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今関あきよし監督『青すぎる、青』11月4日の公開を前に俳優・映画監督ら15名から絶賛コメント

 上大迫祐希さんが主演をつとめる今関あきよし監督の新作青春ファンタジー『青すぎる、青』が11月4日に公開されるのを前に、映画監督・俳優ら総勢15名からの絶賛コメントが到着。また、新たな場面写真も解禁されました。

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新たに解禁された『青すぎる、青』場面写真。上大迫祐希さん演じる主人公・美巳(みみ)

 商業デビュー作『アイコ十六歳』(1983年)以来、若手女優の魅力を捉えることを得意としてきた今関あきよし監督の最新公開作となる『青すぎる、青』は、父を亡くした喪失感から抜け出せず卒業制作にも身が入らない美大生・美巳(みみ)が主人公。UFOに出会うなどの不思議な経験をする中で美巳が少しずつ成長していく姿が、鹿児島を舞台に描かれていきます。
 今関監督が原案も担当し、脚本はファンタジーを得意とする小林弘利さん。今関監督の師と言える大林宣彦監督の作品を彷彿とさせる青春ファンタジーとなっています。

 主人公の美巳を演じるのは、舞台である鹿児島出身で『神田川のふたり』(2021年/いまおかしんじ監督)主演で注目を集めた上大迫祐希(かみおおさこ・ゆうき)さん。
 そして美巳の親友でよき理解者である希良(きら)役に原愛音(はら・あいね)さん、美巳と希良の同級生・ユタカ役に肥後遼太郎さんと、今後の活躍が期待される若手キャストが集まっているのに加え、今関監督の最近作『釜石ラーメン物語』(2023年)にも出演していた佐伯日菜子さん、後期大林監督作品の常連であった窪塚俊介さんら実力派が共演しています。

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『青すぎる、青』場面写真。上大迫祐希さん演じる主人公・美巳(左)と原愛音さん演じる親友の希良

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『青すぎる、青』場面写真。上大迫祐希さん演じる主人公・美巳(左)と佐伯日菜子さん演じる伯母の嘉子

 鹿児島での先行公開を経て11月4日に東京の新宿K's cinemaで公開を迎えるのを前に、作品への応援コメントが解禁されました。
 元・宝塚トップの女優・愛華みれさん、プロデューサーとしても映画に携わる俳優の榎木孝明さん、元・鹿児島讀賣テレビアナウンサーで現在はテレビ埼玉アナウンサーの塚田舞さんら鹿児島出身者や鹿児島ゆかりの方々、ヴィジュアリストの手塚眞さん、映画監督の犬童一心さん、映画監督の小中和哉さん、映画イラストライターの三留まゆみさんら、今関監督とは自主映画時代から親交の深い映画人たち、新作『市子』公開を控える映画監督の戸田彬弘さん、“Jホラーの父”と呼ばれるホラーの名匠で近年はジュニア向け小説の分野で「恐怖コレクター」など人気作を生み出す映画監督・小説家の鶴田法男さんらがコメントを寄せています。

 愛華みれさんが「主演の上大迫さんの魂の叫びに号泣。」、戸田彬弘さんが「主演の上大迫祐希は、令和には稀有な懐かしさを感じさせる女優だ。」と評するなど主演の上大迫さんに多くの絶賛の声が。
 また『あしやのきゅうしょく』(2022年)などの監督・白羽弥仁さは今関監督の自主映画時代の代表作のタイトルを引用し「ORANGINGʼ79からBLUEING2023へ」と、鶴田法男さんは「今関あきよし監督と小林弘利氏は、40数年を経た今も「神」だった。」と、自主映画時代から今関監督を知る視点で作品を称賛しています。
※コメントはお名前の五十音順に掲載しています。

俳優:愛華みれさんコメント

つい先日SOS!を叫んだばかりの私に「青すぎる、青」という映画が、やってきた。芸術大学の卒業を迎えようという若者たちが、感性豊かに自分らしい生き方をそれぞれ模索している。この世界、謎だらけをもがき、不思議な体験に触れ、この夢じゃない現実を受け入れようとする…実をいうと私も、この町でUFOに二度遭い不思議な体験をしているのだ。主演の上大迫さんの魂の叫びに号泣。青を求めどんどん突き進む姿に応援した。
空を見上げつながる何かに、話しかけたことあなたもないですか?めぐりめぐって…たどり着いた青のまぶしさに深くハート震えました。

漫画家:阿部ゆたかさんコメント

「青すぎる、青」このタイトルを聞いた時、一体どんな青だろうと非常に興味を持ち、ロケの情報を見るたびワクワクしておりました。 というのも自分は、青の使い方がとても印象的と「阿部ブルー」とも言われてました。 名付け親は漫画家バロン吉元氏の奥様の刺繍アーティストの吉元れい花さん。 今関監督は一体どんな青を見せてくれるんだろうと… 今回作品を見せていただき、初っ端からどきも抜かれ、青の意味が話が進むたび重なって、そして… そっかー!
その青か!なるほど!と鳥肌ものでした。 今関監督さすがです! そのみずみずしい感性、憎いです!自分も自分の青の追求、さらにがんばります!

