現在全国順次公開中のKeishi Kondo監督による新感覚ホラー『NEW RELIGION』が、８月29日より、東京・下北沢のシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』でスピンオフ短編『NEU MIRRORS』と併映公開されることが発表され、『NEU MIRRORS』のポスターヴィジュアルと予告編、主演の早織さんとKeishi Kondo監督のコメントが解禁されました。

　全国順次公開中の『NEW RELIGION』は、幼い娘を失った過去を持つコールガールの雅と《背骨》の写真を撮ろうとする奇妙な男の出会いを通して、侵食される現実や崩壊する世界をアーティスティックな映像美で描いていく、新感覚のアートハウスホラー。
　Keishi Kondo監督の初長編で、日本公開に先駆け20以上の海外映画祭で上映、世界各地で配給されるなど海外での高評価を得て「逆輸入」のかたちで日本公開を迎え、７月18日に公開された東京のシネマート新宿では３日間満席を記録する盛況のうちに上映期間を終えました。

　そして新宿での好評を受けてシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』での上映が決定。『K2』では『NEW RELIGION』のスピンオフ作品である短編『NEU MIRRORS』が併映されます。

　『NEW RELIGION』同様Keishi Kondo監督が脚本・監督・プロデューサーをつとめた『NEU MIRRORS』は、『NEW RELIGION』のあるシーンの直後から始まる、約30分の密室スリラー。写真を撮影する奇妙な男の部屋で目を覚ましたデリヘルドライバーの男や、潜入中の殺し屋の女たちを巻き込んだ物語が描かれていきます。
　主人公の殺し屋・水城を演じるのは『辻占恋慕』（２０２２年／大野大輔監督）『リバー、流れないでよ』（２０２３年／山口淳太監督）などの早織（さおり）さん。
　そのほか、デリヘルドライバーの相沢役には『NEW RELIGION』にも出演している沼波大樹さん、同じく『NEW RELIGION』出演の岡諭史さんら、世界各地から集まったキャストとスタッフが参加しています。

　下北沢での併映公開発表に合わせて解禁された『NEU MIRRORS』ポスターヴィジュアルは、赤を基調としてた『NEW RELIGION』のヴィジュアルと対をなすような青を記帳したデザイン。
　予告編は、水城や相沢たち登場人物が次々と登場。密室で展開するストーリーを予感させるものになっています。

　下北沢での公開に向け、Keishi Kondo監督と『NEU MIRRORS』主演の早織さんがコメントを発表しています。

Keishi Kondo監督コメント

シネマート新宿での公開を終えた『NEW RELIGION』がスピンオフ映画『NEU MIRRORS』と共に下北沢に帰ってきます。世界観を引き継いだ『NEU MIRRORS』は前作では語られることのなかったある登場人物の結末を描く短編映画です。あなたが不吉なアンビエントミュージックの充満する２つの悪夢を体験するのを楽しみにしています。あなたの五感がこの映画を拡張します。

『NEU MIRRORS』主演（水城役）：早織さんコメント

撮影から5年を経て公開された『NEW RELIGION』をスクリーンで観て、この映画の放つ情熱を浴び、胸打たれました。2年前にスピンオフ作『NEU NIRRORS』に出演させていただくことになり、わたしはあとから『NEW RELIGION』の世界を知っていくことになるのですが、『NEU MIRRORS』の撮影を通して、役を生きて、この二作品はかならず世でうごめいていくという夢と信念がわたしに芽生えていました。夢は叶い、夢は続いているようです。映画の世界を鏡として見るとどのような感じがするでしょう？ 楽しみに上映においでいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

　予告編から、音響が作品の大きな要素となっていることが感じられる『NEU MIRRORS』。劇場の音響設備で鑑賞することで、作品の魅力を最大限に体験できるでしょう。

　『NEU MIRRORS』は８月29日金曜日よりシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』にて『NEW RELIGION』と併映公開。『NEW RELIGION』は８月29日より『K2』ほか全国順次公開されます。

『NEU MIRRORS』ストーリー

写真を撮影する奇妙な男のアパートで意識を失ったデリヘルのドライバー 相沢(沼波大樹)。
彼が目覚めるとそこは見知らぬ部屋。彼はその部屋で奇妙な現象を体験するのだった。また暗殺ミッション中の殺し屋 水城（早織）もまた異変に巻き込まれていく…

『NEW RELIGION』ストーリー

娘を不慮の事故で失った母親・雅(瀬戸かほ)。現在はコールガールとして働く彼女は、ある日、「《背骨》の写真を撮らせてほしい」と頼む奇妙な客・岡（岡諭史）と出会う。岡の言うがままに写真を撮らせる雅だったが、彼女は次第に死んだ娘の霊の存在を感じるようになっていく。 撮影は進み、最後に残されたのは眼球の撮影…。
彼女の選択はやがて社会の崩壊へと繋がっていく。