京都の介護施設を舞台に「生と死」を明るく描く大西礼芳さん主演『また逢いましょう』が7月18日より京都・大阪、19日より東京で公開されるのを前に、芸能活動経験を持つ介護士の介護士★西田岩佐のふたりほか介護関係者や映画関係者らからの推薦コメントが解禁されました。また舞台あいさつなど激情イベントも決定、新規場面写真も解禁されています。
『また逢いましょう』は、売れないマンガ家の夏川優希が、事故で不自由な身体となった父親の付き添いで通う介護施設の人々との触れ合いを通して、人間の「生と死」を深く、かつ明るくユーモアもたっぷりに描いていく作品。
『また逢いましょう』場面写真。大西礼芳さんが演じる主人公・夏川優希
京都で実際に介護施設を運営する伊藤芳宏さんの著書を原案に、京都と東京を拠点に『嵐電』(2019年/鈴木卓爾監督)など 映画の企画・プロデュースをおこなってきた西田宣善監督が自らメガホンをとってフィクションとして映画化。『夜明けまでバス停で』(2022年/高橋伴明監督)で多くの脚本賞を受賞した梶原阿貴さんが脚本とアソシエイトプロデューサーをつとめています。
『初級演技レッスン』(2024年/串田壮史監督)などのほか『嵐電』『夜明けまでバス停で』にも出演していた大西礼芳(おおにし・あやか)さんが主人公の優希を演じるのをはじめ、介護施設のスタッフ・向田洋子役に中島ひろ子さん、ケアマネージャーの野村隼人役にカトウシンスケさん、優希の父・夏川宏司役に伊藤洋三郎さんら、多彩な実力派キャストが出演しています。
利用者との関係、労働に見合わない賃金問題など、介護の現場をリアルに描いた作品でもある『また逢いましょう』に、介護業界の方々を含む各界著名人が寄せた推薦コメントが公開されました。
コメントを寄せているのは、芸能界で永く活動したのち介護の世界に入り「介護士★西田岩佐」として情報発信もおこなっている西田美歩さんと岩佐真悠子さんや、お笑い芸人であり介護の仕事もするオラキオさん、介護インフルエンサーとして活躍するはたつんさんや、脚本家の港岳彦さんや映画監督の金子修介さん、ミュージシャンのあがた森魚さんら。
元・俳優の岩佐真悠子さんは「大変だけどそればかりではない介護の日常を感じさせてくれる素敵な映画です。」、あがた森魚さんは「現代人全てが求めている対話をわかちあいたいことへの解答の一つがここにあります。」とコメントするなど、それぞれに作品の魅力を語っています。
介護士:岩佐真悠子さん(介護士★西田岩佐)コメント
誰がいつどうなるかなんてわからない。だからこその自分の人生を精一杯生きなくちゃな、と改めて思いました。大変だけどそればかりではない介護の日常を感じさせてくれる素敵な映画です。娘としても介護職としても頷ける所がたくさんあり、これからも情熱を持っていこうと思わせて頂きました。
介護士:西田美歩さん(介護士★西田岩佐)コメント
優希の過ごしている人生のスピードが心地よく心の変化を共に感じとりながら、いつの間にか映画の世界へ入り込んでしまっていました。介護施設「ハレルヤ」は介護職なので現場の雰囲気、職員の一人一人の心の動きなどがとても繊細に伝わってきて共感しながら、また逢いましょう。と私も思い浮かべ、ご利用者様とこれからもまっすぐ向き合っていこうと思えるステキな映画でした。
介護インフルエンサー:はたつんさんコメント
介護士として働く私にとって、この映画は日々の在り方を見つめ直すきっかけになりました。「また明日」と手を振る何気ない日常の中にも、必ず“逢えなくなる日”が訪れる。
死と向き合う事で、はじめて過ぎゆく日々を大切にしようと思えるのかもしれませんね。
俳優・芸人:オラキオさんコメント
「介護×芸人」を根底に活動している僕としては「介護×映画」「介護×漫画」と、やはり大きな意味で「介護×芸能」というのは相性がいいなと再確認できました!介護職が抱える人間関係の難しさ、高齢者の方の尊厳、低賃金、死との関わりなどテーマも豊富で濃密な1時間30分でした!
