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生活保護を題材とした吉田浩太監督『スノードロップ』10月の公開に向けポスター&予告編解禁

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解禁された『スノードロップ』ポスターヴィジュアル(※クリックで拡大します)

 実話をもとにある家族の選択を描く吉田浩太監督『スノードロップ』が10月10日に公開されるのを前に、ポスターヴィジュアルと予告編が解禁されました。

 『スノードロップ』は、年老いた病気の両親と同居し生活に困窮する女性を主人公に、生活保護受給の申請手続きを進めつつも矛盾した選択を下した一家とその周囲の人々を描いていくストーリー。

 監督をつとめたのは『Sexual Drive』(2021年)や『愛の病』(2017年)など、独特の視点で人間の営みを描き、新作『終点のあの子』公開を2026年に控える吉田浩太監督。
 過去に病に倒れ、生活保護を受給して療養と復帰を果たした経験を持つ吉田監督は、本作のモデルとなった実在の一家の事件に衝撃を受け、その根本的に矛盾した選択の背後にあるものを映画を作ることを通して探っていきたいと、『スノードロップ』製作を決意しました。

 キャストは完全なオーディションにより選ばれ、主人公の生活保護を申請する女性・葉波直子を17年ぶりの映画主演となる西原亜希さん、葉波家を担当するケースワーカーの宗村美樹を新進女優のイトウハルヒさんが、ぞれぞれ演じるほか、小野塚老さん、みやなおこさん、芦原健介さん、丸山奈緒さん、橋野純平さん、芹澤興人さん、はなさんらが出演しています。

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『スノードロップ』場面写真。西原亜希さん演じる葉波直子(右)と、イトウハルヒさん演じる宗村幸恵

 2024年にはエジプトで開催された第45回回路国際映画祭(Cairo International Film Festival)インターナショナルコンペティション部門入選、第19回大阪アジアン映画祭メインコンペティション部門入選と、国内外の映画祭で話題となってきた『スノードロップ』の国内公開を前に解禁されたポスターヴィジュアルは、家の台所に立つ主人公・葉波直子のうしろ姿の写真が使われ、主人公が直面する「生活」を強く感じさせるデザイン。
 予告編でも、台所で料理をする葉波直子など、家庭内のカットが多く使われ、やはり一家の「生活」を感じさせる映像となっています。

【『スノードロップ』予告編】

 吉田監督の、実在の一家の選択の真意を問い、生活保護を受給することの意味を追求したいという思いから制作された『スノードロップ』は、10月10日金曜日より、東京の新宿武蔵野館で公開されます。

『スノードロップ』あらすじ

認知症の母・キヨと同居している葉波直子の元、長年蒸発していた父・栄治が帰宅してくる。長年蒸発したままった父の帰宅に困惑する娘の直子だったが、母・キヨの栄治を迎えいれたい要望を聞き、同居するようになる。以来、栄治が新聞配達をし、家計を支えるようになっていく。
父・栄治の同居から10年ほど経ったある日。持病の悪化により栄治は新聞配達が出来なくなってしまい、栄治は仕事の引退を余儀なくされてしまう。父の仕事の引退をきっかけに生活保護の申請を考えるようになっていく。一家を代表した直子が生活保護を申請するため市役所に出向き、ケースワーカー・宗村とのやり取りを重ねて申請作業を進めていく。母が重度の認知症であり父も病気の悪化により仕事が出来ない状態で預貯金もほとんどない状態の一家は生活保護を受けるには十分な資格があった。
宗村の親切な対応により生活保護申請はスムーズに進められていき、葉波家の訪問審査を受けて生活保護の受託はほぼ決まった。その訪問審査を無事終えた夜。無事生活保護申請は通るであろう状況の中、栄治が直子に衝撃の一言を告げた......。
ポスター

スノードロップ

  • 西原亜希 イトウハルヒ 小野塚老 みやなおこ 芦原健介 丸山奈緒 橋野純平 芹澤興人 はな

  • 監督・脚本:吉田浩太
  • プロデューサー:後藤剛
  • 撮影監督:関将史
  • 撮影:関口洋平
  • 録音:森山一輝
  • 美術:岩崎未来
  • 衣裳:高橋栄治
  • メイク:前田美沙子
  • スチール:須藤未悠
  • 助監督:工藤渉
  • 制作:古谷蓮
  • 主題歌:浜田真理子「かなしみ」
  • 製作:クラッパー
  • 宣伝・配給:シャイカー

  • 2024年/カラー/ステレオ/DCP/98分

2025年10月10日(金) 新宿武蔵野館にて上映

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