12月20日より全国公開中の『ありきたりな言葉じゃなくて』から、「ある出来事」によって笑いに包まれた主演・前原滉さんクランクアップ時の映像が解禁されました。
　また、小西桜子さんが演じる謎めいたヒロイン“りえ”の、秘められた背景を想像させる制服姿の場面写真も解禁されました。

　『ありきたりな言葉じゃなくて』は、報道情報番組やバラエティ番組など、長年にわたり数々の人気番組を制作しているテレビ朝日映像が、社内に『映画プロジェクト」を立ち上げ制作した、同社初のオリジナル長編映画。脚本家デビューを目前に控えた構成作家の青年が、ひとりの女性との出会いによって周囲の信頼や仕事を失っていく過程やその背後にあるものを、ミステリー的要素も混じえて描いた「痛切な青春」の物語となっています。

　映画やテレビドラマで話題作への出演が続く前原滉さんが念願の脚本家デビューを目前に思わぬ事態に陥る主人公・藤田拓也を演じ、拓也が出会う“彼女”のりえ役には小西桜子さん。そのほか、内田慈（うちだ・ちか）さん、奥野瑛太さん、那須佐代子さん、小川菜摘さん、山下容莉枝さん、酒向芳さんら、実力派俳優陣が出演しています。

　このほど解禁されたのは、主演・前原滉さんのクランクアップ時の映像。最後に撮影されたのは前原さん演じる 拓也たちがタクシーである場所に向かうシーンで、すべての撮影を終え花束を受け取った前原さんは「終わったときどんな感情になるのかなと思ったら、（うしろを指差し）あれがオモロすぎて」と笑顔で話し、スタッフからも笑いが。
　実は、撮影でタクシーとして使われた劇用車の屋根の表示灯が撮影中に外れて紛失してしまうというアクシデントがあり、深夜で別のものを用意することもできず、スタッフがあり合わせの材料でその場で表示灯を作ったとのこと。
　公開記念舞台あいさつでも前原さん自身の口から語られたこの出来事のおかげで、笑いに包まれたクランクアップシーンとなっています。

　さらに、小西桜子さん演じるヒロイン”りえ”の新たな場面写真も解禁されました。
　劇中では、不可解な行動で拓也を翻弄する“彼女”のりえ。解禁された新たな場面写真は、制服姿で誰かに強い視線を向ける、高校時代のりえ。りえの行動に隠された真実のヒントになるかもしれない場面写真となっています。

　情報番組ディレクターや、ドキュメンタリー番組の演出、ドラマプロデューサーなどをつとめ、ドキュメンタリー『LE CHOCOLAT DE H』（２０１９年）で初の劇場作品監督をつとめた渡邉崇監督がメガホンをとり「言葉」が生むもの、生んでしまうものを描いた現代の若者たちのストーリー『ありきたりな言葉じゃなくて』は、12月20日金曜日より、全国公開されています。

『ありきたりな言葉じゃなくて』あらすじ

32歳の藤田拓也（前原滉）は中華料理店を営む両親と暮らしながら、テレビの構成作家として働いている。念願のドラマ脚本家への道を探るなか、売れっ子脚本家・伊東京子（内田慈）の後押しを受け、ついにデビューが決定する。
夢を掴み、浮かれた気持ちでキャバクラを訪れた拓也は、そこで出会った“りえ”（小西桜子）と意気投合。ある晩、りえと遊んで泥酔した拓也が、翌朝目を覚ますと、そこはホテルのベッドの上。記憶がない拓也は、りえの姿が見当たらないことに焦って何度も連絡を取ろうとするが、なぜか繋がらない。
数日後、ようやくりえからメッセージが届き、待ち合わせ場所へと向かう。するとそこには、りえの”彼氏”だという男・猪山衛（奥野瑛太）が待っていた。強引にりえを襲ったという疑いをかけられ、高額の示談金を要求された拓也は困惑するが、脚本家デビューを控えてスキャンダルを恐れるあまり、要求を受け入れてしまう。
やがて、事態はテレビ局にも発覚し、拓也は脚本の担当から外されてしまう。京子や家族からの信頼も失い、絶望する拓也の前に、りえが再び姿を現す。果たして、あの夜の真相は？そして、りえが心に隠し持っていた本当の気持ちとは……？