作家・柚木麻子さんの小説を吉田浩太監督がメガホンをとって映画化する當真あみさん中島セナさんダブル主演『終点のあの子』が2026年1月23日に公開されるのを前に、本ポスターと予告編が解禁されました。
『終点のあの子』は、作品の映画化が相次いでいる作家・柚木麻子さんが中高一貫の私立女子校の生徒たちを描いた連作短編集「終点のあの子」から、第88回オール讀物新人賞受賞作の「フォーゲットミー、ノットブルー」をメインに映画化した作品。
内部進学生の立花希代子と、有名カメラマンの娘で外部から入学した奥沢朱里、入学式に出会い親しくなっていくふたりを主人公に、女子高校生の切実な心情が、リアルに、切なく、残酷に描かれていきます。
希代子役には『おいしくて泣くとき』(2025年/横尾初喜監督)『ストロベリームーン 余命半年の恋』(2025年/酒井麻衣監督)などの當真あみ(とうま・あみ)さん、朱里役には『あこがれの色彩』(2022年/小島淳二監督)『ブルーピリオド』(2024年/萩原健太郎監督)などの中島セナさんと、話題作への出演が続く若手女優ふたりがダブル主演をつとめるのに加え、ふたりの同級生役に平澤宏々路(ひらさわ・こころ)さん、南琴奈(みなみ・ことな)さん、さらに深川麻衣さん、石田ひかりさんら、新原泰佑(にいはら・たいすけ)さん、小西桜子さん、野村麻純(のむら・ますみ)さんら、豪華なキャスト陣が出演。
監督・脚本は『愛の病』(2017年)『Sexual Drive』(2021年)など、主体的な女性の姿を独特の視点で描き、実際の事件を題材とした近作『スノードロップ』(2025年)も大きな話題を集めた吉田浩太監督。原作小説を読んで強く心を動かされたという吉田監督が、10年以上をかけて映画化を実現させ、自身初の小説の映画化に挑みます。
映画化が発表されて以来、注目が集まる『終点のあの子』の本ポスターと予告編が解禁。
ポスターは、上段に希代子、下段に朱里のどこかを見つめるような表情に「特別な存在になりたい――」という、ふたりの関係を暗示するような構図に「世界と繋がった 私たちは、 足が絡まっても、 歩き続ける――」というコピーが不揃いに添えられ、本作が描くものを感じさせます。
予告編は、高校で何気ない日常を過ごす希代子の姿で幕を開け、朱里との出会いと、それによってこれまでと違ったきらめきを見せ始める希代子の日々が描かれたのち、ある出来事をきっかけに雰囲気が一転。不穏な空気の中で希代子と朱里を中心に少女たちの切実な時間が描かれ「わたしたちは何者にもなれないままおとなになっていくの?」という文字が。スタンダードサイズの主観映像で描かれる朱里の表情や、ポスターのコピーと対応するようなモノローグも印象的です。


