3人の若者の「夏」を描く道川内蒼監督初監督作品『隣のサンズイ』が9月13日より東京の池袋シネマ・ロサで公開され、公開期間中に舞台あいさつやトークイベントが開催されます。
『隣のサンズイ』は、幼馴染の流と涼、流の恋人の菜奈の3人の姿を通して「ともに生きる者たち」を等身大の眼差しで描いていく中編作品。
俳優として活動してきた道川内蒼(みちかわうち・そう)監督の実体験をもとにした物語で、自ら流を演じて主演をつとめた道川内監督、涼を演じた小原澤遼典(こはらざわ・りょうすけ)さん、菜奈を演じた大畑優衣さんの若手俳優3人と、制作当時は映像学校在学中だった撮影の池田啓将さんの4人が中心となり自主映画として制作されました。
完成以来、はままつ映画祭2023で大賞を受賞するなど国内の多くの映画祭で高い評価を得てきた『隣のサンズイ』が、配給も道川内監督とキャストたち制作チームが自らおこなう完全自主体制で9月13日より劇場公開。近年「インディーズ映画の聖地」と呼ばれ映画ファンからの支持を集める東京の池袋シネマ・ロサで2週間にわたって上映されます。
公開を前に、上映期間中に開催される舞台あいさつ・イベントの登壇者が発表されました。
公開初日の14日には、道川内監督、小原澤さん、大畑さんの出演者3人と監督補をつとめた俳優の大迫一平さん、撮影の池田啓将さんの5名が舞台あいさつ。
14日以降は、道川内監督、小原澤さん、大畑さんの3人とゲストによるトークイベントが開催されます。
14日のゲストは『冗談じゃないよ』(2023年/日下玉巳監督)企画・主演の海老沢七海さんと『思い立っても凶日』(2023年/野本梢監督)企画/プロデュース・主演の田村魁成さんの、俳優の新たな活動のかたちを拓き、現在は制作中の海老沢さん監督作『『人間モドキの四畳半』に携わる俳優おふたり。
17日のゲストは『ディアーディアー』(2017年)などの監督作があり、俳優としての道川内監督を知る映画監督の菊地健雄さん。
20日のゲストは、初日に続いての登壇となる監督補をつとめた大迫一平さん。
23日のゲストは『佐々木、イン、マイマイン』(2020年/内山拓也監督)など多くの作品に出演する俳優の藤原季節さん。
上映最終日26日のゲストは、主題歌「Clocks」を担当したロックバンド・FilmLand。
各日とも、本編上映後に豪華なゲストがキャスト3人とトークを繰り広げます。
若き俳優たちが自ら作り上げ送り出す『隣のサンズイ』は、9月13日土曜日より26日金曜日まで、東京の池袋シネマ・ロサで2週間上映されます。
『隣のサンズイ』あらすじ
「去年のやつ、まだつくかな」
幼馴染の流と涼。流の恋人の菜奈。
三人は河川敷に集まり、花火に火をつける。
就活に追われる流と涼は、重ねてきた時を経て、それぞれ社会へと出ていく。
変わってゆく生活。交わした言葉。
見えない声と、聞こえない表情。
再び火をつけようと落としたその目の先に彼等は何を見ようとしたのか。
下された結末に浮かび上がった彼等の夏は何も終わっていない。