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『悲しいボーイフレンド』初日舞台あいさつ

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映画公開を記念してポーズを決める上田結さん、松下優也さん、寺脇康文さん、寺島咲さん、草野陽花監督(左より)

 寺脇康文さんが初の単独主演をつとめた映画『悲しいボーイフレンド』が2月21日に初日を迎えました。シネマート六本木で草野陽花監督、共演の寺島咲さんらとともに舞台あいさつに登場した寺脇さんは「昨夜、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲り損ねた寺脇です」とあいさつして客席の笑いを誘いました。
 渡辺美里さんの同タイトルの曲をモチーフにした『悲しいボーイフレンド』は、寺脇さん演じる主人公・岩津が、寺島さんが演じる不思議な少女・香奈と出会い、中学生時代の記憶をたどっていく物語。
 「熱血漢ではない、ギアで言うとニュートラルみたいな男の役をやりたいと思っていたときなので、台本をいただいたときにタイミングがバッチリでした」という寺脇さんは、一番気に入っているという岩津と可奈が河原を歩くシーンについて「テンポアップする映画が多い中、ふたりが歩くだけのシーンをあれだけたっぷり情緒豊かに見せてくれた監督はすごいなと思います。観ている方も、あのシーンからふたりと一緒に旅をしている気持ちになるんじゃないかと思います」とコメント。
 やはりそのシーンが印象に残っているという香奈役の寺島さんは「自分で観ても自信を持って“よかったな”と思える作品なので、こうしてみなさんに見ていただけたのがとても嬉しいです」と公開を迎えた心境を語りました。

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主人公・岩津役の寺脇康文さんは「去年の7月に撮影をしてから1回も完成した作品を観ていないので、ぼくも劇場に来て観たいなと思っています」とあいさつしました

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「観る方の世代や性別によって感じ方が違うと思うので、意見の交換などをしたらいろいろな楽しみ方ができると思います」とコメントした香奈役の寺島咲さん

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「(原作なしの)オリジナル作品だからという特別なものはないですが、ぼくの青春時代の残滓みたいなものがスクリーンに焼きついているかもしれません」と草野陽花監督

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本作が映画デビューとなる昌子役の上田結さんは「悲しいだけではなくて、明日への一歩を踏み出そうという気持ちにしてくれる作品だと思います」とコメント

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中学時代の岩津を演じた松下優也さんは歌手として活動中で映画初挑戦。初日を迎え「スクリーンの中にいるぼくを見られるということで緊張しています」とのこと

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寺脇康文さん(中央)は舞台あいさつの司会者にもたびたび鋭いツッコミをいれ、客席を沸かせました。そのやりとりに上田結さん(左)と寺島咲さん(右)も笑顔

 中学生時代の岩津を演じた松下優也さんと、その恋の相手・昌子役の上田結さんはともに映画初出演。これまで歌手として活動してきた松下さんは「こういう経験をさせていただくことで、歌う中でも勘定の入れ方が変わってきました」と、オーディションで選ばれた上田さんは「映画の監督は厳しい人かと思っていたら、草野監督はすごく優しくてホッとしましたね」と、それぞれ映画初挑戦の感想を述べました。
 舞台あいさつの最後には、寺脇さんは「派手な作品ではないですけど、心がキューンとなる想いをしていただければいいと思います。その心のキューンが多くの方に広がるといいなと思います」と、草野監督は「シンプルな映画ですけど、みなさんの心を打つ映画だと信じております」と、それぞれ観客へメッセージを送りました。

 映画の舞台となる西宮では先行公開され好評を得ている『悲しいボーイフレンド』は、2月21日(土)よりシネマート六本木ほか、全国順次ロードショーされます。

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