映画監督:犬童一心さんコメント

青春にしか吹かない風、見えない光が、画面に溢れて満ちる。
死を隣に置いて生きた青すぎる間を懐かしく味わった。
この映画の人ごとではない若さがうらやましくもあり、ザマァみろとも思ったり。鹿児島に行きたいなあ。

俳優:榎木孝明さんコメント

不思議が不思議でない未来が、すぐそこまで来ています。そんな感性を先取りした上大迫祐希さんの素敵な存在感、そして映像の美しさも合わせて堪能ください。

映画監督:小中和哉さんコメント

劇中のセリフにある通り、「この世界は謎に満ちている」という雰囲気を楽しみました。ファンタジー的な謎だけでなく、人間の心の謎を感じさせてくれます。自分らしい表現を求めてもがくヒロインに自分を重ねて見てしまいました。

鹿児島市長:下鶴隆央さんコメント

「青すぎる、青」の公開、心よりお慶び申し上げます。雄大な桜島をはじめ、鹿児島市の自然やまち並みを舞台とした繊細で心温まるストーリーは、きっと全国の方を魅了することと思います。
映画の世界観を味わいに、ぜひ、魅力あふれる鹿児島市へもお越しください。

映画監督:白羽弥仁さんコメント

ORANGING’79からBLUEING2023へ
屋上の秘密基地はいつだって宇宙に一番近い場所だ。永遠の自主映画青年は今日も空を見上げる少女に想いを託す。未知との遭遇はこれからなのだと。

劇作家・演出家:鈴木聡さんコメント

現実と夢の境は曖昧で、わからないことだらけのまま卒業制作はできない。苛立ちつづけ焦点の定まらない青春がリアル。ナイーブなんだけど軽自動車を勇ましく運転する美巳役の上大迫さんが自然体で良いな。

テレビ埼玉アナウンサー(元・鹿児島讀賣テレビアナウンサー):塚田舞さんコメント

十年来の仲の祐希ちゃん。彼女ほど自然体という言葉が似合う人はいません。
実直で人間味溢れる彼女は作品の中でもそのまま生きています。
きっと誰しもいつの間にかその魅力に引き込まれますよ。

映画監督・小説家:鶴田法男さんコメント

映画に少女を恋させてきた『アイコ十六歳』などの今関あきよし監督と、少女の魅力をSFファンタジーに昇華させた『星空のむこうの国』の脚本家、小林弘利氏がガッチリ組んだ魅惑作。情緒溢れる鹿児島の町と自然を背景に描かれる、大人へと成長する少女の心の揺らぎのミステリーはUFOの謎にも匹敵すると言わんばかりの大胆な作劇に脱帽。無能な自主映画作家だった自分には雲の上の存在だった今関あきよし監督と小林弘利氏は、40数年を経た今も「神」だった。

ヴィジュアリスト:手塚眞さんコメント

空か海かわからない混沌とした青い世界の中、子宮から出られない美巳はガジュマルの母性的エネルギーを得て、巫女(母)となるべく肉体を汚す。少女から大人へと移りゆく痛みが静かに涙を誘う。これは神秘的な桜島を背景に語られる、少女たちの神話だ。

映画監督:戸田彬弘さんコメント

新たなミューズの誕生。
主演の上大迫祐希は、令和には稀有な懐かしさを感じさせる女優だ。
彼女は、80年代の角川映画を彷彿とさせる本作に、まさにピッタリとハマっている。

