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尚玄さん「覗き見している感じ」を目指した主演・プロデュース作公開 『The Room』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった尚玄(しょうげん)さん、忍成修吾さん、デヴィッド・シン監督(左より)
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 国際的に活躍する俳優・尚玄さんが主演に加えてプロデュースもつとめた『The Room』がキネカ大森で開幕中の「第3回 夏のホラー秘宝まつり」の1本として8月20日に初日を迎え、尚玄さんとデヴィッド・シン監督、共演の忍成修吾さんが舞台あいさつをおこないました。

 『The Room』は、尚玄さんが演じる青年・タカと、タカの恋人で伊藤歩さんが演じるユミが主人公。アメリカ出張中のタカと東京にいるユミがビデオチャットで会話するうち徐々にユミが精神の均衡を失っていくストーリーで、映画の大部分がパソコンのビデオチャット画面という異色のシチュエーションホラーとなっています。

 デヴィッド・シン監督は『The Room』の独特な手法について「友達とビデオチャットしているときに、すごい近く感じたんんだけどその反面すごく遠く感じたこともあって、そのときに、ふたりの俳優だけ、ふたつの部屋だけで作品を作ってみたらどうなるだろうと思いつきました」と発想のきっかけを説明。
 最初は純粋に出演者としてオーディションで選ばれたという尚玄さんは「アイディアがすごく面白くて、先にほかの人にやられたら終わりだから早くやりたいと思っていて、近所のカフェで台本を読んで考えているときにたまたま伊藤歩さんが通ったので(笑)、“小さい作品だけど面白いアイディアだから読んでみてくれない?”と頼んで、そこから始まったんです」と、プロデュースもつとめた経緯を明かしました。

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「ほんとに実験的な作品だったので、カメラ固定の10分以上の長回しもあって、ずっと集中していなくてはいけない作品でした」と、主人公・タカ役の尚玄さん

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撮影前には「ビデオチャットの設定なので、どうやって撮るんだろうというのもけっこう興味を持っていました」と、タカの友人・レキを演じた忍成修吾さん

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「今回はホラー的な要素というよりも、人間の心理的なものとか、映画が終わったあとにジワジワ来る怖さというものを描いています」とデヴィッド・シン監督

 タカとユミの友人役で共演している忍成修吾さんの出演も、共演経験のある伊藤歩さんと尚玄さんの意見により尚玄さん直接の依頼で決まったとのこと。忍成さんは「会社に連絡もいただいたんですけど、基本的には尚玄さんに“歩さんとやるんだけど、どう?”って言われて“いいっすね、やりましょう”と(笑)」と振り返り「海外の監督さんとやる機会も初めてでしたし、知り合いと一緒に芝居ができるのも面白くて、楽しみにしていました」と出演の感想を述べました。

 また、尚玄さんは映画の内容について「カップルとかで、たぶんふたりの間では当たり前なんだけど他人が見たら恥ずかしいことってあるじゃないですか。そういうところを歩さんと出せたらいいなってと思って、最初のほうはちょっと覗き見している感じを目指して、そこからどんどんおかしな現象が起こっていく感じに持っていければいいと思っていて、それを描いたつもりです」と語り、忍成さんは「自分が出演した部分はわりとお芝居をしているんですけど、歩ちゃんと尚玄さんのところは会話劇なので、難しそうだなって思いました」と共演者の立場からコメント。
 そして尚玄さんは「ビデオチャットとか動画サイトとか、日常にあふれているものをモチーフにしているので、楽しんでもらえたらいいと思います」、忍成さんは「ほんとに新鮮な、観たことないようなホラー映画になっていると思いますので、ぜひ楽しんでください」、デヴィッド・シン監督は「この映画は、ほんとに俳優の芝居なしには成立しなかった。だから俳優たちの芝居を観ていただけたらと思います」と、それぞれに見どころを挙げて舞台あいさつを締めくくりました。

 『The Room』は、8月20日(土)より9月9日(金)までキネカ大森で開催中の「第3回 夏のホラー秘宝まつり 2016」で上映されています。(上映スケジュールは「ホラー秘宝まつり」公式サイトでご確認ください)。

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