脚本家:港岳彦さんコメント
挙動のおかしいオタク。見るからにコミュ障。
つまり最高の大西礼芳。
が、京都で迎える人生の転機。
小さな介護施設に集う人びとの、淡いライフストーリーに魅入られた。
映画評論家:伊藤さとりさんコメント
物語が進む度に、心の扉がどんどん開かれていく感覚を味わった。この映画で一番救われるのは、間違いなく観客なのだ。
映画監督:金子修介さんコメント
事故で頚椎損傷〜入院リハビリのコミュ障ぽい父(伊藤洋三郎)に付き添わなくてはならなくなったマンガ家の娘(大西礼芳)という設定は見るのも辛いが、ピアノを前に「みんなしぬ」と歌うあたりから不用意に笑えて明るくなって来て、最後はその歌を歌ってみたくなる。
映画評論家:渡部実さんコメント
還暦を迎えた西田宣善監督の第一作は少子高齢化が加速するわが国にあって介護医療というドラマ以上のドラマの現場にあって、登場人物たちはそこに放り込まれる。新人監督の若々しい感性。まごうことなき探究心。その一方、円熟の視点から人生を静観する戦後世代の監督がここにいる。両者の葛藤から何かが生まれることは間違いない。
日本映画のニューウェーブの誕生を確信した。
映画評論家:石飛徳樹さんコメント
介護施設を舞台に、様々な属性を持ったユニークな職員や入所者たちが、とても時間のかかる人間関係を徐々に築いてゆく。彼らの不器用さと誠実さは、人間関係にもタイパを持ち込む現代社会の風潮にうんざりしている人たちの心に、きっと染み入ることだろう。そして彼らの時間の流れは京都の風景と見事にシンクロしている。
ミュージシャン:あがた森魚さんコメント
清々しい映画です。介護施設での「ライフストーリーの聞き取り」というモチーフが良いです。現代人全てが求めている対話をわかちあいたいことへの解答の一つがここにあります。大⻄礼芳さんはじめキャストも素晴らしい。西田監督の今後の展開を期待します。
そして、京都のアップリンク京都、大阪のシネ・ヌーヴォ、東京の新宿K's Cinemaの各劇場での初日舞台あいさつや、新宿K's Cinemaでのトークイベントが開催されます。
初日舞台あいさつは、京都と大阪では主演の大西礼芳さん、脚本・アソシエイトプロデューサーの梶原阿貴さん、西田宣善監督が登壇。東京では3人に加え中島ひろ子さんと伊藤洋三郎さんやキャスト5人が参加。
K's Cinemaでのトークイベントは、出演者のカトウシンスケさん、田中要次さんや、コメントを寄せている介護士★西田岩佐のふたり(西田美歩さん、岩佐真悠子さん)、はたつんさんが、西田監督とトークをおこないます。
また、主人公の優希や父親の宏司らのほか、筒井真理子さんが演じる理学療法士・小早川華(お華さん)、梅沢昌代さんが演じる施設利用者・東田梅子、田中要次さんが演じる劇中の2時間ドラマの犯人、田山涼成さんが演じる介護施設所長・武藤雅治といった登場人物たちの新規場面写真も解禁されました。
新たに解禁された『また逢いましょう』場面写真。大西礼芳さん演じる主人公・夏川優希(左)と、筒井真理子さんが演じる理学療法士の小早川華
新たに解禁された『また逢いましょう』場面写真。大西礼芳さん演じる夏川優希(左)と、カトウシンスケさん演じる野村隼人
新たに解禁された『また逢いましょう』場面写真。田山涼成さん演じる介護施設所長・武藤雅治
新たに解禁された『また逢いましょう』場面写真。田中要次さん演じる劇中2時間ドラマの犯人
新たに解禁された『また逢いましょう』場面写真。梅沢昌代さん演じる施設利用者の東田梅子
新たに解禁された『また逢いましょう』場面写真。伊藤洋三郎さん演じる夏川宏司(右)と、筒井真理子さん演じる小早川華
主演の大西礼芳さんがポスターイラストを担当、劇中のマンガ原稿も担当し、ピアノ演奏と歌を披露しているのも注目の『また逢いましょう』。いまの世の中が必要とするものを発信する新たな京都発映画は、7月18日金曜日より京都のアップリンク京都と大阪のシネ・ヌーヴォ、19日土曜日より東京の新宿K's Cinemaにて、それぞれ公開されるほか、全国順次公開されます。