舞台あいさつをおこなった日高虎太郎(ひたか・こたろう)監督、古林南(こばやし・みなみ)さん、田村明石(たむら・あかし)さん、横山唯さん(左より)
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ふたりの女子高校生が怪我をきっかけに心を通わせていく姿を描いた中編『2人のギブス』が8月30日に新宿K's cinemaで初日を迎え、日高虎太郎監督と主演の古林南さん、共演の田村明石さん、横山唯さんが舞台あいさつをおこないました。
『2人のギブス』は、大会前に揃って怪我をしたふたりの女子バスケ部員・愛花(まなか)と詩織がギプスと松葉杖で過ごす夏の日々を、愛花の彼氏や女子マネージャーとの関係を交えて描いていく青春ストーリー。第25回TAMA NEW WAVE「ある視点」部門での高評価を経て劇場公開を迎えました。
『2人のギブス』が初劇場公開作となる日高虎太郎監督は「映画監督を志して、こういうかたちで劇場公開されるというのはまず第一の目標だったので、こうして公開する機会をいただけたことにすごく感謝しています。足を運んでいただいたみなさま、ほんとにありがとうございます」とあいさつ。
主人公のバスケ部員・伊坂詩織を演じた古林南さんは「お客様の前で公式に上映されるのは今日が初めてなので、ぜひみなさまの感想などを教えていただけたら嬉しいと思います」と初日を迎えた心境を述べ、もうひとりの主人公・池浦愛花役の古見陽香里(ふるみ・ひかり)はビデオメッセージで「『2人のギブス』は、私にとって初主演映画であり、胸を張って代表作といえる作品になっています」とコメントを寄せました。
撮影がおこなわれたのは2年前の夏で、古林さんは「真夏の暑い時期に撮影した作品を、こうして数年後の真夏の暑い中、みなさんに観ていただく機会を得ることができて、とっても嬉しいです」と話し、愛花の恋人で男子バスケ部員の中谷昌樹を演じた田村明石さんも「めちゃめちゃ暑い中で撮影して、ぼくはめちゃめちゃ汗っかきで、汗でNGを出しちゃったりとか、たくさんご迷惑をかけたんですけど、そういうのをみんなで乗り越えて、こうやってみなさんの前にお届けできるのが、とても嬉しく思います」と、暑さを振り返ってコメント。
女子バスケ部員の前田を演じた横山唯さんは「撮影のころは、私はまだ学生で、私の出身校の先輩方が撮影のメンバーにたくさんいらっしゃる作品だったんですね。なので、とても思い出深い作品になっています」と、撮影の思い出を語りました。
舞台あいさつは、古林さんと日高監督のコメントで締めくくられました。
日高虎太郎監督「この作品は、ぼくが3年前に下北沢の駅前で、この作品のポスターのような松葉杖をついたふたりの女の子を目撃したところから着想して、みんなでがんばって作った作品となっています。観ていただいて、感想とか意見とか忌憚なく伝えていただければ励みになりますので、よろしくお願いします」
古林南さん「この作品は、愛花と詩織というふたりの中で起きたことと、その周りで起きた、すごい手の届く範囲の世界のことなんですけど、ふたりにとって、周りにとって、その世界がどれだけ深くてかけがえのないものだったかというのは、本人たちにも、映画を観た私たちの中に残るものだと思っています。そういうふうな作品が、誰かの心に引っかかって残っていけば、詩織としても嬉しいなと思っております。ぜひよろしくお願いします」
舞台あいさつ登壇者や古見陽香里さんのほか、マネージャー・島崎綾役の望月ゆうかさんや、ミノリさん、中島優菜さんらが出演する『2人のギブス』は、8月30日土曜日より9月12日金曜日まで、東京の新宿K's cinemaで上映。上映期間中には連日、舞台あいさつが予定されています。