新鋭・相馬雄太監督が、子どもたちに向き合う熱血教師を描く新作『星野先生は今日も走る』の製作が決定し、お笑いタレントのみやぞんさんが主演をつとめることが発表されました。２０２６年の劇場公開が予定されています。
『星野先生は今日も走る』は、産休代替教員として田舎の学校に赴任してきた「熱血教師」の星野裕一が、さまざまな問題を抱える子どもたちと向き合おうとする物語。
メガホンをとるのは、今年１月に公開された『僕のなかのブラウニー』で商業監督デビューを果たした新鋭・相馬裕太監督。相馬監督はこれまで「子どもと社会問題」を題材にした短編作品を多数制作しており、今回は自ら原案もつとめ、社会に向けて「令和を生きる子どもたちに大人はどうやって向き合うべきなのか」という問いを投げかける作品を生み出します。
脚本は、第30回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した『明日の記憶』（２００５年／堤幸彦監督）など多くの映画やテレビドラマの脚本を手がける三浦有為子（みうら・ういこ）さん。原作・脚本を手がけた『僕のなかのブラウニー』に続き、相馬監督とタッグを組みます。
主人公の熱血教師・星野を演じるのは、お笑いタレントとしてテレビ番組などで活躍し、これが映画初主演となる、みやぞんさん。みやぞんさん本人も驚きを感じたという意外性のあるキャスティングとなっています。
そして、共演キャストの情報も解禁されています。
テレビドラマ「結婚予定日」（２０２３年）や舞台など多くの作品に出演し歌手としても人気の大原櫻子さん、「仮面ライダーディケイド」などで知られ俳優に留まらない多彩な活動を見せる井上正大（いのうえ・まさひろ）さん、『少女〜an adolescent』（２００１年／奥田瑛二監督）でデビューし近年は映画の企画・プロデュースもおこなう小沢まゆさんと、マルチな活躍を見せる俳優陣が共演。
また、多くのテレビドラマなどに出演する柊悟（しゅうご）さん、『すずめの戸締まり』（２０２２年／新海誠監督）で主人公の幼少期の声を演じた三浦あかりさん、人気グループの研究生・EBIDAN NEXTでも活動する山口暖人（やまぐち・はるひ）さんと、２０１２年生まれのフレッシュな俳優たちの出演も発表されています。
情報解禁にあたり、主演のみやぞんさん、共演の大原櫻子さん、相馬雄太監督がコメントを発表。みやぞんさんは「絶対間違いだから」「詐欺だから」と思ったと映画主演の驚きを笑いを混じえて表現。同僚教師を演じる大原さんは「ゾワッとしました」と脚本の印象を語り、相馬監督は「個人的な制作コンセプトは「裏切り」です」と、これまでの作品とは違ったアプローチになることを予感させています。
主演（星野裕一役）：みやぞんさんコメント
最初にお話しを頂いて最初に感じたのは、絶対間違いだからちゃんと会社とか調べてマネージャー！でした笑
その後、なんだか主演でと言うお話しで監督さん直々にオファーして頂いてるとの事で次に感じたのは詐欺だからちゃんと調べてマネージャー！でした笑
でもそれくらいの驚きがありまして、今は台本も頂き本当にこの作品に関われる事にただただ感謝しております。
あのー色んなドラマや映画観てますが今回の作品は今まででこのパターンは無い新感覚の映画です！なのでかなり今からドキドキワクワクしております！
これからどうなるかわかりませんが皆様みやぞんの先生役お楽しみに！
出演（花浦詩織役）：大原櫻子さんコメント
タイトルを聞いた時、とてもポップで明るい世界観を想像していたのですが、台本を読んでみて現実的で最後はゾワっとしました。私が演じる花浦は先生同士や、生徒と親の板挟みになることが多く、どう行動すればいいのか、常に悩んでいる性格です。人間の弱さが垣間見れるシーンがたくさんあります。観ている方に共感していただけるよう、心情を繊細に演じたいと思います。
相馬雄太監督コメント
ヤングケアラーや学習障害、学校内のジェンダー問題など、「子どもと社会問題」を題材に数々の映画を制作してきましたが、本作は今までの作品とは一線を画す内容となっています。主演のみやぞんさんをはじめ、大原櫻子さんや井上正大さん、小沢まゆさんなど豪華キャストに出演頂き、身が引き締まる思いです。
個人的な制作コンセプトは「裏切り」です。良い意味で、多くの人を裏切ることができるよう、頑張りたいと思います。
撮影は３月中旬より４月にかけて、相馬監督の出身地である千葉県船橋市や、みやぞんさんの出資地・東京都足立区でおこなわれる予定で、２０２６年の公開と映画祭出品が予定されています。
ほかのキャストなども順次発表が予定されており、今後の情報にも注目です。
『星野先生は今日も走る』ストーリー
産休代替教員として田舎の学校に赴任してきた星野裕一は、自他共に認める「熱血教師」。
教育虐待、不登校、障がい、様々な悩みを抱える令和の子どもたちに星野は全身全霊でぶつかっていく。
星野は子どもたちと心を通わせることができるのか。物語は少しずつ形を変えていく。