新鋭・清水友翔監督の初長編作『僕の中に咲く花火』が8月22日より名古屋・岐阜先行公開、8月30日より全国順次公開されるのを前に、主人公とヒロインの出会いなどを捉えた第1弾場面写真が解禁。また、清水友翔監督のメッセージが公開されました。
“悩みを抱えるあなたに” 8月公開『僕の中に咲く花火』清水友翔監督メッセージ&場面写真解禁
『僕の中に咲く花火』は、10代でアメリカに渡り映画を学び、20歳のときに短編『The Soloist』でJapan Film Festival Los Angeles2022Best J. Horror賞を受賞した新鋭・清水友翔(しみず・ゆうと)監督が、呼吸の岐阜を舞台に描く初の長編作品。
周囲に心を開かず生きている18歳の少年・稔が、東京からやってきた年上の女性・朱里との出会いや不幸な出来事を経験していくストーリー。清水監督自身の経験を盛り込んだ、いまを生きているすべての人に捧げる青春映画となっています。
主人公の稔を本作が映画初主演となる安部伊織(あべ・いおり)さんが演じるのをはじめ、稔が出会うヒロイン・朱里役には主演作『タイムマシンガール』(2024年/木場明義監督)などの葵うたのさん、稔の妹で不登校の鈴(すず)には『ブルーを笑えるその日まで』(2022年/武田かりん監督)主演の角心菜(すみ・ここな)さんと、期待の若手俳優陣が出演するのに加え、国際的に活躍する加藤雅也さんやベテラン渡辺哲さんらが共演しています。
このほど解禁された第1弾場面写真は、主人公・稔の内面に抱える陰を感じさせる表情や、稔とヒロイン・朱里が出会い関係を築いていく過程が切り取られ、また加藤雅也さんが演じる稔の父・剛(つよし)や妹・鈴の姿も収められています。
そして、清水友翔監督のメッセージが公開されました。清水監督は、自身が社会や周囲に対して主人公の稔と同じような疎外感を感じていたことを明かしつつ、自らの経験を挙げて「いかに社会には温かい人がいるか、悩んでいるあなたを応援してくれる人がいるか、体感してみてください。」と呼びかけ「行き場のない悩みを抱えるあなたにこの物語を観ていただきたいです。」と、思いを綴っています。
清水友翔監督のメッセージ
私もこれまで随分と「社会なんて冷たいもの」「溶け込みづらいもの」だと感じる日々を過ごしていました。しかしながら、映画制作を学びに海外に出て、この映画を撮るための資金を集めようとしたとき、そこには色んな人との出会いがあり、人と人の繋がりで映画を作るお金が集まり、この映画を一緒に完成しようと背中を押してくれる出会いがありました。
この作品を観て、そして最後のエンドロールに流れる映画に関わった名前の数を見て、いかに社会には温かい人がいるか、悩んでいるあなたを応援してくれる人がいるか、体感してみてください。この作品を観ると、きっとあなたは人の温かさに触れることができるはずです。
映画を作るお金もなく、人望もなく、経歴もないところから、周りの方々との出会いのおかげで映画を撮ることが出来たからこそ、私は「この作品が存在する限り、社会はひどく冷たいものではない、その隙間にはちゃんと人と人が手を取り合う温かみがある」と皆さんに対して言い切ることが出来ます。映画を作る過程で支えてくれた、すべての人の表情、しぐさ、後ろ姿、照れ笑い、言葉では言い表せれない優しさを映画の中に詰め込みました。行き場のない悩みを抱えるあなたにこの物語を観ていただきたいです。
プロデューサーをつとめたのは、清水監督と同じようにアメリカで映画を学んだ経験を持ち『太秦ライムライト』(2013年)『ストレンジ』(2023年)などの監督作がある映画監督の落合賢さん。映画を通してメッセージを伝えたいという清水監督の強い思いに打たれプロデューサーをつとめました。
若き監督が自らの体験をもとに脚本を執筆し、真摯な思いで多くの人々を動かして映画化を実現させた『僕の中に咲く花火』は、8月22日より舞台の岐阜と名古屋で先行公開、8月30日土曜日より東京・渋谷のユーロスペースほか全国順次公開されます。
『僕の中に咲く花火』ストーリー
田園風景の豊かな岐阜県にある田舎町。小学校の頃に母親を亡くしている大倉稔は、家にほとんど帰ってこない父親と不登校で引きこもっている妹に頭を悩ませていた。10年前に亡くなった母を未だ忘れられない稔は、死者と交流ができる、と話題の霊媒師を訪ねる。そこで「ドラッグ」が臨死体験に似た働きをすることを知った稔は、死後の世界への好奇心から非行の道を走り始める。そんな折、東京から帰省してきたという年上の女性、朱里と出会う。どこか母親のような優しさを併せ持つ朱里は、稔の心の寂しさを埋めてくれる存在になっていく。しかし、稔の前で起こった不幸な事件が稔の心がこれ以上ないほどに引き裂かれてしまう。死への好奇心が恐怖に変わってしまったことで、彼の胸の内に潜んでいた狂気が姿を現し始めるのだった…。

僕の中に咲く花火
- 安部伊織 葵うたの 角心菜 渡辺哲 / 加藤雅也
水野千春 佐藤菜奈子 平川貴彬 光本学仁 桜木梨奈 田中遥琉 古澤花捺 國元なつき - 脚本・監督:清水友翔
- プロデューサー:落合賢
- エグゼクティブプロデューサー:竹内力也/世古哲久/丸山大知/下野泰輔/山本貴士
- キャスティングディレクター:髙野力哉
- 監督補:鐘江稔
- 衣装:宮本まさ江
- 音楽:伊藤明日香
- 編集:和田剛
- 美術監督:山下修持
- 撮影監督:有近るい
- 録音:飴田秀彦
- インティマシーコーディネーター:浅田智穂
- ヘア・メイク:奈央
- 整音:高木創
- 音響効果:仙崎ケヴィン/阿南美佳
- VFX:ヴィナメーション
- 助監督:石原壮一郎
- ラインプロデューサー:高木宏通
- 製作:ファイアワークスLLP
- 制作:フォトシンス
- 制作協力:Arc't4Film
- 配給彩プロ
- 2025年/ビスタサイズ/93分|PG-12
2025年8月22日(金)名古屋・岐阜先行公開 8月30日(土)ユーロスペース ほか全国順次公開