日に初日を迎え、新宿ピカデリーで村井さんと武田さん、朝倉加葉子監督と共演者らが舞台あいさつをおこないました。

 『ドクムシ』は、八頭道尾さんの小説「蠱毒~コドク~」を合田蛍冬さんが新たなアイディアを加えてコミック化した「ドクムシ」の映画化。食糧のない廃校に閉じ込められた大学生のレイジとキャバ嬢のアカネたち7人が次第に理性を失っていく7日間のドラマが描かれていきます。

 舞台あいさつには、レイジ役の村井さんとアカネ役の武田さんをはじめ閉じ込められる7人を演じたキャストのうち6人が揃い、朝倉監督は「ここまでキャストが揃って会えるのは久しぶりなので、私もみなさんと一緒にこの6人が生きているのを拝見できて嬉しいです」と、映画を観た方ならニヤリとするような内容を交えてあいさつ。
 村井さんは「去年の夏前くらい(6月)に撮影をしていたんですけど、かなりの時間をかけてようやくみなさまのもとに届けられるということで嬉しいですし、この映画が公開されるまでの道のりみたいなものを感じると今日はすごく嬉しい1日になりそうです」と、武田さんは「原作を読ませていただいたときに、映像として表現するのがほんとに難しいんじゃないかと思ったので、こうやって無事に公開ができて嬉しいです。ホッとしています」と、それぞれ初日を迎えての心境を語りました。

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「ようやくこの『ドクムシ』の世界をみなさまにお見せすることができてほんとに幸せです」とあいさつした主人公・レイジ役の村井良大さん

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「ぜひ、みなさんの口コミでたくさんの方に『ドクムシ』を劇場で観ていただけたら嬉しいと思います』と、主人公・アカネ役の武田梨奈さん

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「限定された空間の中にいる7人の生き様をていねいに描けたら、この映画は成功するんじゃないのかなと思っていました」と朝倉加葉子監督

 武田さんが演じたアカネは極限状態で生き残るために女であることを利用する役柄となっており、武田さんは「考えてみたら、私ここに登壇している男性全員とキスシーンがあったんですよ(笑)。私は6月15日が誕生日なんですけど、14日、15日、16日とキスをしていたので、複雑というか変な気持ちでした(笑)」と、たくましい役を演じての感想を披露。
 また、撮影でがんばったポイントについて、村井さんは「トイレで頭を掴まれて(水の中に)入れられちゃうシーンがあるんですけど、監督が“苦しんでる感を手のバタバタで表現してほしい”とおっしゃって、すごくバタバタしても滑稽ですし、リアルにやってもわかりにくいかもしれないし、自分なりに苦しいバタバタをやってみたんですけど、それが難しかったですね」と表現の難しさを挙げ、武田さんは同じ質問に「私は普段は現場でロケ弁2個とか食べたりするんですけど、この映画は1週間ずっとものが食べられない役なので、できるだけ空腹感を出そうと(ロケ弁も)半分しか食べないって決めてました。それがすごく苦しかったです。お腹がずっと鳴って」と、まさに体当たりで役作りに挑んだことを明かしました。

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「この作品は“自分だったらどうするか”というふうに考えて、何回観ても楽しめる作品だと思いますので、ぜひまた劇場に来て楽しんでいただきたいと思っております」と、ユキトシ役の秋山真太郎さん

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タイチを演じた駒木根隆介さんは「みなさん、このあと映画館を出て、さわやかな土曜日のお昼の風と光をとっても新鮮な気持ちで見られるんじゃないかという作品です(笑)」と客席の笑いを誘いました

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「襲われたシーンとアクションとはがんばったところです」というユミ役の水上京香さんは映画の舞台あいさつは初めて。「お客様に生でお会いできて、すごく楽しい初めての舞台あいさつになりました」

 舞台あいさつでは、映画のような状況に追い込まれたらどうする? という質問もされ、村井さんは「手当たり次第に出口を探すのと、(見つからなければ)出口を作るみたいな感じですかね。壁を壊すとか、見境がないみたいな感じで。なんとかするかもしれないです」と前向きな回答を。
 武田さんは同じ質問に「ひとりしか生き残れないんだったら“潔くみんなで死のうよ”って言うかもしれないです。ひとりだけ生き残ってもほかの6人の重みを背負って生きなくてはいけないと思うので“だったらみんな平等にしましょう”って」と答え、村井さんから「(平等なら)みんなで助かればいいんじゃないの?(笑)」と指摘されると「そうでした、そっちです(笑)」と訂正。
 朝倉監督は「今回、(出口と食糧はなくても)電気はあるので、電気関係の勉強はしたいです。なんか新しい発明をして逃げ道を探すことをちょっと考えたいですかね」とユニークな発想で回答し、ほかの登壇者の方々も次のように回答しました。

「意外と平和主義なので、みんなで助かる方向を懸命に探るタイプですね、そうは見えないと思いますけど(笑)」(ユキトシ役:秋山真太郎さん)
「ぼくは、誰についていけば一番助かるかを考えるタイプですね(笑)。(誰についていくかは)……消去法で村井くんかな(笑)」(タイチ役:駒木根隆介さん)
「私は映画みたいに冷静になれないと思うんですよ。“どうしよう、どうしよう”って言いすぎて、みんなにうざがられて、最初に殺されそうな(笑)」(ユミ役:水上京香さん)
「私は今年で20歳になるんですけど見た目が幼いので、子どものふりをしながら、それでももし闘いが始まったら、隠れられそうなところを見つけて隠れます」(ミチカ役:野口真緒さん)
「Faint⋆Starふたりでそうなっちゃったら、相方のYURIAちゃんをだしに使って、どう自分が助かるかを差し向けていくかもしれませんね」(主題歌「ネヴァエバ」担当:Faint⋆Star・HINAさん)
「(HINAさんに)人のことを使わないでくださいよ(笑)。そのときは説得します。助かりたいですね、できればふたりで(笑)」(主題歌「ネヴァエバ」担当:Faint⋆Star・YURIAさん)

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「低い身長だったり幼い見た目がコンプレックスだったんですけど、この作品に出会えてミチカちゃんをやることができて、本当に役者として幸せだなと思います」と、ミチカを演じた野口真緒さん

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「自分が殺されちゃうときのこととか」映画の中の状況に自分が陥ったことを思い浮かべて「そういう気持ちを想像しながら歌に込めました」と、主題歌「ネヴァエバ」を歌うFaint⋆StarのHINAさん

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「『ネヴァエバ』は『ドクムシ』の世界観を私たちが音にして表現した作品になっています。ぜひ曲を聴いて作品の余韻に浸っていただければ」と主題歌「ネヴァエバ」を歌うFaint⋆StarのYURIAさん

 朝倉監督は「今日ここに来てくれた6人のキャストと、ここに来られなかった宇治(清高=トシオ役)くん、そしてFaint⋆Starのみなさま、かつ、スクリーンの裏側の素敵な仕事をしてくれたたくさんのスタッフに支えられて作れた1本です。こういう映画はお友達とかとワイワイしながら観ると面白いと思うので、みなさまお誘いあわせの上、ぜひこれからもよろしくお願いします」とあいさつして舞台あいさつを締めくくりました。

 原作とは異なった展開で衝撃のラストに向かう『ドクムシ』は、4月9日(土)より新宿ピカデリーほかにて22日(金)までの2週間限定で特別上映。また「niconico」でも9日よりネットシネマ同時公開されています。

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