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ホラー映画祭開幕に3作品の出演者・監督が集合! 「第3回 夏のホラー秘宝まつり 2016」開幕式

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左より『「超」怖い話」の千葉誠治監督、仁科あいさん、肘井美佳さん、荻野可鈴さん。『The Room』の尚玄(しょうげん)さん、忍成修吾さん、デヴィッド・シン監督。『EVIL IDOL SONG』の藤田恵名さん、大畑創監督
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 キネカ大森を会場にした観客参加型のホラー映画祭「第3回 夏のホラー秘宝まつり 2016」が8月20日に開幕し、同映画祭でお披露目となる3本の新作日本映画『「超」怖い話』『The Room』『EVIL IDOL SONG』の出演者と監督が揃っての開幕式がおこなわれました。

 キングレコードのホラーレーベル・ホラー秘宝と、ホラー映画未開の地だったキネカ大森がタッグを組んだ「ホラー秘宝まつり」は2014年に初開催され好評を博し、今年で3回目の開催。観客のみなさんの投票でグランプリを決める人気企画「ホラー総選挙」に向けて、開幕式では出演者と監督がそれぞれの作品の魅力を語るプレゼンテーションをおこないました。

 3人の女優が主演する3話構成のオムニバス『「超」怖い話』は、人気作家・平山夢明さんによるベストセラー実話怪談集の映像化作品。
 第弐話主演の荻野可鈴さんは「とにかくお化けの顔が怖いので、そこに注目していただけたら。それから、普段はこれだけよく喋る私がシリアスな顔をたくさんしていますので、そこもぜひ観ていただきたいです」とアピール。
 第壱話主演の肘井美佳さんは「ホラーといえば女の人の悲鳴。3人が三者三様の悲鳴を発していますので、そこも見どころです」と語るとともに「『「超」怖い話』という言葉はいろいろなところで使えるワードなので、流行語大賞狙っていこうかな(笑)」とジョークも。
 第参話主演の仁科あいさんは「実際の廃墟での撮影なので、その雰囲気の怖さもあると思いますし、みなさんも日常で目にするテレビとかお風呂場とかで怪奇現象が起こっていくので、家に帰ってからも怖さを感じられる作品になっていると思います」と怖さのポイントを挙げました。
 「ホラー秘宝まつり」に欠かせない存在ともいえる千葉誠治監督は「原作が平山夢明先生というホラーの第一人者の方で、20何巻ある中からピックアップした実話を映像化しています。3人のまったく違うタイプの美女がとんでもない目に遭わされて悲鳴をあげ続けるところを、その原作を使わせていただいて描きました(笑)。それから特殊メイクを百武(朋)さんという日本映画界が誇る天才の方にやっていただいて、とんでもない顔の幽霊がいっぱい出てくるのがハリウッド映画と闘えるところではないかなと思っております。原作、絶叫、そして特殊メイク。この3本で勝負できると思っていますので、ぜひご覧になってください」と自信を見せました。

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『「超」怖い話』チームの千葉誠治監督、仁科あいさん、肘井美佳さん、荻野可鈴さん(左より)。肘井さん曰く女優3人の衣装は「まったく打ち合わせもしていないのに白黒で統一されたという『「超」怖い話』」。
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 国際的に活躍する俳優・尚玄さんが主演とプロデュースをつとめた『The Room』は、海外出張中の恋人とビデオチャットで会話する女性が次第に精神的に追いつめられていく異色のシチュエーションホラー。
 尚玄さんは「ぼくらの作品の見どころは、キャストが4人しか出てこない。4日間の話を4日で撮ったんですけど、ぼくらはほんとにシチュエーションホラーというアイディアで勝負して、監督のデヴィッド・シンがアイディアを考えて、ぼくはそれが面白いと思ってこの企画に参加しました」と、参加の経緯も含めて説明。
 共演の忍成修吾さんは「『The Room』は人の生活を覗き見しているような感覚で観られるホラームービーで、驚くよりもジワジワ来る怖さが『The Room』の面白さかなと思うので、ぜひ楽しんでいってください」と話し、デヴィッド・シン監督は「今回のストーリーで重要だったのは恋人同士のリレーションシップを描きたいと思っていて、インターネットというのは人間のつきあいを近くしたところもあるんだけど離れてしまったところもあって、そこを描きたいと思いました。映画を楽しんでもらえたら幸いです」と作品のメッセージを語りました。

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『The Room』チームの尚玄さん、忍成修吾さん、デヴィッド・シン監督(左より)。尚玄さんは監督のコメントの通訳も担当。
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 音楽活動とともにグラビアでも活躍する「シンガーソングラドル」藤田恵名さんが映画初主演をつとめた『EVIL IDOL SONG』は、歌で人を殺す力を身につけたアイドルが主人公のストーリー。
 劇中でも「グラビア活動もおこなうシンガーソングライター」を演じた藤田さんは「この作品は藤田恵名が演じる藤崎佳奈というなにも満たされていなかった主人公が、人を殺すことのできるメロディを生み出して、その歌を聴いた人が多幸感、幸せな気持ちで死んでいくという、その歌が主題歌になっております。佳奈の気持ちの変わっていく様と、多幸感で人が死んでいくという不気味な感じ、その過程すべてが見どころだと思います」とコメント。
 大畑創監督は「歌で人を殺せるという、ほんとはやっちゃいけないんだけど、それがやりたくてやりたくて、歌いたくて仕方なくなってしまう主人公なんです。人が生きていたら“絶対にやってはいけないこともやってしまいたくなる”という側面もあると思うんですけど、そんなふうに“絶対にやっちゃいけないことをやりたい”と少しでも思ったことのある人にはとても楽しんでいただける映画になっているんじゃないかと思います」と、作品が秘める“怖さ”を覗かせました。

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『EVIL IDOL SONG』チームの藤田恵名さん(左)と大畑創監督。大畑監督は『EVIL IDOL SONG』だけでなく「夏のホラー秘宝まつり」で上映される初劇場公開監督作『へんげ』も「これもやってはいけないことをガンガンにやってしまう人たちが出てくる映画ですので、怖がりつつも気持ちよくなりたい人はぜひ観てください」とアピール。
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 「第3回 夏のホラー秘宝まつり 2016」は『「超」怖い話』『The Room』『EVIL IDOL SONG』の新作日本映画3本のほか、日本初上映となる新作海外作品2本や、日本作品海外作品おりまぜた旧作上映など豊富なラインナップを上映。「ホラー総選挙」のほか、ゲストによるトークショー「ホラーしゃべれ場」やコスプレ可の「パリポ上映」など盛りだくさんの企画も用意され、8月20日(土)より9月9日(金)まで3週間にわたってキネカ大森にて開催されます。

『「超」怖い話』舞台あいさつ『The Room』舞台あいさつ『EVIL IDOL SONG』舞台あいさつの模様も掲載しています。あわせてご覧ください。

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