劇作家・演出家:平塚直隆さんコメント

上大迫さんには僕が東京でやるお芝居にはほぼ出て貰ってます。彼女の良く通る声と真っすぐな目と雑味のない笑顔が好きです。

映画イラストライター:三留まゆみさんコメント

これは今関あきよし監督の『インターステラー』かもしれない。うん、これは父と娘の約束の物語だ。
『コンタクト』の大好きな冒頭シーン。「宇宙には私たちしかいないの?」。夜空を見上げる幼い娘に父はこうこたえる。「そんなことはないさ。だってぼくたちだけだったらさみしすぎるだろう?」
『アイコ十六歳』で父と娘は屋根に並んで空を見上げた。そこは宇宙(そら)にいちばん近い場所だったから。
古いアパートの屋上は宇宙(そら)にいちばん近い場所だ。自由で気楽で、だからときどきせつない。
放課後のデッサン室の匂いを思い出す。木炭と、油絵の具と、テレピン油の混ざったあのなつかしい匂い。私にとっての宇宙(そら)は「土曜日の午後のデッサン室」だった。そして、そこにはまだなにものでもない自分が、懸命に探し続けている青=宇宙があって、だれかと交信しようとしていた。『青すぎる、青』の彼女たちのように。
We are not alone.
彼女たちと同じく、その言葉を求めて。

作家・エッセイスト:路望(ロミ)さんコメント

まさに、“世界は謎に包まれている”この世の中。 分からないことだらけ、不確かなものだらけで不安にもなる。 自分というものですら説明が出来ず、自分らしさすら何なのかわからない中で、葛藤しながらもがいている姿や1人1人のあふれ出る生々しい飾らないありのままの一言一言を聞き自分の人生を重ねた。 トクトクと自分の鼓動を感じながらその様とその言葉を自分の中に入れていった。
【生きるとは】そんなテーマを感じながら・・・ 正解なんて求めなくていいんだ。 もっともっと自由に、自分の感覚を信じて、自分自身を信じて、自分に感謝して感じるままに生きていいんだよ。そのままいっちゃえ!!って応援してもらい、 【自分の人生を生きる勇気】を持ち帰りました。

 コメントと合わせて新たな場面写真も解禁。映画の中で重要な役割を持つがじゅまるの樹の前に佇む美巳、思い悩み体を丸めて横たわる美巳の姿が映し出されています。

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新たに解禁された『青すぎる、青』場面写真。上大迫祐希さん演じる主人公・美巳(みみ)

 10月27日金曜日より鹿児島ミッテ10で先行上映されている『青すぎる、青』は、11月4日土曜日より東京の新宿K's cinemaで公開されるのを皮切りに全国順次公開。新宿K's cinemaでは公開初日の11月4日に主演の上大迫祐希さん、共演の原愛音さんと窪塚俊介さん、今関あきよし監督が登壇して舞台あいさつがおこなわれます。

『青すぎる、青』初日舞台あいさつ

  • 開催日時:2023年11月4日(土) 12時00分の回上映終了後
  • 会場:新宿K's cinema
  • 登壇者(敬称略):上大迫祐希(田中美巳役) 原愛音(本橋希良役) 窪塚俊介(佐野広大役) 今関あきよし(監督)
【『青すぎる、青』予告編】

『青すぎる、青』ストーリー

唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳(上大迫祐希)。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子(佐伯日菜子)との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず落ち着かない日々を過ごしていた。親友の希良(原愛音)は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子も、また人には言えない深い秘密を抱えていた…。
そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聞こえるはずのない声や音が聴こえるようになってしまう…。様々な出会いや体験を通じて、自分自身を正面から見つめ始める美巳。自分という小さな世界で生きてきた美巳が、人との出会いや不思議な体験を通して成長していく姿を描く。
ポスター

青すぎる、青

  • 上大迫祐希
    原愛音 肥後遼太郎
    松元裕樹 まっぴーさくらじま 森 優稀 三浦結愛 穂原康博 新名真郎 田中千枝子
    逢澤みちる / 窪塚俊介 佐伯日菜子

  • 監督・原案:今関あきよし
  • 脚本:小林弘利
  • 音楽・MA:種子田博邦
  • エグゼクティブ・プロデューサー:嶋田豪/肥後潮一郎
  • プロデューサー:星野晴美/西田建一
  • 鹿児島弁監修:西田聖志郎
  • 撮影・編集・VFX:三本木久城(JSC)
  • 録音:寒川聖美
  • 美術:塩津洋一
  • 主題歌:よしむらさおり「palette」(作詞・作曲:よしむらさおり)
  • SPECIAL THANKS:小牧醸造株式会社
  • 協力:鹿児島市 羽子田幸一
  • ロケ協力:鹿児島レディスカレッジヘアーアート学科/株式会社マツモト工芸ドローン事業部
  • 制作協力:南大隅町開発株式会社/かごしまフィルムオフィス
  • 制作・配給:アイエス・フィールド
  • 製作:「青すぎる、青」製作委員会

  • 2023年/カラー/アメリカンビスタ/ステレオ/103分

2023年10月27日(金)鹿児島ミッテ10にて鹿児島先行ロードショー 11月4日(土)より新宿K's cinemaほか全国順次ロードショー

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